発達障害の専門医不足の解消を目指し、広島県は11日、診断や診療のノウハウを伝える医師対象の実地研修を県立障害者療育支援センターわかば療育園(東広島市)などで始める。中国地方5県では初の試みで、厚生労働省も「全国的にも珍しい」と成果を期待している。
研修は、発達障害の専門外来があり、専門医が3人いるわかば療育園と、同園から専門医を派遣している福山若草育成園(福山市)に半年から1年半の間、通う方式で実施する。本年度は30―40歳代の小児科や精神科の県内の医師計3人が順次研修に入る予定だ。
医師3人は、専門医の1人であるわかば療育園の河野政樹園長の診察に立ち会ったり、臨床研修を受けたりする。県は、この3人を含め、2010年度末までに専門医を8人程度、養成したい考えだ。
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