環境問題

2008年7月 3日 (木)

ミステリー!米国ミツバチ大量失踪の謎

アメリカで、ミツバチが失踪する事態が各地で起こっているらしい。
最初この話を聞いたとき、ミステリー的な興味が湧いて仕方がなかった。

アメリカで飼育されているミツバチは「セイヨウミツバチ」で、日本などと同様に作物の受粉の為に働いてもらい、同時にハチミツを取る、という為のものだ。
日本やアメリカでは、農作物の1/3はミツバチによる受粉が利用されているらしい。
(その他の場合は、野生の虫や、風、人の手によるものなどでしょう)

日本では、各農家がビニールハウス内に蜂をはなしたりしてセイヨウミツバチを使用している。 しかし、アメリカではミツバチ専用の業者がいて、ミツバチの巣を何千個と使用して、農家に雇われて季節毎に全米を移動しならが商売をするのが一般的であるらしい。

そして、そんな業者のミツバチがここ数年、一斉に大量失踪しているというのだ・・・。
これは一部に限ったことではなく、全米にて見られる現象となっている。
そして、その失踪したセイヨウミツバチの死骸がいっさい見つかっていないという・・・。
謎は深まるばかり。

しかし、もっと奇妙なのは、その現象がヨーロッパやアジアは勿論のこと、カナダやメキシコでもそのような現象は見られないという・・・。


この奇怪な現象に対して、このほど1つの回答が成された。

失踪したハチの巣に残っていた固体を分析してみると、普通のセイヨウミツバチではありえないほどに免疫力が低下していることが解かった。
そして研究によって、大規模農園の単一型栽培で働くハチは他のハチと比べて寿命が1/2であることも解かった。
そして何より、現在アメリカで急速に広まっている「ネオニコチノイド系の農薬」に対して、セイヨウミツバチは著しく抵抗力を無くす効果が出ている。

単一の栄養で生命力が弱まったところに、新種の農薬の影響でトドメを刺され、徐々にハチは減っていき、気が付いた時にはハチが巣から居なくなっていた・・・。
これが、どうやら真相らしい。


アメリカの薬漬けな農業において、一石を投じるような事件だったといえるだろう。
アメリカはこれで何かを学んだだろうか。

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2008年6月19日 (木)

NHKスペシャルに首ったけ

今週末から続く「NHKスペシャル」のラインナップに興味津々です。

 6月22日(日) 沸騰都市 第3回 ダッカ “奇跡”を呼ぶ融資
 6月23日(月) 最前線報告 アメリカ金融帝国崩壊の危機(仮)
 6月29日(日) 沸騰都市 第4回 イスタンブール 激突 ヨーロッパかイスラムか
 6月30日(月) 大阪コストカット戦争 ~“橋下改革”の舞台裏~(仮)
 7月6日(日) CO2 “排出規制”はできるか ~密着・東京都と産業界の苦闘~(仮)
 7月7日(月) 環境サミット 問われた“議長国・日本”(仮)
 7月14日(月) 多重債務者を救え~地方自治体 VS ヤミ金攻防戦~(仮)
 7月20日(日) インドの衝撃2 第一回 超低価格ビジネスの実験場(仮)
 7月21日(月) インドの衝撃2 第二回 製薬大国からの黒船(仮)
http://www.nhk.or.jp/special/schedule/index.html


「沸騰都市」は、ドバイ、ロンドンと続いたシリーズの新作ですね。

「ダッカ」・・・バングラデシュの首都だが、熱い話はあまり聞いた事が無かった。
数週間前に「ガイアの夜明け」で、水の洗浄剤を売ってる日本人がバングラディシュに営業を掛けていた。最近の経済的な話はそれくらいしか覚えてない。
温暖化による海面上昇で国土の大多数が沈むであろう国、バングラディシュ。
番組HPによると、BRICsに続く、NEXT11といわれて居るらしい。
とても楽しみです。

「イスタンブール」・・・トルコの首都。
この国の経済的な熱さは聞いた事があります。
NEXT11とは別に、BRICsの次に来る国々、VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ 、アルゼンチン )の中のひとつだ。
ヨーロッパとイスラム圏の狭間であり、パイプラインの通り道。あらゆるものの交差点となっている土地柄を生かした経済発展が予想されている。
番組の内容的にはこういった流れのことなのだろうか。それとも新たな発見があるかな。
これも楽しみです。


「アメリカ金融帝国崩壊の危機」
アメリカの双子の赤字である「財政赤字」と「貿易赤字」これらを背景に持ちながらの、金融高騰とそこから生まれたサブプライムローンの崩壊と、資源の高騰。
これらの内容になることは間違いない。
絶対に見るべし!


「大阪コストカット戦争 ~“橋下改革”の舞台裏~」
これはもう人ごとではありません。
私は関東人ですが、大阪は対岸の火事ではありません。
明日は我が身です。
私は基本的に橋下改革に賛成であり、この事の成り行きを常に興味深く見ている。
最初はタレント議員が知事なんかに、と思っていたが、今のところ私と同意見な行動なので共感できるように成りった。
たまに暴言があったり、また末端への締め付けは逆効果になる可能性があるので注意が必要だ。
橋下さん、そんなふうに考えていた時期が私にもありましたよ


「CO2 “排出規制”はできるか」「環境サミット」
日本のスタンスは、もう決定しているらしい。
京都議定書のさだめる2012年までは、国民の自主性に任せてCO2問題を対処していくらしい。まぁ、そこで日本は2012年になって世界に対して罰金を払うことになるんでしょうね。で、その後になって日本政府が大々的に社会変革を起こしていく。・・・そんな作戦らしいですよ。
でも、この作戦は政府、行政、経済界の一枚岩な作戦ではなく、2012年の後もどうなるか判ったものじゃない。うまくいけば2012年以降にドイツ並みの環境法整備が進むのかもしれない。
しかし、もうそれでは経済的に遅いかもしれないんですよね。
既に太陽電池の世界では、生産数が日本はドイツに抜かれました。昔は日本のお家芸だったのにね。数年前に政府が太陽電池への補助金をカットした時点で、一気にドイツに抜かれました。今はもう追いつけない状況です。
ドイツが凄いのは、各家庭での自然エネルギー発電量が著しく高いこと。「電力法」や「環境税法」を駆使してこの状況を作ったらしいです。
この作戦を日本も導入して欲しいものです。


「多重債務者」
どんな人間であっても、今の日本社会、個人が金融的な危機に陥る可能性は無きにしも非ず。
今の日本の闇をより理解するための番組であると期待します。


「インドの衝撃」
もうね、解かってます。凄いです。
そして、中国以上に底力がありそうです。
インドは中国とは違い、元から資本主義社会です。
数学の天才が英雄視される国。
そして世界有数の貧困国。
このバランスが興味深い国です。

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2008年6月11日 (水)

減反政策と食料自給率の問題

昨今叫ばれている「日本の食料自給率」の問題。
日本は自給率が下がり続けているにもかかわらず、減反政策を行なっている。
この問題について、多くの人が疑問に思っていることだろう。
「減反をやめろ」という声を、このごろよく聞く。

しかし、それは実は少しずれた論法で有ることを理解しなくてはいけない。
政府が行っている「減反政策」は、間違っているようで、実は切実な思いでの正しい選択であると言わざるを得ない。

日本の減反政策は、自由生産によって起こる米価の下落を招かないように興した政策である。
米価が下がり、米の生産が不可能となる事態を避けた政策、生産数ゼロになる道筋を恐れたが為の政策だ。
自由生産のままで現在まで米の生産を続けていた場合、実は90年代あたりで日本の米生産は壊滅的に崩壊していた可能性すら有る。

技術の向上で、米の生産数は上がり、そして日本の食文化は米から離れ、また外国の安い小麦などが入ってきて、太刀打ちが出来なくなる。
米がだぶついた場合、経済の原理によって米価は下がり続けるだろう。
単価の下がった米、需要の下がった米・・・。
生産数を落とす以外に、日本の稲作を守る手段はなくなっていた。

よく、生産過剰に成った野菜などを畑でつぶしている光景と全く同じです。
キャベツや玉ねぎなどを廃棄している光景がニュースに成ったりしますよね。飽食の時代の云々・・って。

ま、GHQなりの政策の頃からの流れで、日本の食生活は米から小麦にシフトし続けてきた訳で、「アメリカの思惑通り」と言える事柄だが、これは日本の近代史からすれば仕方の無いことであり、食糧難の日本を救うにはこれを受け入れざるを得なかったわけだ。


しかし将来を考えた時、現在騒がれている問題の様相は少し違ってくるだろう。
実は外国産の穀物の値段が上昇する傾向が長期的に予想できる。外国産の穀物が値上がりすれば、日本の減反政策は必要なくなる。他の農産物の生産率も上がってくるだろう。

世界の穀物生産地の多くが、現在砂漠地帯での地下水や運河での灌漑で行われている。
そして、地下水の枯渇などであと数十年でそれらの流れが終るとされている。
アメリカ中部の「オガララ帯水層」の枯渇問題。
インド北部の地下水枯渇。
アラル海周辺など無謀な運河灌漑により、河川の断流なども起こっている。
また、気候変動のせいでオーストラリア、南米、ヨーロッパなどの穀倉地帯も砂漠化が進んでいる。
直接的には、エルニーニョ、ダイポールモード、また大西洋での水温バランスの変化による気候変動だ。
これも、元をたどれば地球温暖化の影響だろう。

今までは、外国の穀物生産効率に負けて国内穀物は高価な存在だったけど、将来的には、国内生産される穀物価格と均衡することになるだろう。そうすれば日本の穀物自給率は、徐々に上がっていくと予想される。休耕田の復活も容易となる。

・・・ま、その頃になったら、日本の気候もどうなってるか判らないけどね。

とりあえず、「何で自給率下がってるのに減反するんだ!」っていう単純な意見は間違ってる訳だ。
世の中は複雑だ。 それを理解して意見しなくてはいけない。
でなくては、非生産的な行動となってしまうだろう。
無知が不幸を生む図式そのものだ。

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2008年5月 5日 (月)

もしも1つだけ願いが叶うなら・・・

金銭的な願いはいらない。
もしも1つだけ願いが叶うなら、私は「穀物飼料禁止条約」を世界中の国々が締結することを願う。
そしてその立役者として歴史に名を刻みたい。

こんなニュース記事がある。
バイオ燃料は悪者か 食糧高騰で批判集中
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080424-00000981-san-bus_all&kz=bus_all
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/140322/

目先の混乱に惑わされ、世界の現状をマクロに理解できていない人が多いようだ。
世界の政治家、学者、有識者を含めて、世界中の一般市民の殆んどがそうだろう。

何も、バイオ燃料を批判する必要は無いのだ。
畜産での穀物使用を国際的に禁止すれば言いだけの話。
「牛に穀物を食わすの禁止条約!」それだけで、バイオ燃料問題はおろか、食糧危機だって打開できる。
最良の国際政策だ。

例えば、牛肉1kgを作るのに、穀物8kgが必要と成る。
実は世界で生産される穀物の半分以上が牛などの飼料となって消費されている。
本来、牛は草を食べる動物。
畜産では本来、牛には牧草を食べさせていた。
それを世界的に徹底させるだけで、世界の食糧危機は無くなり、そしてバイオエタノール用の分までちゃんと残ってしまう。

Chiri3616 Chiri3619
NHK高校講座 地理 人口爆発と食糧問題 より

後はそれを実行する政治力だけなのだ。
穀物業界と畜産業界を政治的に説得し成し遂げるだけの政治力。
「世界的にバイオ燃料を禁止する」のと同じレベルの政治エネルギーでそれは成し遂げられるでしょう。

これを実行したからといって、肉が食べられなくなる訳ではない。
単に、アメリカンな脂身だらけの肉がこの世から消えるだけ。
霜降りの松坂牛などがこの世から消えるだけ。
一般市民にとって、何の不自由もない。
世界の脂身消費量が減り、むしろ健康度が上がり、その面でも人類の幸せに繋がる。


私がもし、日本の総理大臣だったなら、今年の「洞爺湖サミット」でそれを提言するね。
勿論アメリカやオーストラリアなど、畜産業界が強い国はそれに対して嫌な顔をするだろう。
しかし、これは世界の流れから言って、最良の正義的政治活動だと私は思う。

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2008年4月15日 (火)

携帯のCM曲「ザナドゥ」

テレビのCMを観ていて気に成った曲です。

ソフトバンク携帯のCM。
キャメロン・ディアスがベンチに座って、立ち上がってみたら、ベンチのラインがくっきり写って・・・。
どうやらペンキ塗りたてのベンチに座ってしまったようです。・・・っていうCM。
ドジなのに楽しそうに颯爽と振る舞っているキャメロンが、なんとも愛らしい。

曲は、オリビア・ニュートン-ジョンの「ザナドゥ」です。
(Olivia Newton-John「Xanadu」)
残念な事に・・・YouTubeで検索すると、視聴することが出来ます。

オリビア・ニュートン-ジョンって男だと思ってましたよ。
「ジョン」って付くから。
でも、「オリビア」って女性の名前ですよね。・・・ああ勘違い。
オリビア・ニュートン-ジョン - Wikipedia

調べてみると、70年代、80年代に活躍した人だったんですね。
私はその頃の洋楽が大好きです。
ラップとかが流行りだした90年代あたりからちょっと洋楽からは意識が遠のきました。
・・・ま、でも最近のラップやR&Bは洗練されてきて、またちょっといいんですけどね。やっぱ90年代は成長期だったんですね。


さて、「ザナドゥ」ってどういう意味なのでしょう。

昔、パソコンゲームで「ザナドゥ」っていうゲームがあったんです。
RPGだったのかな。
私はやったこと無いのですが、凄く流行っていたのを覚えています。
後にファミコンに「ファザナドゥ」という名前で移植されました。

「ザナドゥ」
これは「理想郷」とかそういう意味のようですね。
元々は、フビライ・ハーンがモンゴル帝国内に作った都の名前からきているらしいです。
中国語では「上都」と言い、現在の中国内モンゴル自治区に遺跡が現存しているようです。
中国では「桃源郷」のような存在として認識されているようです。
ま、ヨーロッパの方では、「ユートピア」とか「シャングリラ」みたいなイメージで語られている名前のようです。


