(cache) 砂浜陥没死、無罪を破棄 大阪高裁、審理差し戻し
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  •  差し戻しとなった控訴審判決を終え、記者会見する金月美帆ちゃんの父一彦さん=10日午後、大阪市北区の大阪司法記者クラブ

    砂浜陥没死、無罪を破棄  大阪高裁、審理差し戻し

     2001年、兵庫県明石市の人工海浜が陥没、東京都中野区の金月美帆ちゃん=死亡当時(5)=が生き埋めになった事故で、業務上過失致死罪に問われた当時の国と市の担当者4人の控訴審判決で、大阪高裁は10日、1審の無罪判決を破棄、審理を神戸地裁に差し戻した。

     判決理由で片岡博裁判長は4人全員について「砂浜の管理者として陥没は十分予見可能だった」と認定。1審神戸地裁は「事故は予測できなかった」として無罪の結論を導いており、事実上“逆転有罪”の判断となった。

     罪に問われたのは、いずれも当時、国土交通省姫路工事事務所(現姫路河川国道事務所)工務第1課長梶勲(64)、同事務所東播海岸出張所長時沢真一(60)、明石市土木部参事青田正博(63)、同市海岸治水課長金井澄(56)の4被告。この日は出廷しなかった。

     片岡裁判長は(1)現場周辺の目撃証言から事故直前に陥没のような異常があったのは否定できない(2)01年1月以降にも砂浜の別の複数の場所で陥没があった(3)これらの原因に防砂板の破損が関係し補修もしていた-と指摘。「今回の現場周辺も構造は同じで、陥没の可能性は十分予見できた」とした。

      【共同通信】

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