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答案用紙を期限前に破棄、10年保存を半年で 大分の教職員採用汚職
大分県の教員採用をめぐる汚職事件で、教育委員会が不正があったとされる平成18〜19年の小学校教員採用試験の答案用紙や面接結果について、文書管理規定で10年間の保存期間が定められていたのに、それぞれ試験の半年後に破棄していたことが11日、分かった。
県教委は、一連の不正で不合格となった受験者らに対する試験結果の修正を検討しているが、最大の根拠となる答案などを県教委が自ら破棄していたことで、大きな影響が出そうだ。事件との関連では「不正を隠す意図はなかった」と釈明している。
県教委によると、規定では、小学校採用試験関連の公文書を10年間保存するように定めていた。
同課の三浦徹夫課長は「答案用紙などは結果開示や問い合わせが終わった時点で役割を終え、規定の対象にならないと判断していた。今思えば公文書に準ずるもので、とっておくべきだった」と話している。