オリビア・ニュートン-ジョンを調べると、彼女はかなり環境問題に熱心のようですね。
1978年に来日した際には、日本の捕鯨に対して反対の意を込めて公演をボイコットしたようです。
それ以外の目立った反対運動はしていないようですが、環境親善大使とか色々精力的にやってるようです。

彼女は現在、捕鯨問題についてどう考えているのでしょう。
私の捕鯨に対する考えは、以前このブログに書きましたが・・・。
 捕鯨問題の是非はむずかしい
古き良き文化と悪しき歴史、そして生物学的な観点と宗教的とも言える道徳心。
これらが相まって、捕鯨問題の是非は複雑な思考を強いられる。
彼女も、文化との狭間で長考しただろうか。
日本は1986年に、IWCの前面的な商業捕鯨の停止の意を受け入れた。
それ以前も彼女は日本に何度も来ており、その都度に捕鯨反対運動を繰り広げていたわけではない。
ボイコットしたのは一回だけ。

私は「物事の信念を徐々に変えていく人間」が、実は信用できる人間であると考える。
逆に信念を一生曲げない人間というのは、固定観念の塊であり、思考の停止した人間のお行いだ。
普通、周りから見れば「信用のおける人」、「信念をしっかり持ってる人」って映りやすいんですけどね。

人は変わっていくもの。
社会は変わっていくもの。
社会の科学的な事実は常に新鮮な情報であふれており、それに対して人間は自己の信念や意見を常に更新し続けていく必要がある。

オリビア・ニュートン-ジョンの環境に対する考えってどんなものなのだろう。
一度でいいから話をしてみたい・・・。

「ザナドゥ」
理想郷について彼女はどう考えているだろう。
この世の全ての人をザナドゥに導く事は可能だと思っているだろうか。
モンゴル帝国の「上都」が理想郷と成ったのは、社会のストレスがシワ寄せと成ってたの地域に分散されたからに過ぎず、それが帝国のパワーによるものなのは明らかです。
必要以上の幸せの裏には、その同じ質と量の不幸が世界のどこかに存在している。

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2008年2月27日 (水)

世界の原発攻防 2008

■二度の巨大事故により世界が畏縮
1979年 アメリカ、スリーマイル島メルトダウン事故
1986年 ソ連、チェルノブイリ原発事故

■ドイツの原発ゼロ化計画
これは原発事故の危険性に対して取られた政策。
ドイツでは現在、原発の建設が法律によって禁止されている。


※↑ここまでが、原発の畏縮期
※↓ここからが、原発見直し期


■地球温暖化問題
温暖化ガスの排出がほぼゼロである原発に陽の目が当たってきた。

■石油資源の不安定化
中東、アフリカ、南米・・・多くの石油産出国が、反米などを掲げ情勢が不安定化している。
そして、何より石油の枯渇が将来の懸念材料として具体化してきている。
それと共に、中国やインドなどの新興国の発展が、石油資源の争奪戦に参加してきた事により、問題は激化してきた。

■ウラン争奪戦
カザフスタン
小泉純一郎が総理大臣の仕事納めとして一番最後に訪れた国。
この国はウラン埋蔵量が世界一といわれている国だ。
しかも、開発が殆んどされておらず、・・・にもかかわらず、現在のウラン産出量が世界第2位。
この国に世界は目をつけている。
当然、小泉総理はこれを意識した外交の為に訪れたわけです。
(ウランの他にもレアメタルが各種有るので、日本の工業界としては目が離せない国となっています)

NHK解説委員室ブログ 時論公論 「カザフ、ロシアとの原子力協力」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/2922.html

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■濃縮技術の独占
ロシアの戦略
ロシアは、カザフスタンのウラン濃縮を全て独占しようと画策している。

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■アメリカの選択
不安定な石油資源を少しでも敬遠するために、原子力を再び取り入れる決意をした。

■ヨーロッパの選択
地球温暖化に対するCO2削減政策と相まって、原発の安全性の向上を考慮した結果、脱原発政策の見直しへと動いてきている。

原発ゼロを宣言したドイツも、動き始めているようだ。
欧州「脱原発」見直しへ
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06100628.cfm

■原発建設ラッシュ
アメリカが方針転換したことが大きいとされています。
スリーマイル島事故以来、アメリカは原発建設を絶ってきましたが、昨今のあらゆる情勢が、原発復活の契機となりました。

アメリカを含めて世界の原発需要は、2030年までに150基。
原発一基あたり3000億円。
新に生まれる市場は40兆円となる。

■原発建設は日本の独壇場
原発建設業界は、規模の大きい順に、
AREVA(仏)、三菱重工、東芝、日立、GE(米)となっている。
40兆円という資金は確実にこの5社に分配される事になる。
そんな中でも、将来これから求められる巨大原子炉用の部品などに関しては、実は日本の企業の独壇場となっている。
非常に興味深い状況だ。
ちなみにロシアは、ソ連時代に建設された原発を維持するだけの能力しかなく、またソ連の建設政策もチェルノブイリ事故によって凍結され、そのままソ連が崩壊したため、建設技術そのものが凍結されてしまった。
新規に建設するにはやはり日本の技術が必要となる。

■日本の「非核三原則」
「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という、日本政府の三つの原則。宣言。
法律ではないため、この三原則自体に法的な拘束力はないが「核兵器を持たず、作らず」の日本独自の核保有に関する2項目については、1955年に締結された日米原子力協力協定や、それを受けた国内法の原子力基本法および、国際原子力機関(IAEA)、核拡散防止条約(NPT)等の批准で法的に禁止されている。

この日本の基本政策により、軍と密接な関係に有るロシアの原発関連機関にたいして、日本は協力することがとても難しくなってきている。
また、インドはNPTを批准しておらず、核兵器を独自開発したことで、日本からの原発支援が行いにくい状態に有る。
しかし、そんなインドに対して現在アメリカは原発に関して緩やかな姿勢を見せている。
発展著しいインドに対して、原発利権を得る事は経済的に大きな意味を持つ。
中国への対応は日本はどうするのでしょう・・・。

このへんの世界情勢と攻防にちょっと、興味深深です。


グリンピースとか、この世界の流れをどう動いていくんでしょうね・・・
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/nuclear/2003/20030322seminar_html
原発が環境に良いって流れの話に成ってきてるわけです。
放射能漏れが怖いか、地球温暖化が怖いか・・・どっちが環境問題として大きな問題かってことになってきますね。
ま、グリンピースとかって、単なる政治の道具だからね。
カリブの海賊が政府の差し金だったのと同じ。私掠船と言うべきかな・・・。
末端はどんな気持ちでやってるのかは知らないけど。

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2008年2月20日 (水)

ガソリンを燃やすとCO2はどれくらい排出される?

京都議定書などでの温暖化ガス排出量に関して、その量をトン数などで示す。
では、例えばガソリンを1リッター燃やすことで、CO2はどれくらい排出されるものなのだろうか。
計算してみた。


ガソリンの成分は、 ヘプタン(C7H16)、オクタン(C8H18)などが主なものです。
水素(H)の原子量(重さ)は1
炭素(C)の原子量は6
酸素(O)の原子量は8 ←空気中に存在

燃焼すると、
C8H18+空気 が、 CO2×8+水 になります。

C8H18の分子量は、6×8+18=66
CO2×8の分子量は、(6+8×2)×8=176

176÷66=2.6666666・・・
単純にオクタンを燃焼させると、2.6倍の重さのCO2が発生します。
★1kgのガソリンからは、2.6kgの二酸化炭素が発生します。

ガソリンの比重は約0.7 (オクタンの比重:0.7028 g/cm3) なので、1リットルのガソリンを燃やすと、
0.7028×2.66666・・・ = 1.8741・・・
★1リットルのガソリンからは、約1.87kgの二酸化炭素が発生します。

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2008年1月15日 (火)

世界の先を行くナポリ - ゴミ問題

年末、深夜だったか・・・、
フジテレビにて「もしも」というバラエティ風味のドキュメンタリー番組が放送されていた。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/1225moshi/index.html

番組の企画は、
・もしも部屋の外へのゴミ出しを禁じられたら人はどうなる?
・電気製品が使えなくなったら・・
の2点でした。

で、私が今頃になって凄く意識しているのが、「ゴミ問題」の方なんです。
この企画は、お笑いグループであるインスタントジョンソンのゆうぞう氏による企画ドキュメンタリーで、「1ヶ月間後見出し禁止」による生活を記録するものでした。
「おつかれちゃーん!」とか言ってるあの彼です。

「将来、ゴミの最終処分場がいっぱいになってしまったらどうなるのか・・・」というコンセプトの実験的企画なんです。

最初は面白い企画だな~と、気楽に笑いながら見ていたのですが、10日過ぎたあたりからもうバラエティ色は消え、見てる私も真剣に社会問題とその大変さに対して見入ってしまいました。
ゆうぞうはもう最後の方は泣きそうになりながらも真剣に社会のゴミ問題に考え出し、凄く感激できる、そして私自身もどうにかしなくては・・・と思ってしまう内容でした。


なぜこの番組のことを今になって言っているかというと、今日知ったニュースがきっかけなんです。
それは「ナポリのゴミ問題」なんです。
【外信コラム】イタリア便り ゴミ問題には強権? 産経新聞サイト
ナポリの7000トン未回収ごみ…首相「これはイタリアの恥」
ナポリのゴミ騒動、解決の糸口見えず
ゴミで学校閉鎖 (ブログ)
ナポリのゴミ (ブログ)

知りませんでした・・・。
イタリア、ナポリのゴミの最終処分場が去年12月に入っていっぱいになってしまい、ゴミの収集を止めざるを得なくなってしまったらしいのです。

全く同じ状態なんですよ、番組「もしも」の状態と・・・。
本当にびっくりです。
色々、イタリアの行政や政府は手を考えようとはしているらしいですけどね。

これは本当に社会の大問題のさきがけですよ。
ナポリだけの問題ではありません。
東京は東京湾のお台場の先に最終処分場を設けていますが、あと20~30年でいっぱいになるらしいのです。そしてその場所が東京の最後の処分場らしいのです。
ニューヨークだって同じです。最終処分場の区画がもう存在しません。今の場所がいっぱいになったらおしまいらしいです。
ナポリだけの問題と思って、「大変だねぇ」とか思ってニュースを見ていたら大変な事になる・・・、そんな思いでニュースを見てしまいました。


「もしも」ですけどね、番組内でゆうぞうがお笑い仲間に真剣に言うんですよ。ゴミ問題について。
それを回りは本気になって茶化すんです。
お笑いのノリという雰囲気ではなく本気で「ゴミ」を舐めた感じ・・。 ま、仕方ないですけどね。 世の殆んどの人がそうであるわけだし。
その中でゆうぞうが涙目に成ってゴミの問題を訴えるんですよ。
企画最初の頃の感じからの心の変化、またその姿勢の変化で見ていて私も感動しました。
今まで大したお笑いでもない・・・と感じていたのですが、あの熱い思いに討たれました。
あれ以来、テレビに出ていたらちょっと注目しちゃってます。

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2008年1月14日 (月)

新型ウィルスに感染中です

いつからだろう
感染は知らぬ間に起こっていた

ずいぶん前から投薬による治療を行っている
だかこのウィルスは変異性で薬に対する抗体を直ぐに作り出してしまう

ウィルスの名前は「人間」、正式名称は「霊長目ヒト科 ホモ・サピエンス」
患者の名は「ガイア」、別名「地球」「アース」とも呼ばれている
これまで「インフルエンザ」「HIV」「SARS」など、あらゆる投薬を行なったが、ウィルス撃退には至っていない
かなりの毒性を持っており、これまで病状として大きな峠がいくつもあった
今は徐々に発熱がひどくなってきている状態
患者体内の二酸化炭素濃度が上昇していることが原因と思われる

大きな負担の結果、少し前に大きな外科手術を2度行なった
最初の手術の時は「これ以上にむごい手術は無いだろう」・・・そう思っていました
しかし、2度目の手術はそれを遥かに上回る酷さであり、むなしさの残るものだった・・・
そして大きな後遺症を残した
我々の体内エネルギーである「核」による放射能の異常発生だ
放射能によって「人間」自体もくるしむのだが、それ以上に他の良性の菌などが苦しむ結果となっている
このウィルスはどこまで進化してしまうのだろう

幸いこのウィルス「人間」は、感染力が極めて小さく、これまで感染したのは息子の「ルナ」だけである
「ルナ」は一度は感染したが毒性を出す前にウィルスの活動が停止した
現在、慎重に様子をうかがっている状態である
まだまだ予断は許されない
「ガイア」の時もそうだったが、発病は突然やってくる

最近、このウィルスについて妙な研究結果が発表された
なんとこのウィルスは近々、劇的な感染力を持つ可能性があるのだという
それは「ガイア」のエネルギーを吸い取り尽くす頃にやってくるようだ
学会ではその真偽におわれているが、これが真実だとしたら世界は大混乱だ
最悪のパンデミックが起こるだろう

まず危険なのが、兄弟の「マーズ」や甥っ子の「タイタン」だと言われている
残酷な事だ

我々はこれを阻止すべく、日や研究と治療を行っている
しかし、このウィルスのせん滅はすでに不可能のようだ
ならばせめて無毒化できないものだろうか
二酸化炭素もダイオキシンも発生させない、そしてエネルギーを消費し続ける事の無いウィルスへと
すでに我々の望みはその一点のみなのだろうか


P.S.
今、開発が進んでいるワクチン「H5N1型インフルエンザ」はこのウィルスに劇的に作用しそうである
研究を続けて、必ずや感性させたいと思います


■関連リンク
ガイア理論
寄生獣
NHKスペシャル「シリーズ最強ウイルス 感染爆発~パンデミック・フルー」

続きを読む "新型ウィルスに感染中です"

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2008年1月 8日 (火)

朝まで生解説!討論番組!

