だんだん訳が分からなくなってきたので一旦整理して考えたい。
連日のように亀田潰しがTVで報道されているが、
あんなに言わなきゃいけないことなのか、と不思議に思う。
何も彼らは犯罪をしたわけではない。
確かに道義に反する行為ではあるだろうが、
スポーツをやっている人なら多少の反則くらいするし、
反則したくらいであそこまで徹底的に言われなければならないのか、と思う。
反則の内容はあまり褒められたものではない。
しかし真剣勝負の世界なのだから反則をしてでも勝ちたいという気持ちも分からないではない。
そのあたりをマスコミは、父親の勝つ事への執着心、と揶揄するが、
スポーツの世界は勝てば官軍なのである。
だって負けたらみんな怒るんでしょ。
サッカーチームが負けたら水もかけるし、
好きな野球チームが負けたら酒がまずくなる。
だったら、勝たなきゃしょうがないじゃない。
何度も書いているが、スポーツで精神が磨かれるわけではない(格闘技も含めて)。
スポーツの技術はあくまでスポーツの技術であって、精神とは関係がない。
もちろん、スポーツを行うことで、向上心を持ったり忍耐心を持ったりと
精神を磨いていく人はいる。
しかしそういう人はスポーツでなくても向上心を持って物事に取り組む人だ。
スポーツはあくまで一手段にすぎない。
スポーツだけではない。
世間知らずの作家もいるし、
茶の心を理解していない茶人だっているし、
ちっとも悟っていない糞坊主だっている。
もしスポーツをしている人が精神的に磨かれていると感じるならば、
それは、スポーツをして人間としての高みを目指しているのではなく、
日頃から高みを目指している人間がスポーツをやっているだけのことである。
プロレスなどではパイプ椅子で相手を殴る、などという行為も見たことがあるし
(考えてみればそれ以来格闘技は見なくなった)、
K−1でも反則ぎりぎりの行為をする人だっているだろう。
もっといえば、サッカーワールドカップの舞台で
点を入れられないためにレッドカード覚悟で相手を倒す、というラフプレイもある。
スポーツの場で頭突きや耳をかじったりするくらいだから、
相手を持ち上げるくらいなんて事無いような気がする。
むしろ、反則かどうか分からないぎりぎりのことをやるよりも、
明らかな反則行為をした方が男らしいと言えなくもない。
スポーツマンシップだとか、フェアプレイの精神とかって言うが、
アマや趣味でやっている人ならともかく、
勝たなければ次に進めないプロはきれい事など言っていられないのでは。
おバカな解説員が、子供も試合を見ているということを忘れないで欲しい、などといっていたが、
それなら試合前の、ゴキブリ発言やいじめっこ発言の方を問題視すべきだろう。
亀田兄弟にあこがれてボクシングを始めた子もいるかもしれない。
そんな子供達が今亀田バッシングの社会を見てどう思うだろうか。
大体、反則っていうのは、やる可能性があるから反則なのである。
勿論しないならしないにこしたことはないが、
バレなきゃいい、と考えている人も少なくないはずで、
私はバレないよう姑息な反則をする人間よりかは、
まだ吹っ切っておもいっきり反則する方が共感できる。
亀田家を擁護するようであまり気分は良くないが。
時に、この一連の騒動、
私はTBSが仕掛けているような気がしてならない。
亀田祭りで視聴率をとれないとにらんだTBSが、
中止させるために試合出場停止にしむけたのではないか。
今まで持ち上げてきた以上何事もなしでは中止にできず、
何か起きてくれれば安心してバッシングして中止に追い込める。
そんな意図があるのではないか、と勘ぐってしまうのだが、考え過ぎか。
もしそうだとしたら、完全に「虐め」の図式だよなぁ。。