米医師会が黒人差別を謝罪 過去の入会や育成めぐり【ワシントン10日共同】米国最大の医師団体である米医師会(本部・イリノイ州シカゴ)が10日、入会や医師の育成などで黒人差別をしてきた歴史があったとして、謝罪の声明を発表した。 米国では地方自治体や企業などが過去の差別を謝罪する例があるが、「主要な全国組織が後悔を表明する珍しい機会」(ワシントン・ポスト紙)という。 同医師会は1847年に設立、会員数は現在約25万人だが、黒人医師の割合は2%未満と低い。声明は「(黒人など)少数グループの医師の加入を増やすよう努める」としている。 米メディアによると、同医師会は1970年代まで、地方の医師会が黒人を排除して病院で働きにくくなるのを黙認したり、人種別の病院建設を認めたりするなどしてきた。黒人医師は1895年に別の医師会組織を設立して対抗した。 米医師会は2005年に黒人差別の過去を検証する専門家委員会を設置、近く米医師会雑誌に検証内容を掲載する。
【共同通信】
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