年末に放送されていた、NHKの「双方向・夜どおしナマ解説」
録画しておいたのを今やっと見ることが出来た。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu/

討論番組としては「朝まで生テレビ」が有名です。
でもあれはね、どうも討論に有意義性が無い。
怒鳴って喚いてるだけ。
なに言ってるか解からない。
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/

NHKの今回の討論番組というのは、各界の論者が出るのではなく、NHKの解説員が各分野の現状を解説するという形で行われており、現状把握やものの考え方の基礎的な情報や、他者が何を考えているのか、他国が何に基準を置いているのか・・、それらを理解するにはとても有意義な番組となっていました。

構成は、
 1、教育
 2、社会保障と消費税
 3、世界の潮流
 4、温暖化問題
についてでした。各1時間ずつ。
私は後半の2点だけ録画して見たのですが・・・。
ま、基本的には私の知っている情報や、私の理解している現状の解説ばかりだったのですが、やはり解説&討論という形が幸いしてか、理解の整理が出来たような気がします。
そして何より、朝生のような収拾の付かないような怒鳴り散らし番組じゃないのが良いです。

解説員によっては、客観的に解説できていない人もいるんですけどね。
感情的に話してしまう人のいるのですが、全体的には落ち着いた番組構成に好感が持てました。
一部の感情的な解説員がちょっと格好悪く見えましたね。

私は「クローズアップ現代」や「時論公論」「視点・論点」が好きです。
これからも、所々でマユツバになりながらも見ていきたいと思います。

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2007年12月31日 (月)

温暖化による海面上昇メモ

水の体積1に対して、1℃上昇する毎に体積が0.00021増えます。

海の表面積が、3億6200万km^2 (362,000,000)
海の体積が、13億5000万km^3 (1,350,000,000)

海の水が1℃上昇すると、体積×膨張率 = 28万3500km^3 (283,500) 増える。
膨張した体積を海の表面積で割ると、高さ、約0.00078km
すると、約0.00078km=約0.78m=約78cm 海面が上昇するってことになるかな。
ま、これは机上の空論です。ビーカーの実験と同じレベル。

地球の平均気温が1℃上昇したからといって、海の平均水温がそのまま1℃上昇するわけではありません。
実際は、4℃以下の水は膨張しないし、海底は圧力が違うし・・・。
気温1℃に対してはもっと小さな数値に成るはずです。この数値の1/5くらいかな。
2100年までに60~70cm上昇するって説が今の海面上昇論みたいですね。(昔は80~90cmって言われてました)

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2007年12月30日 (日)

地球温暖化とCO2の関係

CO2が増えると地球温暖化が進むといわれていますが、どのような原理でそうなるのでしょうか。

まず理解して欲しいのが、地球は常に冷えようとしているという事です。
それは「放射冷却」という作用によるものです。
放射冷却 Wikipedia
物質は熱を持っていると、常に振動している状態になります。その振動エネルギーが電磁波となって、地上から宇宙空間に出よとします。
このように、熱→分子振動→電磁波→宇宙へ って感じで地球の熱は宇宙に放出されていくわけです。
※電磁波とは「電波、マイクロ波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマ線」などの「光」の総称です。
電磁波 Wikipedia

太陽で暖まって、夜に放射冷却で冷えて・・・を繰り返して地球の温度は今まで何千年も安定していた訳ですが、そのバランスが最近崩れてきた別けですよ。
放射冷却で地球は冷えるはずなんですが、しかし、電磁波が宇宙に出て行く過程で、大気に阻まれてしまう割合が増えているんです。
そしてその理由が、その電磁波の波長に共振しまう気体(物質、分子)である、CO2等の温暖化効果ガスの存在なわけです。
共振 Wikipedia
共振によって電磁波エネルギーは再度、分子振動エネルギーに戻り、それが熱エネルギーに戻って、大気中に熱として留まっちゃうんです。
CO2が増えたことにより地球の放射冷却効果が弱まった事が地球温暖化の原因だ、とされています。

CO2増加が温暖化に繋がる理由
http://coolway.air-nifty.com/unicorn/2007/09/post_245f.html
↑以前書いた記事です。
こちらもご覧ください。

「co2_2.swf」
codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=8,0,0,0"
WIDTH="500" HEIGHT="300">


TYPE="application/x-shockwave-flash" PLUGINSPAGE="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer"
allowScriptAccess="always" bgcolor="ffffff" >

 イメージ図

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2007年12月 5日 (水)

これでいいのか!温暖化対策

温暖化対策って、今のままでいいのだろうか。
排出量の制限してれば温暖化って抑えられるの??


温暖化対策の最たるものとして国際的に決められた京都議定書
これは温暖化ガスの排出量を規制すると共に、排出権の取引を誘発する条約だ。

世界中の多くの人は、この条約に準じて行動すれば次第に温暖化は和らいでくるはずだ・・・と考えているようだ。 またそんな事を考えるよりも先にその基準を達成する事だけ考えて無心になっている人も多いかもしれない。 ・・・ただ、投資や取引としてだけの存在として。

京都議定書とは、1990年を基準に世界の先進国が数パーセントづつガスの排出量を抑えるというものだ。 しかし、果たしてそれは本当の意味で地球温暖化の対策として成り立っているのだろうか。 たしかに、温暖化ガスの排出量を制限する事は有る程度の問題の方向性を人類全体に投げかけている。 しかしそれは対策として抜本的で有るのだろうか。
 


とりあえずCO2だけを考えてみよう。
CO2の元は何といっても石油だ。
石油を燃やす事でCO2が発生する。
石油の年間使用量を10%前後減らすことが現在の世界の目標だ。
でもそれでいいのだろうか。
それって、単に石油の枯渇次期を遅らせるだけであって、結局は石油を全て使っちゃう規制じゃないだろうか??

Hubbert2004p Hubbert2000p

ピークオイル論というものの中にハバート曲線というものが有る。
これは世界の石油産出量を予測する曲線グラフを描くものだ。
そして、それに順ずれば、世界の石油そう使用量の積算はロジスティック式という式を使って表す事が出来る。

この曲線は1つの説であり1つの例なのだが、確実に言える事は石油は枯渇に向かっているということだ。
石油の年間使用量を減らすということは、以下のようなグラフが、X軸方向に伸びるか縮むか、石油の終わりが50年後になるか100年後になるかの違いでしかないことが予想できるだろう。
結局は石油は使い切ってしまう・・・そういう方向にある。

Hubbertcurve Sigmoidfunction
上記左の式(曲線)を微分する事によって右のような式(曲線)になる。
・・・数値は別ですがね、グラフの形状として同じものと成る。
面白いです。
数学における微分や積分とは、こういうところで役に立つんですね。
統計学、分析学とはこういうことです。


地球上の植物がCO2を吸収する量というのは現状では増えることは期待できない。 そしてその量は地球上の生物が吐き出すCO2の量に釣りあう程度の量でしかないはずだ。 ここ数万年の地球はそのバランスで歴史を刻んできたのだから。

ということは、結局は石油によるCO2の増加は限界まで進めてしまう、人類はCO2排出量を制限しても温暖化は止めることは出来ない、ただ危機を先送りするだけの事・・・ということになる。


以上のことを考えると、私は「京都議定書」または2012年からの「ポスト京都議定書」における排出量の制限だけでは、温暖化に対する抜本的な対策にはなっていないと思うのです。
「京都議定書」には確かに「吸収源活動」という項目も有る。 しかしこれを主として考えている人は少ないと言わざるを得ない。
現状の科学力では、CO2の吸収は植物によるものが主であり、人類は植物の光合成活動を促さなければならないはずなのに、世界的に緑は減る傾向に有るし・・・。

人類はどこへ行ってしまうのだろう。
未来少年コナン」の世界のように、「北斗の拳」の荒廃した世界のように、「マッド・マックス」の荒んだ世界の様に、人類の未来は暗いものとしか成りえないのだろうか。
悲しいことだ。

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2007年12月 3日 (月)

人が想像できること

人が想像できることは、必ず人が実現できる
                       ジュール・ヴェルヌ

しかしその中で、やって良いことと悪いことが存在する。
その人自身がそれによって幸せに成ったとしても、そのシワ寄せが隣人に及んでは、その人自身にとっても本来の幸せを構築したとは言えない。

実現可能だからといって、それを実行する事が正しいとは限らないのだ。

ジュール・ヴェルヌは科学的な夢を追ったSF作家だ。
科学は無限の可能性を秘めている。
科学は、その是非を問わずにまず発展していくだろう。
人はそれを倫理によって制御し対応していけるのだろうか。

人類の未来は、人類の性格形成DNAが変化する前に潰えてしまうのではないだろうか。
未来は快適な世界になっているのだろうか。

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2007年10月13日 (土)

「カエルツボカビ」の謎

NHK「サイエンスZERO」で紹介されていたカエルツボカビの問題

カエルツボカビとは、世界中で両生類に対して猛威を振るっている菌で、多くの絶滅危惧種の存在をおびかしている。
Wikipedia
哺乳類、人間に対しての危険性は無い。
半年ほど前、「ついに日本にも上陸」というニュースがあったのを覚えている。
写真上は電子顕微鏡、下が顕微鏡による映像だ。
Kabi_01

そして、これが世界のカエルツボカビによる影響。
Kabi_02_2

日本でのカエルツボカビの被害が確認された事で、今年になって急激に各所で研究が始まったようだ。
そして全国での両生類の検査が始まっている。その結果発表の第一弾が11月ころにあるという。

Kabi_03_2  Kabi_04_2
私が面白いと思ったのは、「カエルツボカビは3種類が見つかっている」という事だ。
カエルが発病した種をA型として、日本にて他にB型、C型が発見されたのだ。

国立研究所の見解では、二通りの予測を立てているようだ。
 1、海外にはまだ知られていないカエルツボカビが存在する可能性
 2、日本には元々、海外のものとは違った型のカエルツボカビが存在した可能性

そして注目したいのが、日本の在来種はたとえA型に感染しても死に至らないようなのだ。
麻布大学ではA型による感染実験を行っている。
あくまでも予備実験の段階だが、外来種のカエルは1ヶ月ほどで急性ツボカビ症を発症し死に至るが、日本の在来種の場合、感染させても今のところ死んだカエルが存在しないという。


実験では、A型を外来種と在来種に付ける実験しかやっていないようなのだが、実は私としてはもう1つ実験を行ってもらいたい例が有る。
それは、外来種に対して、B型、C型を与えた時にどうなるかという事だ。
もしかしたら何かしらの症状がでるのかもしれない。


私がこの「カエルツボカビ」に関して想像するのは、実は日本の専門研究者とは違った説だ。
それは、「実はカエルツボカビの発祥はアジア地域であって、アジアから世界に拡散したカビなのでは」ということだ。
アジア諸国にカエルツボカビの被害例が無いのは、アジアの両生類にはツボカビに対する抵抗性が元々備わっていたからで、それは一般にカエルツボカビが周りに存在した事を意味する、と私は考える。
たまたま抵抗性が有ったなんて都合のいいことが起こるはずが無い。
なぜかこの説を番組内では誰も発しない、いやもしかしたら、この研究をしている日本の研究者はこのことを暗黙の了解で発言しないのだろうか。
もし日本発で菌が拡散したとなった場合の世界中からの非難を恐れてのものだろうか・・・。

日本の湖などで猛威を振るっている北米原産のブラックバスなどの外来種の増殖、またそれによる在来種の絶滅のようなモノなのかも知れない。
アジア原産のツボカビが世界各地に散った時、その地の両生類に悪影響を与え、世界的な問題と成ってしまった・・・。そんな種なのかもしれない。
もしかしたらA型というのも、我が物顔で繁殖しまくった海外の地にて突然変異をしたものなのかもしれない。

想像するだけならいくらでも可能性は広がるが・・・、私は現実も大差無いのではと思っている。

学者の1人は「日本の帰るの特性を研究して世界の両生類に対抗手段を・・・」とかそんな内容のことを言おうとしてた人がいた。
しかしね、番組内でも治療の手段は紹介されていたし目の届く範囲での感染は対処できるんだから、そんなものの登場は大して価値が有るとは思えない。
ジャングルに薬を撒く・・・といったら、また他の環境破壊を招きかねないし・・。

外来種による生態系の破壊というのは、人間の文明発展がもたらした何とも言いがたい犯罪の1つなのだが、一度広がってしまっては、抜本的な解決が難しい、なんとも取り留めの無い・・・・んん何と言うか・・・。

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2007年9月30日 (日)

CO2増加が温暖化に繋がる理由

まず最初に余談なんですけど、
初めてフラッシュ(FLASH)作っちゃいました。
「Suzuka」というフリールールで作りました。(HP
作るの面白いですね。
10年ほど前、「ディレクター」というソフトを触った事があったので制作概念が解かってたので楽でした。
そういえば「ディレクター」もマクロメディア(現アドビシステムズ)の製品でしたね。

「co2_2.swf」
codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=8,0,0,0"
WIDTH="500" HEIGHT="300">


TYPE="application/x-shockwave-flash" PLUGINSPAGE="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer"
allowScriptAccess="always" bgcolor="ffffff" >

 イメージ図

<ここから本題!>
地球は太陽から熱をもらって温められているわけですが、暖められ続けるだけじゃ地球は茹ってしまうわけです。
地球は放熱のシステムもちゃんと有ります。
それは、地表からの赤外線放射という手段です。
地表の熱を赤外線エネルギーとして宇宙に放射し、地球の熱を冷ましているわけです。

しかし、その赤外線放射を阻害する物質が大気圏には存在するのです。
それがCO2(二酸化炭素)です。
CO2は、赤外線が当ることにより振動し、発熱してしまうんです。

CO2の振動周期が、赤外線の波長と全く同じなんです・・・、って言うと語弊がありますが、同調してしまう性格なんです。
赤外線がCO2を振動させ、赤外線自身はそこでエネルギーを消失し、CO2の振動エネルギーは熱エネルギーへと変換されていくわけなんです。
これにより地球の大気が暖められてしまうわけなんです。

CO2が地球上に増えるとですね、その変換効率が向上してしまいます。
せっかく地球が冷却システムとして赤外線を放射しているのに、CO2の存在がそれをまた熱に戻してしまうわけなんですよ。
これが地球温暖化のメカニズムです。 他の温暖化ガス(メタン、フロン系など)もほぼ同じ原理です。
解かりますでしょうか?

