環境NGO「グリーンピース・ジャパン」のメンバー2人が、調査捕鯨船が捕った鯨肉入りの段ボール箱を青森市内の運送会社から無断で持ち出したとして県警などに逮捕された事件で、青森地検は11日、2人を窃盗と建造物侵入の罪で青森地裁に起訴した。
起訴されたのは、グリーンピースのメンバーで海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一容疑者(31)と、鈴木徹容疑者(41)。
地検によると、2人は4月16日、青森市の西濃運輸青森支店に侵入し、段ボールに入った鯨肉23.1キロ(約5万9千円相当)を盗んだ、とされる。2人は、1日に青森簡裁であった勾留理由を開示する法廷で、荷物の持ち出しを認めたうえで「横領鯨肉の実態を明らかにしたかった」と行為の正当性を主張していた。