長寿医療制度、「PRが不十分だった」
厚生労働省はこのほど、75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)のQ&Aを公表し、「長寿医療制度について改めてご説明させてください」と理解を求めている。同制度に対する批判などが出た原因として、「PRが不十分だった」「間違った情報が流れた」の2点を挙げたほか、6月に一部見直された「低所得者の保険料」と「年金からの保険料の支払い」についても説明している。
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Q&Aで示したのは、▽批判に対する政府の対応 ▽長寿医療制度の仕組み ▽ 受けられる医療 ▽日本の医療制度が外国に優れている点 ▽制度の一部見直し―の5項目。
「さまざまな意見や批判に対する政府の対応を教えてください」との質問に対しては、「低所得者の保険料負担を軽くする対策などを講じることとしました」と回答。その説明の中で、同制度に対する意見や批判が出た原因として、「PRが不十分だったこと」「間違った情報が流れたこと」の2点を挙げている。
また、「長寿医療制度と医療費の適正化は、つながっていない」との考えを示し、医療費の抑制を図る手段として、「生活習慣病などの予防」「長期入院の是正」の2つを挙げた。
一方、「75歳以上の方々が受けられる医療が制限されることはないのか」との質問に対しては、「ご安心ください。今までと同じように、また今まで以上に多様な種類の医療が受けられます」と回答。高齢者の担当医については、「他のお医者さんにかかってはダメ、ということでもありませんので、安心して必要な医療は遠慮なく受けていただきたい」としている。
6月に一部見直された「低所得者の保険料」と「年金からの保険料の支払い」については、具体例を挙げて説明している。
詳しくは厚労省のホームページで。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/chouju_qa/index.html
更新:2008/07/11 12:45 キャリアブレイン
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