 

光は、電磁波の一種です。
電磁波は「電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマ線」などに分類されます。
これは電磁波の波長によって分類されています。
太陽光の中にも電波からガンマ線まで、あらゆる波長が存在します。
この中の「可視光線」が一般的に光と呼ばれているものです。

赤外線や可視光線は、世の中の多くの分子構造を振動させる性質があります。
金属、木材、土、水、人のヒフ、それぞれの物質に、それぞれ対応する電磁波の波長があります。
あらゆる波長の電磁波が、あらゆる物質の分子を振動させて、その振動エネルギーはその場で熱エネルギーへと変化します。
電子レンジが一定の電磁波照射によって水分子だけを加熱しているメカニズムと同じです。
これが、太陽光によってものが温まる仕組みです。

対応する電磁波の種類は、その分子が持つ振動の性質によるモノで、その振動は、分子構造を形どる原子の重さに関係してきます。
これは、振り子の重さを変えると、振り子のリズムが変わるのと同じです。
その原子の性格によるモノでは有りません。(燃えやすいとか、酸化しやすいとか、希ガスとか、まったく関係ないんです)

この話が温暖化の原理にもつながります。
二酸化炭素が現在、温暖化ガスとして騒がれていますが、
これは、CO2が赤外線の波長と反応しやすいことが原因です。
地球の地面から発せられる(&反射する)赤外線が宇宙に放出される事を阻んでしまうからです。
赤外線は、CO2を振動させ熱に変化してしまいます。
これが熱を溜め込んでしまう温室効果の原理です。

 

地球の二酸化炭素濃度は、ここ50万年ほどずっと200~300ppm(0.02~0.03%)だったという。(アイスコアによる実観測)
つい最近、300年前は280ppmだった。
それが歴史のうねりである「産業革命」を経て、そして昨今数十年の石油時代・・・。
現在、二酸化炭素の濃度は350~380ppm(0.038%)程になっている。
このCO2濃度の上昇は、赤外線による分子振動効果、そこからの発熱量を考慮して計算すると、ほぼ昨今問題と成っている地球温暖化の温度上昇と合致する。

赤外線の特性や、原子レベル、量子レベルの科学を知らない、知ッタカ御意見番などの中には「CO2のよる温暖化は嘘だ!」と叫ぶ人がたまにいる。
まるでこの記事の池田清彦教授のような。

 

また、「人類によるCO2の排出量は、全地球レベルの自然界の排出量に比べたら数%でしかない」と言い、「CO2増加は人間のせいではない」と叫ぶ人もいる。
これは単純に・・・算数の出来ない人の意見と言わざるを得ない。

自然界には、活火山を代表として多くのCO2排出源がある。
これらの年間排出量を仮に100として、人類が出すCO2の年間排出量を1とした・・・とする。
産業革命以前は数万年単位で、急激なCO2濃度の変化は無かった。
ということは自然界には、1年を通じて100排出し100吸収するというCO2のサイクルがあったことになる。
(1気圧時、地球の平均気温が15度の時に安定する数値・・・、ていうか逆に、サイクルが安定した条件が1気圧、15度だと言える)

そこで、人間の出すCO2である「1」が大問題となってくる。
人間を含めて今の地球は101のCO2を排出して100を吸収するというサイクルを繰り返している。
いや、環境破壊により、吸収分は99とかそれ以下になっているかもしれない。
人類社会が排出しているCO2分の丸々「1」と吸収量減の「1」、合わせて「2」が地球の大気に残留していくことになる。

地球の大気に有るCO2の総量を仮に1000、自然界の年間排出量を100、自然界の年間吸収量を99、人類社会の年間排出量を1としたとき・・・、 毎年2ポイントずつ増える事になり、それが例えば150年間続いたとすれば、地球の大気に有るCO2の総量は結果的に、1300となる。 1.3倍だ。

「数%しかないから大丈夫」だって?? バカ言っちゃいけない。
たとえ1%でも、それが10年続けば年間排出量の10%分が大気に残る事になり、それがCO2濃度の上昇という数値に表れてくる。
過去数十万年単位で300ppmを越えることが無かったCO2、それがここ200年程で一気に380ppm・・・。
結果、現在のCO2濃度は産業革命以前の1.3倍以上に成っている。

この上昇分である0.3ポイントのCO2を分子量で計算し、赤外線の反応量を計算・・・これらの科学的根拠により、CO2が問題視されているのであって、何も陰謀論や嘘偽りが先行して騒がれているということではないのだ。

CO2など温室効果ガスの分子構造が問題なんですよ。

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2007年8月21日 (火)

太陽熱高反射塗料で省エネねらえるかな?

先週の「ガイアの夜明け」をやっと見ました。
録画してました。

ヒートアイランド現象に対抗する企業の無いようでした。
都会の緑化などをメインにやっていましたが、私が一番気になったのは「太陽熱高反射塗料」です。

日本ペイント(株) 太陽熱高反射塗料
http://www.nippe-showbiz.com/eco/index5.html

何度かこのブログでも言ってますが、私は自営業者です。
会社があります。
工場です。
で、うちも会社の屋上、屋根を緑化したいわけです。
目的はエアコンの省エネの為です。
でも、緑化する為の強度もないし、古い建物はトタン屋根だったりするし、悩んでたんです。

で、今回の放送ですよ。
凄く興味深いです。
魅力的です。
凄いです。
良い!

これなら屋上だけじゃなく、壁とか、トタンとか、金属むき出しの部分とか、あらゆる場所に対応することが出来ます。
緑化の様に、水蒸気を気化させて気温を下げるって効果はなくなりますけどね。

強度の問題で緑化できない建物にはうってつけですよ。
面白い!


放送では、中央区の「近三ビル」ってところの屋上の状況を取材してました。
興味深い。
そのビルに行ってみたいな。
体感してみたいなぁ

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2007年7月21日 (土)

お薦めテレビ番組!

お薦め?? あいやぁ、とりあえず観てる番組の紹介です。
関東版です。


月曜日
   ・名探偵コナン (日テレ)
      なんとなく、やってたら見ちゃいます。
   ・スナップ×スマッシュ  (←TB自動スクリプト対策の為、名前を変えてます)
      ゲストや企画によって見たり見なかったりです。
   ・亜井海苔   (←TB自動スクリプト対策の為、名前を変えてます)
      恋愛物語はどうでもいいです。
      外国の風景、風情、観光じゃ行かないような場所を紹介してくれるのが好き。
   ・世界ふれあい街歩き (NHK)
      ホントにほのぼの・・・
      心が洗われる番組です。
      風景がとても綺麗です。

火曜日
   ・学校へ行こう!MAX (TBS)
      頑張ってる人が大好きです。
      夢へ向かう道を導く番組ってことで有意義だと思います。
      面白いです。
   ・ロンドンハーツ (テレ朝)
      バカ番組だけど、
      メンバー1人1人が本音っぽいところが逆に温かみを感じて好きです。
   ・プロフェッショナル・仕事の流儀 (NHK)
      ゲスト、内容によっては見ます。
      自分が欲しない内容のときは見ません。
   ・ガイアの夜明け (テレ東)
      一応毎週録画して、早送りで見ています。
   ・アドレな!ガレッジ (テレ朝)
      バカですね・・。
   ・やぐちひとりC (テレ朝)
      凄く面白いです。
      この番組で矢口真理と劇団ひとりのファンになりました。
      2人の掛け合いが凄く面白いです。
      この2人でM1とか出ちゃえばいいのに!

水曜日
   ・地球ドラマチック (NHK)
      歴史、サイエンス、ドキュメンタリー、教養、
      外国の興味深い番組を紹介放送してくれる番組です。
   ・1億人の大質問!?笑ってコラえて! (日テレ)
      実は人気企画「ダーツの旅」が一番嫌いです。
      それ以外の企画が凄く好きです。
      頑張ってる会社、人、自慢人、趣味人、を紹介するコーナーとか。
   ・水曜どうでしょう (テレビ埼玉・千葉テレビなど)
      下らないけど、面白い、大好きです。

木曜日
   ・うたばん (TBS)
      歌手を相手にしたトーク番組形式ってのが好きです。
   ・知るを楽しむ・歴史に好奇心 (NHK)
      歴史に関する興味深い知識がたくさん身に付きます。
      深く、感心します。
   ・アメトーーク! (テレ朝)
      企画によって見たり見なかったり。
   ・ナンだ!? (テレ朝)
      スポーツ科学番組です。
      意外なスポーツの理論とか、選手の作戦や秘密が解かります。
   ・スーパーチャンプル (日テレ)
      ダンス番組
      ブレイクダンスの超スーパープレイが大漁です!
   ・たけしのコマネチ大学数学科 (フジ)
      ビートたけしが送る数学バラエティ番組
      絶対に毎週、見る番組です。
      録画も絶対にします。
      このブログでも御なじみです。
   ・銀幕会議2 (フジ)
      最新のロードショー映画の紹介番組です。
      いつもコマ大の惰性で見ています。

金曜日
   ・サイエンスZERO(再) (NHK)
      前の眞鍋かをりの頃の方が好きでした。
      安めぐみはバカっぽくて、この番組は・・・
   ・プレミアム10 (NHK)
      毎週何をやるのか判りません。
      エンタメを中心に色々な内容を放送しています。
   ・美の壺 (NHK)
      細かな美を追求する番組です。
      この頃は飽きたかな・・・。
   ・爆笑問題のニッポンの教養 (NHK)
      色んな方面の学者や教授と爆笑問題が対談する番組です。
      太田光が主導しているので、内容は主に哲学的です。
   ・未来創造堂 (日テレ)
      プロジェクトXをバラエティ化したような番組です。
      あと、ゲストの趣味紹介、これも面白い。
   ・タモリ倶楽部 (テレ朝)
      スタジオを持たない流浪の番組。
      タモリの趣味やセンスに大好感です。
   ・R30 (TBS)
      30歳以上の視聴者を対象とした、
      華麗なオトナの為のトーク番組、・・・かな。
   ・虎の門 (テレ朝)
      「こっちとら自腹じゃ!」が大好きです。
      金を掛けたハリウッド映画を叩くのを見てるのが大好きです。
      あと、いとうせいこうはあまり好きじゃないです。

土曜日
   ・週刊フジテレビ批評 (フジ)
      最初の視聴者意見の所だけ見てます。
   ・地球へ… (TBS)
      超能力アニメですけど、凄く今の社会を風刺した、
      考えさせられる物語です。
   ・探検ロマン世界遺産 (NHK)
      世界遺産を壮大なスケールで紹介してくれます。
      美しい風景画たくさん見ることができます。
   ・世界一受けたい授業!! (日テレ)
      ヒマだったら見ます。
   ・めちゃ×2イケてるッ! (フジ)
      面白そうだったら見ます。
   ・解体新ショー (NHK)
      意外な体の知識が身に付きます。
   ・トップランナー (NHK)
      ゲストによっては見ます。
   ・うまなで (フジ)
      競馬はやらないけど、番組は面白いので見てます。

日曜日
   ・所さんの目がテン! (日テレ)
      科学バラエティ番組の走りであり、
      今でも一番面白いと思います。
   ・がっちりマンデー!! (TBS
      日曜日に勉強して、月曜日からがっちり!
      世にも珍しい、経済バラエティ番組です。
      凄く興味深い経済の事柄をバラエティ番組風に勉強できます。
   ・ワンピース (フジ)
      ジャンプマンガで未だに読んでる唯一の作品で、アニメ版も大好き。
   ・サンデー・ジャポン (TBS)
      なんとなく見ちゃいます。
   ・噂の!東京マガジン (TBS)
      私の中ではマユツバ報道な番組ですけどね。
      やってTRYとか、キャットウォークとか好きで見ちゃいます。
   ・夢の扉 (TBS)
      社会のために頑張ってる1人を取上げたドキュメンタリーです。
   ・わくわく授業~わたしの教え方 (NHK)
      学校の先生の為の番組なのでしょうけど、見てて面白いです。
      中学生の理数授業の場合、大人でも面白く勉強できます。
   ・素敵な宇宙船地球号 (テレ朝)
      環境をテーマにしたドキュメンタリー番組です。
   ・クロノス (フジ)
      鬼ごっこバラエティ
      レギュラー番組化されたばかりですが、もう飽きました。
      惰性で見てます。

その他
   ・とくダネ! (フジ)
      最初の10分、コラム的なところが好きで見てます。
      小倉さんがとっぴな事を言う時が多いので。
      いつも会社の食堂でこれを見てから仕事・・・。
   ・ワールドビジネスサテライト (テレ東)
   ・NHKスペシャル (NHK)
   ・クローズアップ現代 (NHK)
   ・(深夜のドキュメンタリー物)

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2007年7月17日 (火)

アルキメデスの原理と地球温暖化

太田総理、先週はふかわりょうのマニフェストが放送されました。
太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。

内容は、
「全ての商品に環境税を導入します」
というものでした。
全てのものに、1%の間接税をかけるというものでした。
ま、私としては、一律1%というのは安直だと思いますが、環境のために生活の一部に税金を掛けることはやりようによっては面白いことだと思います。

私は、環境税という消費税みたいなシステムじゃなく、炭化水素系製品の輸入に関税を掛けてしまえばいいのではと思っています。
目的関税とでも言いましょうか。
原油やプラスチック製品、石炭とか。
あ、木材の輸入にも関税かけても良いかもしれませんね。
WTO加盟国が「過剰な関税である」と訴えてくるかも知れないが、昨今の環境ブームです。
「関税ではありません。環境目的税です」と言ったら、世界に波紋を投げかけられるかもしれません。
ま、現実としては難しいですけどね。

問題はですね、池田清彦(早稲田大学教授)の発言です。
話術と言い様で説得力が有るような嘘を話しているということです。(出演者みんなマユツバで聞いてましたけどね)
それは、
 「アルキメデスの定理を用いれば、北極の氷が融けたって海面は上昇しないんです。地球温暖化の弊害なんて嘘なんですよ」
という内容です。
彼は生物学の学者らしいです。

アルキメデスの定理とは何か。 それは、
 「水に氷を入れて、氷が融けても水位は変わらない」といったものです。
それを池田清彦は北極の氷に当てはめて言ったわけですね。

