県は、県内での勤務を希望する医師と医療機関を仲介する「ドクターバンク」を開設した。県内の医療機関でも医師不足が相次いで表面化しており、医師確保を狙った取り組みの一環。【笠井光俊】
地域医療に携わることを希望する医師や、出産などで退職した女性医師らに登録してもらい、県医療政策総室の担当者が登録した医師と面談して希望を聞き取ったうえで、医療機関からの求人とつき合わせて条件に合うものを無料で紹介する。6月30日時点で、21の公立病院・診療所から内科医など計64人の求人があるという。
同総室は「将来、県内での勤務を考えている人にも登録してもらいたい」と話している。登録の様式は県のホームページに掲載されており、電子メールで登録可能。県東京事務所などを通じて積極的にPRする。
県は今月、医師確保のための庁内プロジェクトチームも設立する。また、公立病院内の保育所整備に助成する制度なども設ける。
毎日新聞 2008年7月11日 地方版