2008年7月10日 19時24分更新
ファイル交換ソフトのWinnyを自宅のパソコンで使って北九州市の会社が販売したソフトをインターネット上で誰でも入手できる状態にしていたとして、書類送検された兵庫県警察本部の警察官について、福岡地方検察庁は起訴猶予にしました。
兵庫県警察本部の32歳の巡査の男性はファイル交換ソフトのWinnyを自宅のパソコンで使ってことし1月、北九州市の会社が販売した電子地図のソフトをインターネット上で誰でも入手できる状態にしていたとして、ことし3月、著作権法違反の疑いで書類送検されました。
当初の警察の調べに対し、巡査は「悪いことだとはわかっていたがソフトが高かったので、Winnyを使ってしまった。Winnyを使ったパソコンから誰もがソフトを取り込めることは何となく知っていた」と供述していました。この巡査について、福岡地方検察庁は10日までに起訴猶予にしました。
この巡査は先月末、警察官としての信頼を著しく傷つけたとして停職1か月の処分を受けています。警察庁はWinnyを使用したパソコンからの捜査資料の流出が相次いだため警察官の使用を禁止し、使用が発覚した場合は処分することを去年12月に決めています。