ていうか、「アルキメデスの原理」だけどね。 物理基本法則だから原理

何が嘘なのかと言うとですね、その1つは「北極の氷」の定義です。
北極点周辺は海の上に氷が浮いている状態ですが、北極圏というのは大部分が陸地の上です。即ち、グリーンランド、北欧、ロシア、シベリア、アラスカ、カナダです。
北極点の周辺の氷が融けても、それだけなら水位は変わらないかもしれません。
しかし、地球に有る氷ってのは、海の上だけに有るわけじゃないんですよ。
陸に留まっていた氷河や氷層といったH2Oが海に流れ出すわけです。

それにね、地球の極は北極だけじゃないんです。 「南極の氷」だってあるんですよ。
南極の氷の殆んどは大陸の上です。
ちょっと前に「観測史上最大の巨大な氷山が生まれた」というニュースがありましたが、あれは海の上(湾)に張り出した氷河の先端ですけどね。

また、もし世界が水と氷だけだったとしてもですね、アルキメデスの定理(アルキメデスの原理)だけでは水位は語れないんですよ。
問題の発端は温暖化なんです。
って事は水温も上昇するんです。
ものの温度が上がると言う事は、その物体は膨張するんですよ。
気温の上昇と共に水温の上昇も起こります。
そして、海水はそれにより膨張するでしょう。
平均気温の上昇が数度であったとしても・・・、膨張の割合が微少であったとしても、巨大な水溜りである海です。侮れない規模の膨張になるでしょう。
とんでも学者の一点においてだけの机上の空論には付き合ってられません。
温暖化による海面上昇メモ

それにね、彼の発言が問題なのは、「温暖化の弊害は嘘だ」という理由について、「水位の問題」だけで語ろうとしている事です。
ふかわりょうはそれに対して、正しい反論をしていました。

私は、ふかわりょうをこの番組で少し見直しましたよ。
池田清彦の話に惑わされないし、何より温暖化に対して有る程度の総合的な知識が有るし、それに対してニュートラルに正しく認識している。
ゴア元副大統領の「不都合な真実」とか、ああいうのはちょっとプロパガンダ的でマユツバですが、そんな流れでもないところがいいです。

温暖化による弊害は、水位だけじゃありません。
確かに、世界の主要都市が沈む危機に有ることはショッキングな未来図ですけどね。
もっと深刻なのは実は異常気象なんです。
砂漠化と豪雨地帯、その二極化が世界各地を襲うわけです。

その辺を言われて責められた途端に彼は黙ってしまいましたけど・・・。

たぶんね、池田清彦と言う人は温暖化に付いて本気で「嘘だ」と思ってるんじゃ無いんですよ。
世界中がそれを言っている中で、同じ事を叫ぶ事が嫌なんです。
人と違うことに価値観を見い出している性格の人なんですよ。
それはそれで良いことなんですけどね、せっかく教授にまでなったんだから、もっと理論的な話をしましょうよ。
私は彼にそういいたいです。

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2007年6月24日 (日)

これを「バイオハザード」と呼ぼう

バイオ燃料人気で、うどん値上げ!? “粉もの文化”直撃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070624-00000013-san-soci

いや、「バイオハザード」は本来違う意味だけどね・・・。
細菌の研究とかしてる場所で、危険な細菌(バイオ)が研究所外に出ちゃったりすることなんだけど。

でも、エタノール問題も、ある意味社会的にハザード状態ですよ。

biohazard
1 バイオハザード, 生物学的有害物質:生物学的研究で用いられたり, つくり出される病原物質.
2 生物学的災害:生物学研究用の病原物質が研究室外に出て起こる.

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2007年6月12日 (火)

「欧州ウナギ規制」大賛成です

欧州ウナギ規制 業者ら先行き懸念 養殖拠点九州「価格高騰で買い控え」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070612-00000000-nnp-soci

私もウナギは大好きです。
うな重大好き。

でも、ウナギの乱獲は心を痛めます。
好きだけど食べられなくなっても何ら不便も不都合も無いし、大賛成。
ウナギ業者は困るかもしれませんがね。


日本のウナギの60%は中国からの輸入だそうです。
その中国の養殖ウナギは、ヨーロッパ産の稚魚を使っている場合が多いらしいです。
そしてその量は加速度的に増えていると・・・。

ヨーロッパでも、ウナギを食べる文化は少なからず有ったそうです。
ウナギの稚魚を日本のシラスの如く食べる事も有るそうですが、ここ10年で急激に稚魚の値段が上がり食べる事が出来なくなっているそうで・・。
ま、シラス丼のイメージでしょうかね。
それ程重要な食文化ではないかもしれませんが・・・、いやわかりませんが・・・。
あ~シラス丼食いて~

そういえばイギリスのウナギ料理で旨そうなのがあったな。
あの料理の不味さで有名なイギリスで、唯一食べてみたい伝統料理です。


何にしても、何をおいても、中国の発展が世界にシワ寄せを与えています。
しかし世界は中国の生産力と消費力で勢いをつけている。
世界的な集団責任ですね。
ウナギの種を守りましょうよ。

ハタハタ復活のストーリーを世界で体現しましょうよ。

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2007年6月 7日 (木)

地球が静止する日・・・

先日、NHK教育で放送していた、ETV特集「東京を造った男 後藤新平~その思想と戦略~」というドキュメンタリー番組。
私は録画していたのを忘れていた、やっと見たんです。

番組の冒頭、聞き覚えのある音楽が流れてきました。
何だっただろうか。
10年以上前に聞いた記憶・・・。

思い出した!
ジャイアントロボ -地球が静止する日-」だ。 あの音楽だ!
番組の演出もまるでそのシーンはフォーグラー博士が語るかのごとく・・・。
制作者の人も大好きなんだね。

番組内容は、関東大震災で破壊しつくされた東京をどのように再建してきたか、そしてその都市設計思想は今に通じる・・・と。
凄く見てて有意義な番組でした。

それと同時に、「ジャイアントロボ」をまた見たくなった。
あれは凄く壮大なドラマだった。
元ネタはロボットヒーロー物だ。
存在を知った時、「どうせまたマニアックなオタクアニメだろう」と思っていた。
しかし、全くオタク色の無い雑誌か何かで評価されていたので、興味を持って見てみたんです。
凄い!
凄いですよ、この物語!
主人公の子供がちょっとウザイですけどね・・・。
こういうものを表現する時、日本ではアニメしか表現できないんですね。
アメリカならハリウッドの力を使って、映画でも連続ドラマでも作れるけど。
なるほど、評価されて当然の作品だった。

この作品はまだ未完成であるらしい。
語られたのはまだほんの1話だけ・・・。
だが、他が作られる企画は未だに無いらしい。
ま、「地球が静止する日」以上の、又は同等の出来を期待されるだろうし、難しいかもしれませんね。


この物語は、人によって感じるものが色々あるようです。
親子や友との人間愛が主題とかんじる人もいるようです。

私が感じた主題は、「エネルギー依存社会の矛盾と危うさ」です。
具体的ではなく比喩です。

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2007年6月 4日 (月)

最近、TBSの「夢の扉」が

過剰に情報が伝わるように表現されていることが多くなってきています。
注意が必要です。
番組の雰囲気を鵜呑みにしていると、感情的に騙されてしまうでしょう。

今日の放送、「省エネルギー」に関しても、それが随所に見られます。

LEDの特性を理解していない人が見ると、LEDに対して多大な可能性を感じてしまうでしょう。
また最後のモーターの省エネも、数字だけ見ると凄い省エネですがキャッシュフロー、CO2フローで見たときどれくらいの規模のものなのか理解させる説明がありません。
果たして、本当にあのシステムだけに数千万円も掛けたのでしょうか。番組はその辺を意図的に不明朗にしているような気がしてなりません。

雰囲気だけは「凄く有意義な事やってます」って感じでしたけどね。
この前の「ヒマワリ燃料」の時もそうでした。
ちょっとマユツバな心構えを必要とさせる作りの番組に成り掛けてますね。

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2007年5月25日 (金)

なんと風車を観に行っちゃいました

昨日、5月24日(木)、出張の予定が急にキャンセルになり、今週の予定が思いがけず空白になってしまった。
ま、こんな時は普段の仕事をすればいいのだけど、せっかく出張の為に空けた予定・・・。
ふと思った。
 「そうだ 風車を観に行こう!」
自営業者の特権ですね。(私は自営業です)
休みを取ることは簡単ですが、そのシワ寄せは全て自分に掛かってきます。
しかし、今回のシワはもう既に被ってますから。

東伊豆に行きました。
かなりの旅でした。
↓この記事で興味を持ち、実際に観てみようと行動を起した次第です。
風車の設置に反対する「噂の東京マガジン」

車で行きました。
電車で行くと現地での行動が制限されてしまいますからね。
伊豆半島に行くのは初めてのことですよ。
道も知らないので、とりあえず有料道路を中心に行きました。
東名高速の御殿場インターで降り、芦ノ湖スカイライン、伊豆スカイライン、国道135号、と計画を立てました。

・・・はあぁぁ・・。
もう、ヘトヘトでしたよ。
2つのスカイライン、ずーーーーーっと峠道ですよ。
私ね、元走り屋で峠道とか大好きなんですよ。
 (警察にお世話になって免許取消になり更生しましたけど。今はサーキット一筋!そういえばこのブログで車のこと書いたこと無かったな・・・。私の最大の趣味なのに)
各所にドリフトの痕が残ってたりで、もう今にもタイヤのスキール音が蘇るかのようでした。
ちょっと気持ちが高ぶってドリフトしちゃおうかなって思いましたが、やめました・・・。 もう若くないし。

それにしても、何時間もずっと峠道ってのが効きました。
疲れてるのに地図を見ると全然目的地の東伊豆に近づいてない・・・。
写真撮りたかったし、正午までには風車に着きたかったんですよ。
峠道は緊急トイレ休憩以外は不休で行きましたよ。
走りながら思いました。
 「この道を行くということは、帰りもまたこの辛さを味わうのだろうか」
・・・と。
そう考えると、精神的に2倍疲れました・・・。

Yahoo!マップ 風車の場所
Googleマップ 風車の場所

とうとう着きましたよ。11時半です。
一度も道に迷いませんでした。
こういうところは私はさすがです。
私は生まれてこのかた道に迷った事がありません。
たとえ略地図でも地図さえあれば迷いませんよ!自慢です!地図の読める男です!

さて、風車のある尾根を車で登っていきます。
 み、見えました!
      3連風車!
  感激して車止めちゃいました。
    写真ゲットです。
F_01
(写真をクリックすると拡大表示されます)

グヮングヮン回ってますよ。
4~5秒で1回転してるような感じですかね。
迫力ありますよ。
とりあえず、車のエンジンと止め、風車の音を聞くことにしました。
「噂の東京マガジン」で少し言ってた、「音がうるさそう」についての検証の為です。
んんーん。
周りの木々の音で風車の音はかき消されてますね。
集中して聞いてみると風車の音も判りますけど。
この位置の風車からの距離は、後で地図で調べてみたら500mくらいのようです。

そして尾根をどんどんと登っていきました。
280馬力の某クルマをライトチューニングして350馬力程度にしたサーキット仕様(車検対応)の四駆車です。
シャコタンなのが苦しい・・・。
下スリまくりです。
ハイパワー四駆だったので楽に登れましたが、普通の車だったら辛いでしょうね。
まるでスキー場のゲレンデ級の坂ですよ。
そんな坂道を登っていきました。
そして急に視界が開けました。 まん前です。出ました!

F_02ちなみに、←左の撮影ポイントから後を振り向くと、↓下のような風景が広がります。
F_03
緑のうしろは海です。 水平線が見えます。
うっすらと島も見えますね。 たぶん利島という島です。
写真には写ってませんが、左手には大島も見ることが出来ました。

この道の写真はですね、「噂の東京マガジン」で言っていた「木々の伐採が環境破壊だ」について思い出したので一応写してみました。
どうでしょうね、破壊してるイメージのレベルでしょうか。
この道が風車へのメイン道路です。

この位置は目測で、風車から200mくらいの距離ですかね。
この辺りはもう、音が完璧に聞こえます。
うなる様なグォーングォーンって感じの音が聞こえます。
客観的に音を伝えるのは難しいですね。
例えば、夜、家の外でウシガエルが鳴いているかのような、そんな音質と音量ですね。
「家の外」ってところが重要です。
ウシガエルの鳴き声 視聴

さて、とうとう風車の真下に行きましたよ。
凄い迫力です。
恐いです。
巨大な物体が頭上で回転してるんですよ。
先ほどのところでは想像もしなかったような恐怖です。
でも感動ですよ。
来る途中でコンビニで買った弁当をここで食べる事にしました・・・。
F_04
この写真の背中側にはもう一基の風車があります。
挟まれて、ステレオで・・いやもう、完全3Dサラウンドです。

景色も素晴らしいです。
陸地に囲まれたイメージの景色なのかと思いきや、海に囲まれたイメージの景色でした。
海側の写真も取ってくれば良かったかな。
一応、風車から熱川別荘地の方への連続写真を撮ってみました。
この3連風車と別荘地の確執は無いですけどね。(確執が有るのは新計画の方)
F_4_35_1

F_05

最後にですね、麓(ふもと)の住宅地から風車を探してみました。
なかなか見えないですね。
有る程度遠くに行けば見えるのですが。
この写真は熱川側から見た風車です。
羽だけ回ってるのが見えました。赤丸のところです。
この位置での音は皆無。威圧感も皆無ですね。

F_07

 

エピローグ
HPの地図に書いてある、ワイン工場が気になったので寄ろうと思っていました。
なにせ漫画「ソムリエ」にハマってますから。
でもね、寄りませんでした。
だって「みかんワイン」とか興味がうせました。
後々考えてみたら、ぶどう酒も造ってたのかもしれませんがね。

温泉地でもあるのでひとっ風呂浴びて帰ろうかとも思ってたのですが、日帰り温泉の各所、寂れてるんです。
良い雰囲気じゃなかったので、そのまま帰ることにしました。

さて、帰るのか・・・。
憂鬱だ。
あの峠道。
違う道を模索するために地図帳を開きました。
私ね、「天城越え」の歴史を知ってる分、伊豆半島の海側の道はロクなもんじゃないって思い込んでたんです。
いやでも、地図見ると良さそうですよ。
135号を北に行き、→伊東→熱海。
伊東って宮崎みたいに街路樹が椰子の木なんですね。
宮崎に遊びに行ったことも有るのですが、伊東の椰子の方が雰囲気が良いです。
さすが歴史有る観光地です。

