【北京=高橋哲史】中国税関総署は10日、今年1―6月の貿易黒字が前年同期に比べ11.8%減の990億3000万ドル(約10兆6000億円)になったと発表した。上半期の貿易黒字が前年同期より減少したのは赤字だった2004年以来、4年ぶり。世界経済の減速で輸出の伸びが鈍った半面、原油など資源価格の高騰を背景に輸入が大幅に増えた。
1―6月は輸出が21.9%増の6666億ドルだったのに対し、輸入が30.6%増の5676億ドル。輸入の伸びが輸出の伸びを大きく上回ったため、貿易黒字は1割を超す減少になった。(13:21)