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北海道洞爺湖サミット
子ども見学に外務省「ノー」 メディアセンターの撤去開始 留寿都
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撤去作業が本格化する留寿都村の国際メディアセンター=11日午前8時40分 |
【留寿都】北海道洞爺湖サミットを世界に発信する報道拠点となった後志管内留寿都村の国際メディアセンター(IMC)の撤去作業が進んでいる。村は小中学生の見学を要望していたが、外務省は終了後も応じず、「サミットに触れさせてあげたかった」と残念がる。サミットは地元の子どもにも遠い存在のままだった。
IMCのメーンプレスセンターは二階建て、延べ床面積約一万七百平方メートルで、太陽光パネルや壁面緑化、雪冷房などの技術も使い、三十億円をかけて建設。最新の環境技術を紹介する「環境ショーケース」、自然エネルギーを活用したモデルハウス、「北海道情報館」を併設した。
外務省は十日正午の閉館後、機材の撤去を開始。七月中に機材を運び出し、秋までに開発局が解体する。
留寿都村はサミット前から「子どもたちの夢を広げるために」と小中学生の見学を道や外務省に要請してきたが、同省は「サミット中は、記者たちの作業を妨げないよう配慮した。閉館後も放送通信機材の搬出などで危険を伴う」として結局応じなかった。
村内では「サミットは村民との関係が薄かった」の声も上がっている。