さて、熱海からは有料道路を駆使して、小田原厚木道路を通り、東名へ。
渋滞皆無、疲労無し。
なんだぁ、こっちの道って超楽じゃん。
往路は失敗したな。
でもこれで学習したぜ。
伊豆スカイラインも、海岸線も体感できた。
伊豆半島への道はもう完璧。

疲れた・・・。昨夜はぐっすり眠れましたよ。

風力発電: 風車見学(交通案内)
http://www.town.higashiizu.shizuoka.jp/bg/furyoku/kengaku/
風力発電と子育て日記 「ツアーの受け入れが始まりました」
http://blog.goo.ne.jp/kynthm/e/7584cf12e90c1d5be3408648927e2dd9

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2007年5月21日 (月)

白馬村のゴミ処理施設の問題

「噂の東京マガジン」で放送していた内容についての意見です。
この番組は何か主旨が歪んできているような気がします。
ちょっとね、このまえの「風車問題」の時から真剣に注目しちゃってますよ。
昔はもっと、いかにも行政の不祥事って感じの事を取上げていたのに・・・。
この頃この番組は、行政が大金を使うことに対してアレルギー反応が出てる、ってだけの過剰放送しかしていないような気がしてならないのです。


今回は、長野五輪でも有名になった白馬村での出来事です。

この地域は、小谷村、白馬村、大町市の3市町村で「北アルプス広域連合」というのを作っているそうです。
これは「大きな施設を共同で作って使おう」という取り組みのものです。
大町市のゴミ焼却施設が耐用年数が迫り老朽化してきたことをキッカケに、「ゴミ処理施設も共同で作ろうじゃないか」と言う事に成ったらしいのです。
そしてその新たなゴミ処理施設の建設候補地が白馬村に絞られた事を主たる問題として、この番組は放送していました。

「住民に公表せずに勝手に候補地を選定した」という事に腹を立てている地元団体があり、それに呼応してこの番組が取上げた形です。

反対理由は以下の通りです。
 ・防護服でも着なきゃ川に入れなくなる(ラフティング愛好家)
 ・洗濯物が汚れる (煙の影響を懸念してのことでしょうか)
 ・安全の保証を第一に考えて欲しい
 ・景観問題(景色の中の煙突が邪魔)
  なぜ寄りに寄って景色が最高な白馬村にゴミ処理施設を作らなくてはいけないのか
 ・観光に対してイメージダウンに成る
 ・「むらごと自然公園」計画がゴミ処理施設のせいで台無しだ
 ・あと7~8年使える処理施設が白馬村にあるのになぜ新たに作る必要が有るのか
 ・「ハコモノ行政だ! ヒマだからでっかい建物を作ろうって考えが、海外から見たらおかしい」 (現地に住んでいるオーストラリア人の意見)
 

ラフティング愛好家の「防護服~」ってのは完全に馬鹿な意見ですね。
昨今問題と成っている中国の河川汚染の問題じゃ有るまいし。
「安全の保証」云々ってのも同じです。
ゴミ処理施設程度で安全が脅かされるなんて何十年前の日本ですか。
こういう意見の人たちは完全にゴミの汚いイメージだけで反対しているわけです。

確かにね、ゴミは汚いですよ。
ゴミ処理の炉の部分が臭い事は私も知っています。小学校の頃社会科見学に行きましたから。
当然です。
言わば人間の生活臭の濃縮場ですからね。
人間は臭い生き物なんです。
でもね、一歩施設から外に出れば異臭も無いし、周辺の川も汚れてない。ていうかそんな事があったら大問題ですよ。今の時代。日本じゃ。


最後の、「なぜ新たに必要か」や「ハコモノ行政だ」については、完全に否定できますよ。
私はそこの行政の人間じゃないですよ。
ただの第三者ですよ。
どっちかと言うと行政とか政治家とか嫌いな人間ですよ。
でも、否定します。

現在の処理施設
 ・白馬村 30トン/日 耐用年数あと10年 (現在小谷村も使っている)
 ・大町市 70トン/日 耐用年数あと4年
大町市の新ゴミ処理施設をまた個別に作るとしたらまた同クラスの施設が必要でしょう。
しかし、実際に新たな計画は以下の通りです。
 ・白馬村 50トン/日 耐用年数 完成後15年
なぜでしょう。
それは余力の問題です。

例えば、白馬村で現在毎日30トンのゴミが出るから30トンの施設が必要・・・、なのではない。
実際は半分程度だろう。
と思い調べてみました。 22トンらしいです。(清掃センターHPより)
7割以上ってのは余力が無さ過ぎます。このトン数はあくまでも平均なんですよ。

大町市のゴミの量も調べました。
23.4トンでした。
ま、これに関しては、新施設が50トンの設計ってのは納得がいきますね。
でも待ってください。
大町市が50トン施設を必要としていて、その数値どおりの新施設をなぜ3市町村共同で作るのか。

それが、余力の問題なんです。
白馬村に余力が無いために、共同使用することでその危うさを回避する計画なのでしょう。


番組内では、「松本市のゴミ処理施設を使えばいい」という意見が出ていましたね。
距離にして片道50kmですよ
毎日何台ものゴミ収集車が国道147号線を行き交うんですか。
番組ではこう言っていました。
 「松本市は150トン/日のゴミ処理施設が、なんと3つも有るんですよ。そして1つは稼動していない」
私も「えぇ~、そりゃもったいない」と思いましたよ。

でもですね、このリンク先を見てくださいよ。→松本クリーンセンター
書いて有るでしょ。
 「可燃ごみ処理施設 150t/24h×3炉 計450t/日」 って!
施設が3つ有るのではなく、1つの施設の中に炉が3つ有るに過ぎないんです。
こう見たら至極あたりまえのことじゃないですか。
松本市役所のHPでゴミの量を調べましたよ
1日あたり274トンのゴミを処理しているらしいじゃないですか。
そりゃ、450トンクラスのゴミ処理施設は必要でしょうよ。
そして1つの炉が動いてないってのも、計算上これで納得ですよ。
何も怪しいことじゃない。

オーストラリア人の彼・・・。
彼は「箱物行政」の何たるかを理解しているのだろうか。
ムダか、ムダで無いか、それを判断する能力があってこそ「箱物行政」を言えると思いますよ。
彼は典型的な流されるタイプのステレオタイプなのでしょう。


最後になりましたが、「景観問題」についてです。
これは本当に、主観なんですよね。
人それぞれ。
でもこういうことにうるさい人って、大抵は外から入ってきた都会人であり、生粋の地元住民は「景観問題」なんてうるさく言わないんですよね。
私はこれは単なるエゴなのではないかと思っています。
でも結論は出ない問題ですね。
これについては各地域で要相談ですね。


私はこの問題に対して、反対派を否定したいのではありません。
「噂の東京マガジン」という番組の不甲斐ないスタンスに対して苦言を呈しているのです。
地域住民のインタビューのチョイスは番組がバカなのでしょうか。それともああいう意見の人が目立つ反対派集団だったのでしょうか。
 ・景観問題
 ・説明責任問題
これらについては大々的に行政に言う権利は、住民には有ると思いますよ。
でもね、的外れな反対意見は見ててバカらしいですよ。

あ、でも「説明責任問題」については、ちょっと思うところがあります。
番組内では「候補が5つくらいになったら発表して欲しい」とか言ってましたが、そうすると絶対に5者5様に反対意見が尽きないでしょうね。
収拾がつかなくなることが大いに予想できるので、第一候補を決めて暫定的に計画を進めてみたのでしょう。
それから住民との意見交換をして、集中的に論議する。
そんな方法は、完全な間違いではないとは思いますよ。
ま、それを目論んでの説明不足だったのかは知りませんが。
何にしても、説明不足によって住民に被害者意識を持たせてしまったことは行政の完全な失敗ですね。

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2007年5月17日 (木)

日本のバイオ事情「TBS 夢の扉」

夢の扉~NEXT DOOR~ 「ひまわりからバイオディーゼル」

バイオ燃料には2種類ある。
バイオエタノールとバイオディーゼルだ。

バイオエタノールは、酒を作る要領で濃度の高いアルコールを作りそれを燃料とする。
一方バイオディーゼルと呼ばれる方は、殆んどサラダ油の製法だ。

ただサラダ油は引火点が高い。(引火点 - Wikipedia
火を近づけた程度では簡単に引火しない。
そこで、メタノール(メチルアルコール)を混ぜる事で引火点を下げ、ディーゼル燃料(軽油、灯油)と同等の性格を持つ燃料として使用することになる。
番組のデータによると、各引火点は以下の様になる。
ひまわり油(サラダ油)・・・約260℃
ひまわり燃料(混合油)・・・約170℃


まぁ、面白そうな燃料ではあるのだけれど、実際これは社会に対してプラスな方法と成りえるのだろうか。
1リットルの油を作るのに、10㎡の面積を必要とする。
東南アジアで二期作三期作を行なったとしてもタカがしれているのだが、もっと問題なのはその作付けを行なう畑が、元々は食料を作っていたところであるということだ。

ヒマワリ生産を本格化させる為に、ジャングルを開墾でもするのだろうか。

現在、アメリカがエタノール生産の増加を国策として行なっている。
その影響でトウモロコシの値段が急騰し、食用のトウモロコシの量が減っている。そして今まで大豆等を作付けしていた畑にもトウモロコシを植える事で、大豆や他のあらゆる穀物が供給低下におちいり、食糧不足を加速させている。

今回のひまわり燃料の話題。
これも、もしかしたら食料不足を招きかねない事なのでは無いだろうか。

番組内では、以下の様に説明していました。
 「日本では食用油は大豆や菜種から作られる。
  もしそれを使ってしまったら食用油の値段が上がってしまう。
  だから食用にあまり使われていないヒマワリを選んだ・・・」
元筑波大名誉教授の考えだ。
学校の先生らしい机上の論だ。
ヒマワリをどこで作るのか、そこから生まれてくるシワ寄せはどうなるのか、全く考えていないようである。
又は、これは一次的に日本の油の物価さえ抑えられれば良しとするだけの考えなのでしょうか。

ひまわりにトウモロコシほどの効率が有るとは思えない。
東南アジアの国策にも成り得ないだろう。
しかし、これを推進している人たちは間違いなく、あまり良く無い方向への社会発展を推し進めているのではないかと私は思う。

番組内で、「こういうのを待ってました」とか一般市民の声を紹介していましたが、果たして、番組スタッフを含めて多くの人はどこまで深くコトの重大性、問題性を考えているだろうか。
私はバイオディーゼルを完全否定したいのではない。
天秤に掛けるべきの、それに対応するシワ寄せも考慮して、燃料問題は語らなければならないと思うのです。


その昔、先進国は植民地でのプランテーション計画を進めた。
今まで食料を生産していた土地で趣向品の生産を推し進めた。
コーヒー、茶、食用油、ゴム、綿・・・。
そして植民地の食物経済は崩壊し、現在の飢餓の原因ともなっている。
そして今、燃料の為に食糧生産を止めようとするヒマワリ計画が生まれた。
プランテーション - Wikipedia

新エネルギーが誕生した!
これが順調に動き出せば安泰だ!
・・・なんて安易な提案や提起では、この次の時代は渡っていけないだろう。

私が言いたいのは 「バイオ燃料はダメ」 というものではない。
生ゴミからメタンを作る、休耕田で米エタノールを作る、間伐材からエタノールを作る・・・。
こういうことは大賛成ですよ。
今まで廃棄していたようなものを使用してバイオ燃料を生産することには大賛成だ。
しかし、穀物生産を停止してまで燃料を作ることへの未来への懸念を言いたい。

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日本のバイオ事情「NHK クローズアップ現代」

クローズアップ現代 「チャンス到来!休耕田米作り」

以前の記事で休耕田について書いたことがありますが、全く同じ事をNHKが番組にしてくれました。
エタノール需要の為に休耕田を使い米作を復活させるという案です。

そしてそれにプラスして、番組では家畜飼料用としての米作についても触れていました。
そうですね、資料もエタノール需要の為に手に入らない時代へと移行しつつありますからね。

ここ1~2年各地で、休耕田での米作が復活しているようですよ。


しかし、まだまだ問題は有るようです。
エタノール用米作は採算がまだ取れないようで、何かしらの補助金を欲している状態です。
休耕田には国から各農家に補助金が出ているのですが、その資金をそのままエタノール米作の補助金に当てられないかと国に検討を申し出ているようです。

ま、頭の固い縦割り行政が、補助金の名目変更できる可能性は低いだろう。
農林水産省の補助金から、エネルギー庁や国土交通省などの領域になりそうなものですからね。
上手く農水省のままの補助金でエタノール生産が出来れば最良ですが・・・。
ったく、日本の行政は・・・、利権争いしか能が無いからな。

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2007年5月 9日 (水)

NHKも間違ってる?? バイオエタノール問題

いや、間違っているかどうかは判らない。
先ほど、9時のニュースで言っていました。
「アメリカはこれまでに無く温暖化対策に積極的に乗り出している」
トウモロコシ等の農作物の価格高騰の背景を説明する時の発言でした。

確かに、温暖化対策の柱の一つとして、バイオエタノールを語る人は多い。
しかし、バイオエタノールを推進する者にとって、必ずしも温暖化対策が第一の目的だろうか。
私が思うに、温暖化対策というのはひとつの足掛かり的なものである。
たまたまCO2を増加させない方法の1つであったからだろう。
アメリカは何も、環境のことを考えたてエタノール生産を増やすと発言したわけではない。

CO2が温暖化の原因の1つと成っている事は科学的に認められており、またそれを防ぐ為のバイオエタノール推進は方法の1つとして間違った行動ではない。
ただ、バイオエタノールを社会基盤の1つとしていくことで、近い将来未曾有の社会変革が待っていることは確実だが・・・。
 

アメリカはこれまで、石油の確保を経済圧力や軍事力によって安定させようと試みてきた。
北アメリカ、中米、中東、南米、アフリカ諸国・・・。
このうち何の問題も無く供給を望めるのは北アメリカだけだ。
他の地域は世界情勢に左右されすぎている。
いや、むしろ反米の機運が高まるばかり。

そこでアメリカは考えを改めたに違いない。

世界の穀物はほぼ穀物メジャーに牛耳られている。
実はその穀物メジャー、現在、アメリカの2社だけに再編されてしまったのだ。
80年代までは5社だった穀物メジャーは、90年代の再編によって、アメリカのカーギル社とADM社だけに成ってしまった。
コーン、大豆、麦、パームヤシ、サトウキビ・・・
食用、エネルギー用に関わらず、穀物メジャーはあらゆるもの、バイオエタノールに関わるものを生業にしている。

こんな美味しい状態をアメリカは見逃すはずが無い。
いやむしろ穀物メジャーのロビー活動が、石油業界のロビー活動に勝った結果なのかもしれないが・・・。
しかし、これは大きなアメリカの戦略の変更であり、それ以外の何物でもない。

アメリカは、地球温暖化には何も興味が無い。
これはほぼ有っている事だと私は思う。

ペンタゴンは言った。
「テロよりも温暖化の方が驚異だ」
ゴア氏は言った。
「地球が危機的になっている」
そして、ブッシュは言った。
「ガソリンの大部分をエタノールにする」
いかにもアメリカは、温暖化対策に目覚めたかのようだ。
しかしこれは単にアメリカ国民がそう考えを改め始めただけに過ぎない。
アメリカ中枢部は、穀物メジャーを有する国家戦略にシフトチェンジしただけ。
私はそう見えてならない。

言うなれば、温暖化問題ではなく、エネルギー確保問題なのだ。

エネルギー確保問題にも色々有る。
私が懸念しているのは石油枯渇問題であるが、アメリカが懸念しているのは、石油依存を情勢の不安定な国々に頼っている事だろう。

バイオエタノールを巡る昨今の世界情勢。
これを語る時、一概に「温暖化対策」を原因に挙げてしまうことは安易であり、状況を把握する上で危険な心構えである。
NHKのアナウンサーが安易に発してしまった言葉、「アメリカも温暖化対策に・・・」
NHKの解説員等が関われば、こんな発言は無いのだろうけれど。

石油の価格高騰は石油に関わる業界を潤おした。
それと同じように、穀物の価格高騰は穀物メジャーを潤おすだろう。
近い将来、このへんの世界は大きく化ける可能性を秘めている。

誰もが、「温暖化対策は良い事」と思っている裏で、世界のあらゆる人たちは次の世界の覇権を争っている。
国家として、企業として、個人として・・・。、
温暖化問題、世界情勢、石油枯渇の危機感などがそれを助長している。
安易に物事を受け取っていると、いつの間にか長い物に巻かれる側の人間になってしまう。

お願いだ、NHKよ。
お願いだから、あらゆる可能性を視聴者に訴えてみてくれ。
NHKの視聴者は日本人だ。
多くの日本人に将来の危機的可能性を理解してもらおうじゃないか。
そして先見性を身に付けてもらい、将来の安定を模索しようじゃないか!

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2007年4月27日 (金)

バイオガソリンの問題点 日本の問題点

今日から「バイオガソリン」の販売が首都圏で始まった。
バイオガソリンとは、ガソリンとエタノールを混ぜた燃料で、現行の自動車にほぼ改造無しで使用できる。

現状では、エタノールはフランスから輸入して日本の製油所で混合し、そこからガソリンスタンドに運ばれる。

ところで、バイオガソリンには現在、2種類の製法がある。
「ETBE方式」と「エタノール直接混合方式」だ。
今回のバイオガソリンは、エタノール3%のETBE方式だ。

日本の自動車工業会の会長である張富士夫会長は、
「どちらがいいかと言えば、石油連盟が言っているETBEでやるほうがいいのではないかと思う」
「勝手に混ぜられるとえらいことになってしまう。それによって、自動車のエンジンが不調になったり、壊れてしまっては困る」
と言い、ETBE方式を推奨した。

確かに、直接混合方式には問題が少々ある。
現行のガゾリン用パッキン等に使われるゴムを腐食させる性格を要する。
石油業界や自動車業界が拒む理由の1つがこれだ。

日本では高々3%程度のエタノール(E3)で腐食がどうのとか言っているが、実は世界では既にE3どころかE85が普通に運用されている。
EU、ブラジル、アメリカでは既に実験的にではあれど「直接混合方式」でのE85を普通乗用車が使用しているのだ。
そして問題はここだ。
そのE85に日本車は全く対応していないのだ。
日本は今までのガソリン自動車に関しては特化しているが、ことエタノールエンジン、またディーゼルエンジンに関しては遅れをとっている。
(実はヨーロッパでは、ディーゼルはCO2の排出がガソリンと比べて小さいとされ、高性能ディーゼルエンジンの普及が進んでいる)

なぜ世界では、機械に厳しい「直接混合方式」を採用するのか。
それは、燃料製法が楽だからだ。
普通にガソリンにエタノールを混ぜればいい。
製法がラクならば色々な業界や業種がエタノール製造に乗り出し、エネルギー産業を活発化させ普及が早まる。

しかし、「ETBE方式」は工業化するには大きな製油所を必要とし、製法も難しい。
利点は、現行のガソリン車に使えること、燃料の品質を一定に出来る、税金逃れがされにくい。
よくよく考えると、この製法では社会への普及が難しいことが解るはずだ。

ちなみに、日本でETBEを採用したがっているのは、自動車業界、石油業界、そして道路族議員や国土交通省の面々も敏感になっているに違いない。
なぜ日本は、「ETBE方式」を採用したがっているのか。

自動車業界の言い分は張氏の発言に尽きるだろう。
しかしそれでいいのか?日本の自動車業界よ。今、ぬるま湯に入ってても将来風邪をひくだけだと思うぞ。
E85とか、っていうかE100に完全対応させた自動車を開発したほうが将来の為なんじゃないですか??
張さんトヨタの元社長でしょ?
車で世界の覇権を握りたいんでしょ?
考えてみようよ。

石油業界はなぜか。
それは石油業界が中央集権的な立場を逃したくないからだろう。
石油メジャーに押されている日本の石油業界は、日本という小さな世界の中で覇権を握ってアグラを掻いている。
日本の中で自動車燃料を支配し続けたいのだ。

道路族議員や国土交通省が敏感になっているのはなぜか。
実はここが一番の日本のネックだと思われる。
先にちょっと書いた、税金の問題だ。「ガソリン税」。
「直接混合方式」だと、簡単に不正されてしまう・・・可能性を秘めている。
それより何より、「直接混合方式」を普及させるには、バイオガソリンに掛かる税金を下げなくてはいけない可能性が大いにあるのだ。

エタノールと言うと化学製品のようにも聞こえるが、実態は「酒」であり「アルコール」だ。
エタノール製造とは、例えば度数98%のウォッカを作るようなもの。
そして今後、エタノール製造で力を発揮するであろう業界は、酒造会社なのだ。
しかし、同じアルコールを作るのでも、儲けが薄ければガソリン用なんて手を出さないだろう。
その為には、バイオガソリンに対するガソリン税を、現行の普通のガソリン税よりも下げなくてはいけなくなる可能性があるのだ。
そんな事は、国土交通省も、道路族議員も認めたくはないわけだ。
風当たりの強い族議員を要する場所だけに、大きな発言は出来てないようですがね。
各所で圧力を掛けていると予想されますよ。

税金屋さんはね、税収を落とすくらいなら外国の安いエタノールを買って、国内のエタノール業界は育てる気は無いんですよ。
外国産を使用し、税収を下げない為には中央で集中的に処理する「ETBE方式」がの方がありがたいわけです。
「直接混合方式」で、今後、ガソリン税を下げてこの業界を育てるべきだ!と気が付かれては困るわけだ。

 
 
日本で、エタノール業界を広めない事が、将来の日本にとって有利なのならばそれでもいいだろう。
しかし、利点はまず無い。
日本には休耕田が沢山ある。
間伐されていない杉林が沢山ある。これは花粉増加の要因にもなっている。
休耕田を復活させ、古米を消化し、農業を再活性化させる。
バイオやエタノールと聞けば脚光を浴びる業界になる可能性だってある。
杉林の間伐材をエタノール化して、山の森を復活させれば、花粉も減るだろうし、山肌が活性化して鉄砲水も減る、洪水も減るだろう。

エタノール業界の成長はあらゆる場面で、プラスの方向に世の中が動くチャンスでもあるだろう。

世界でのエタノール生産の問題は干ばつにある。
将来あるであろう水不足の世界だ。
アメリカの穀倉地帯が頼っている地下水は今、枯渇が叫ばれている。
インドの穀倉地帯の地下水も枯渇が始まっている。
ヨーロッパの穀倉地帯であるフランスは、実は砂漠気候化が囁かれている。

アマゾンを有するブラジルも近年、雨量が減っている。アマゾンが消える危機でもある。
大西洋の気候が変化してきたからだ。温暖化の影響とされている。
これは、実は地球シミュレータでも予測されていた。
そして去年のイグアスの滝消滅事件だ。
ブラジルのエタノールに頼る事は将来的に難しいのかもしれない。

そして何より、世界は食糧不足の危機をはらんでいる。
日本はそうそうエタノールや食料を輸入し続ける事は難しくなるわけだ。

そして日本だ。
実は日本は温暖化によって、サトウキビや米の生産に適した場所になりつつある。
シミュレーションの結果を見ても雨量は減らないし、気温は上がり沖縄と同じような生産性が本土でも期待できるかもしれない。

今、エタノールに対する政策を正しく行なう事で、実は日本のエネルギー自給率や食料自給率が上げる事ができるチャンスかもしれないのだ。

 
今日から、石油業界が中心となった「ETBE方式」のバイオガソリンの試験販売が開始となる。
そして、8月からは環境省が中心となって「直接混合方式」の試験販売が開始されるようだ。
私達は、どう受け止めるべきなのか。
まだ選択の余地は残っているのかもしれない。

<バイオガソリン>試験販売が首都圏50カ所でスタート
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000030-mai-bus_all

ガソリンと混合、バイオエタノール
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20070416ve01.htm

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2007年4月26日 (木)

風車の設置に反対する「噂の東京マガジン」

「噂の東京マガジン」で発電用の風車に対する問題を取上げていました。

最初に言っておきますが、私はこの番組の主張に疑問を感じます。
政府や自治体がモノを造ることに敏感に拒否反応を示しているだけで正しい物の見方では無い、と感じながら見ていました。

まずは伊豆半島でのレポートから始まりました。
静岡県の東伊豆町やその隣町、それから浜松、磐田、長野県諏訪市の例へと話は展開していきましたが、どこも賛否の内容はほぼ同じです。

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2007年2月24日 (土)

「日本車買おう」独ではタブー

環境重視「日本車買おう」独ではタブー 政財界が猛反発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070220-00000007-san-int

この前の記事(円安の見方)とあわせて読むと、ドイツの必死さが伝わってきますね。
ドイツも今は大変です。

イラク戦争に反対したので、もしイラク情勢が安定したら・・その時の石油の分け前は期待できないし。
「原発を増やさない宣言」しちゃったのに、化石燃料の値段が世界的に上がっちゃってアップアップだし。
天然ガス業界はロシアのガスプロムに牛耳られちゃうし・・・。
ま、イラクや原発は間違った政策とは言えませんがね。
ドイツは今、つらいんです。エネルギー政策等で。

そこへもってきて、環境対策での宣伝効果が著しく落ちてる独自動車業界です。
ディーゼルエンジン=低CO2 で安心してた付けですね。

しかし、底力のあるドイツです。
今回の発言による圧力がキッカケで生まれ変わるかもしれませんよ。
日本のトヨタやホンダだって安心してられませんよ。
日本の当面の課題は「エタノール対応エンジン」です。
どうか頑張ってください!技術者さん。地球環境の為に!

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2007年2月 4日 (日)

未来への思いを馳せる ~エネルギー・食糧・環境・経済・平和~

人間社会は、歴史を重ねる毎に大きく成長してきた。
また、それに伴って世界の人口も増え続けてきた。
そしてこれからも社会は今の勢いで成長し続け、人口も増え続けるものだ・・・と考えられてきた。
しかし、そうした未来予想の大半は夢想家達の想像でしかなく現状を正しく分析し計算して導き出された未来像ではない、ということが最近になって理解されてきた。

来るべき未来、我々はエネルギー難という現実にぶつかるのは確実である。
石油はあと数十年のうちに枯渇へと向かっていくでしょう。
石炭は今のペースで使い続けるとあと200年は持つ計算らしい。石炭の液化などの技術によりガソリンの代替になる可能性も秘めている。
しかし、人類の猶予にその200年という時間は関係ない。
もっと短い時間しか人類には残されていないのだ。
その原因はつまり、地球温暖化だ。
枯渇するであろう化石燃料を、使い切る前に人類は未曾有の環境の中で社会を構成していくことを余儀なくされていく。

現在の世界情勢、世界経済、世界政治の中心は石油である事は間違いない。
石炭がまだ有るとはいえ、石油が枯渇したらもう高レベルな社会はありえない。現在の先進国レベルのような快適な社会はこの世から消えるだろう。
猶予は石油枯渇までの今後の数十年にかかってくるだろう。
あらゆる場面での石油の代替となる存在を確保しない限り人類の文明は後退していく事がほぼ確実である。

石油に代わる代替エネルギーや代替プラスチックの研究は行われている。
バイオマスエタノールや、植物プラスチックだ。
しかし、ここにも問題はある。
将来くるであろうエネルギー不足な世界、実はそれと同時に温暖化に伴う災害や干ばつによる食糧不足の世界が待っているのだ。
バイオマスも植物プラスチックも、元はトウモロコシなどの糖分を多く含む穀物から作られる。
また、発展途上国の人口増加問題に歯止めがかからない現在をみると、将来はなお食糧不足な世界になっている事だろう。

穀物の問題はまだまだ有る。
穀物生産の為の水が不足してくる問題、いわゆる「ウォータークライシス」だ。
現在の世界的な穀物生産の地域(穀倉地帯)、アメリカ中部、ブラジル、オーストラリア、中国、インド北部、フランス・・・。
実はその穀倉地帯が将来的に壊滅する可能性を秘めている。

アメリカ中部の農業はほぼ全て地下水によって支えられている。(オガララ帯水層
そして今、その地下水の枯渇が叫ばれている。
ここ数十年で、地下水埋蔵量の半分近くを使ってしまったようなのだ。日本の国土の1.2倍という広さの地下水脈が枯れようとしている。

実は、インド北部の穀倉地帯も地下水を使っている。
アメリカ中部と同じように、砂漠地帯に井戸を掘り運河を敷き詰めた
そして同じように枯渇が叫ばれている。

ブラジルはアマゾンを有して水資源が豊富である・・・と思っている人が多いかもしれないが、実はアマゾンの水資源も危機的状態なのだ。
みなさん、去年イグアスの滝消えてしまった事を知っているだろうか?
南アメリカ大陸の雨は主に、大西洋で発生した雲が東風によって大陸側に運ばれてももたらされている。
しかし昨今、温暖化の影響により海水温の上昇が著しく、その雲が大陸の方へ行かない気候になってきているのだ。
以前は雨雲に成る前に大陸だわに流れていた雲が、水温上昇により雲の生成スピードが早く、よって海上で雨雲に成長し大陸にもたらす雨の量が減ってきているのだ。

オーストラリアも似たような理由で干ばつが問題となっている。
インド洋の海水温上昇が、オーストラリア大陸の降水量を劇的に変化させている。

中国・・・急激な都市の人口増加と、急激な工業化による環境破壊とにより水が不足。
また、西部では頼りのヒマラヤからの水が年々減少してきている。温暖化の影響かどうかは不明だ。政府が穀倉政策の失敗という声も有る。

フランスを初めとしたヨーロッパも大変だ。
数年前の大熱波を覚えているだろうか。
実はヨーロッパ南部は徐々に砂漠気候となりつつあるのだ。地球シミュレータの結果からも、このままで行くと砂漠化は確実であると出ている。

全ての水不足は、温暖化、又は急激な開発と工業化にあるといわれている。
そしてこの流れは現在も止まるどころか加速度的に最悪な方向へ行っているのだ。

 
エネルギー不足、人口増加、穀物生産の低迷、水不足、これらが今後数十年の未来に一気に危機的状態で我々に襲ってくる。
中東諸国は、石油が枯渇すると同時に衰退していくだろう。
その混乱だけでも計り知れない。
それだけで世界的規模な流れと成りえる事件だ。
その後の世界、例えばガスプロムを配したロシアが一気に世界的な勢力を増すなど、あらゆる世界の激変期が待っているはずだ。
それらによる摩擦も計り知れない。
ロシアなどの新興エネルギー供給国が一歩でも間違った行動をとったとしたら、また世界的な戦争になりかねない。
そんな事になったら、・・・例えばアメリカの貿易赤字と財政赤字、日本の財政赤字、そんなものも吹っ飛ぶかもしれない。
いや、それを狙った圧力が世界に蔓延するかもしれない。
将来、最悪の場合ロシアは分割されるかもしれない。

日本は現在、少子化問題が叫ばれている。
しかし、もしかしたら、人口が減ると言う事はエネルギー量的に見て良いことなのかもしれない。
人口を減らしていきながら社会を維持していくことは大変難しい。単純に想像しただけでもあらゆる摩擦が頭に浮かぶ。 しかし100年単位で未来を見たとき、今の流れは日本に良い流れをもたらす可能性を秘めている。
日本だけで見たとき、江戸時代のようなエネルギー量と、自然循環エネルギーだけで構成していた社会は理想的だった。 それにプラスしてクリーンエネルギーによる便利技術を乗せたとき、初めて人類は理想的で幸せな社会を構成していくのかもしれない。
それには、今の1億2千万人は多すぎるのでは、と私は考える。
「人は国家成り」であるが、「国民の人口数が国力」ではないはず。
正しい方向性で少子化していくのであれば、将来の日本は安泰なのかもしれない。

先進国の少子化、貧困国の人口増加、エネルギー不足、気候変動・・・その他諸々で、これからの社会の変動は凄まじいものになる可能性が高い。
でも、それを乗り越えた時、より良い社会が作られているのではないかと私は考える。
今のエネルギー垂れ流し社会、無駄遣い社会、これらの悪の循環が一掃された社会が作られる、またそれが可能かどうかで、人類の将来は真っ暗にもなるしバラ色にもなるのだろう。

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2007年2月 1日 (木)

ロックフェラーセンターのクリスマスツリー

Rockefellertree_1
クリスマスツリー
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーはあまりにも有名である。
しかしあのツリーが毎年切り倒されてニューヨークまで運ばれている事を意識する人は少ない。

Rockefellertree_2
ツリーの無い風景
ちなみに、2006年のツリーは、ノルウェートウヒ、コネティカット州、高さ27メートル、重さ9トン、樹齢は推定80年。
ロックフェラーセンターにツリーが登場してから70年以上、毎年毎年係員がニューヨーク周辺をくまなく探してツリーを切り出してくる。
11月下旬にツリーを切り出し、運び、装飾していくのである。

Rockefellertree_3
ツリー装飾風景

山里で何十年も愛され続けてきた木を譲ってもらう事もある、そんなエピソードをテレビで聞いた事もあります。
西洋人は巨木を愛する心というのは、それほど大事にはされないものなのだろうか。
それより何より、ロックフェラーという存在である。
かの一族は石油で財を成した。
昨今、エコロジーが囁かれる社会である。
ロックフェラーは石油業界を代表して、このツリーを改革することで、エコロジーに対しての象徴とすべきなのではないだろうか。
ま、針葉樹の巨木一本が切られようが、CO2の量なんて変わらないのだが、それを見る人の心に何かを訴えるチャンスではないかと思う。

あの木はクリスマス後、ベンチ等に加工されてセントラルパーク等で使われているらしいですが、
勝手に切って、勝手に供養、懺悔してるようで、なんとも言えません。

私が提案したいのは、
「ロックフェラーセンターに本物のツリーを植える」
である。
移植でいい。
根を張らせた木を植えるスペースをあそこに作るべきである。
あの広場の地下に何が有るかは知りません。
でも、地下鉄でも通っていないかぎり、可能なのではないかと思います。

どうでしょうね。ロックフェラーさん。この記事読んでくれないかな・・・・。
あ、でもあのビルは三菱地所が買収してから、その後、手放して・・・。
でも、あの広場の権利はまだロックフェラーにあるんだっけか・・・。わからん。

ロックフェラーセンター

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2006年12月29日 (金)

ビール副産物でバイオエタノール燃料

ビール副産物でバイオエタノール燃料…キリン実用化へ

いい事ですよ!!

日本は世界最大級の生ゴミ排出国です。
企業だけでなく家庭でもさ、こういうことはもう法律で「やらなくてはいけない!」って決めちゃえばどうですかね。
ま、法制化は難しいですけどね。何かやった方がいいです。

スウェーデンドイツでは、既にかなりのバイオエタノール精製が公共的に実施されています。
家庭の生ゴミや下水を全てバイオエタノール精製に使って処理する、そういう実験的な町を作っています。

特に、生ゴミを燃料精製に向けることは一石二鳥らしいのです。NHKスペシャルか何かで言ってました。
生ゴミは通常、燃えるゴミとして処理されます。
実は燃えるゴミの処理というのは石油を大量に使用しているのだそうです。
そして、生ゴミは水分が豊富なので燃えにくい。
よって、生ゴミを燃えるゴミとして処理しないだけで、石油の消費量を劇的に減らすことができるのだそうです。
石油消費量が減り、バイオエタノールが生成される。
省エネや省資源の観点から見て、とても効率的な社会と成り得るのです。

この政策の一番のネックは、市民一人一人の意識でしょうね。
ゴミの分別を徹底することが大切であり、社会をそういう意識に変えていくことが一番大変でしょう。


その一歩として、
キリンのような大企業、生ゴミ排出企業が自主的に取り組む流れは素晴らしいと思います。
ま、生成されたエタノールは売れるしね。

国民意識が変わる前にでも、出来る事はまだ有りますよ。
各地の下水処理場の施設をバイオエタノールバイオメタンの精製施設に変えていくんです。
誰も政治的に反対しないですよ。
政治家の皆さん、こういうことにカネを使いましょうよ。
現在の下水処理場でも、バイオメタンは発生しています。
しかし、それは全て大気に自然開放されているんです。
もったいないですよ。
ていうかね、それ以前に、メタンって超ぉー温室効果ガスですよ。
二酸化炭素の21倍の効果です。

それさ、どうせならエネルギーとして使っちゃいましょうよ。
回収して都市ガスにでも流しましょうよ。
スウェーデンドイツではもう始まってますよ。

政治家さん、その為なら少しくらい利権を作っちゃってもいいからさ。

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2006年11月16日 (木)

黒点とエルニーニョの関係を考える

エルニーニョに関するテレビ番組を見ました。
地球ドラマチック エルニーニョ・地球規模の天候異変
エルニーニョは約5年周期にやってくるそうで。

そこで思ったことがあるんです。
太陽の黒点です。
黒点は11年を周期に数が増減します。
これは数百年前から知られていた事。
太陽信仰の有るとある遺跡には太古の昔から知られていたことが示されていた、という説も。

かたや、エルニーニョの観測が始まったのはまだここ50年ほどです。
約5年という周期はペルーの言い伝えからきた曖昧なものだとしたら。
もし、エルニーニョの本当の周期が5.5年だとしたら。

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2006年10月25日 (水)

「寄生獣」について

凄く大好きな漫画です。
マイリストにも登録しています。

宇宙から飛来した寄生生物。
それに右手を乗っ取られた主人公「新一」の物語です。

題材はSF的、マンガ的なのですが、
次第に、人間とは何か、環境を破壊している人間こそ
地球に寄生している「寄生獣」なのではないか、
と哲学的に考えてしまうアクション漫画です。

最後は、なんとも詩的な・・・
物語をリセットするかのような物語で私は大好きです。


寄生獣 3巻 表紙

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2005年3月16日 (水)

なぜ地球温暖化が問題なんだ?

なぜ地球温暖化が問題なんだ??

温暖化を問題視するのは人間の自分勝手な美意識とテリトリー防御行為だ。
温暖化により海面上昇したって、いいじゃないか。大部分の大都市が沈むだけだ。
なにも困ることは無い。

熱帯のウィルスの北上も問題視されているが、それも大間違いだね。
本来、ウィルスにたいしては抵抗しちゃいけないんだよ。
天然抗体を身に着けた人類のみが生き延びるべきなんだ。
エイズウィルスでさえ無害化する体質をもつ人がいるんだぞ。
そういう人だけが生き延びればいいんだ。

だいたい、今の(一昔前の?)自然の形が最良だと思ってるヤツが、自然保護とか言ってるんだろうが、
それ自体が大間違いだ。
もし、恐竜絶滅がなく、今の時代に、恐竜人と人間が共存していたとしたら、
恐竜は「もっと温暖化した地球が本来の地球だ」
人間は「今の気候が快適だ」
というだろうよ。

人間が絶滅した後、地球が氷結し南極ペンギンが文明を持ったとしよう。
ペンギンは「温暖化で地球が温帯化が進んでいる。大問題だ」とか言うだろう。

今の時代の環境問題とは、人間を基本とした考え方だ。
数億年後の生物の事なんて考えていない。


いや、でもね。  ・・・ていうか、それで良いと思う。
今の時代の人類がよければいいのだ。
それと同じだ。今の時代がよければいいんだよ。自分の生活がらくでたのしければいい。
未来の地球を思いやる心なんて、本来人間は持ち合わせていないはず。
環境問題とは、すこし学を持った人たちが考える幻想なのだ。

 

人は「環境問題とは人間のエゴだ」という事を理解したうえで、真剣に環境問題に取り組めばいい。
経済を優先して京都議定書を受け入れなかったアメリカと、自分本位の環境保護を謳う人々とは、実は五十歩百歩なのかもしれない。

そもそも、京都議定書も、経済的な武器としてしか考えてない国も少なくない。
実は日本政府もそうなのではないか、と思う。
環境技術で先を行く日本は、次世代の経済力を環境技術に賭けてる部分があるのかもしれない。

結局は経済かよって思う人も多いかもしれないが、
人間ってのはそういうものなんだ。

オレもね、会社でISO14000を取り組んでる。
全力で取り組んでますよ。
良い事だと思う。オレって偉いなぁ。

追伸(2007/04/17)
あ、いやISOをやってるのが偉いんじゃなくて、ISOを活用して環境に対してやさしい方向に頑張っていますよ、ってことです。

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地球の方程式

TBS系 ニュースバードという番組で朝5:20ごろからやってる、
「ドクター月尾 地球の方程式」というコーナーが気になってしょうがない。

この番組、全国放送なのかな??

今週の内容がすごく斬新に思えた。
実はキューバ理想国家だというのだ。
ドクター月尾 地球の方程式 「キューバを手本に」

俺の知識だと、キューバは社会主義で独裁国家というモノしかない。
葉巻が有名でアメリカに経済制裁されている。
某北の国家みたいな状況なんだろうと思ってたさ。
社会は荒れて不況で・・・。
そんなイメージしかないキューバが、ここ10年理想国家に変化しているというのだ。

面白いな。
今まで興味なかっただけに、アメリカの価値観でキューバを見ていたが、
これからは眉に唾を付けてニュース等に接してみようと思う。
これまで 独裁=悪政 と思い込んでいたが、現状のキューバはどうなのだろう。
現実を理解してみたくなったな。

思えば、人は数百年前までは、政治のほとんどは王政による独裁だったのだ。
独裁の頂点に立つ人物が正しい政治を行えば、国は良い方向へ行くのかもしれない。

しかし・・・、問題は後継者が正しい判断をするかどうかだな。
世襲するにしろ、他の人を新たに任命するにしろ、その人の器と信条、本性が
理想を継続していけるのだろうか。

最良の民主主義を自負しているアメリカは、実は世界に悪政を強いて、
悪政と言われる独裁社会のキューバが、理想国家を形成している。
この矛盾にはがっかりするね。
アメリカが不甲斐ないだけに・・・。

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