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最もカッコ悪いオヤジとは?
【オトナの性・恋愛講座】
今回はカッコ悪いオヤジについて考えよう。何がカッコ悪いのかについてきちんと知っておくことは、カッコいいオヤジになるために必要だ。(2004.11.04掲載)
カッコよくなりたいと思ったとき、男性はまずファッションを考える傾向がある。もちろんオシャレであるに越したことはないが、服装のセンスが悪くてもカッコいいオヤジはいる。
オシャレであることと、オヤジのカッコよさとは完全にリンクしない。たとえばオシャレなレストランでなくても、チェ・ミンシクとデートするなら居酒屋で生ダコにかぶりつきたいし、チェ・ゲバラであれば南米の山奥でテキーラをあおりたい。キャラが立っているオヤジは間違いなくカッコいい。
では、オヤジにとって最悪にカッコ悪いことは何か? それはセクハラだ。あるいは痴漢などの性犯罪である。たとえば億単位の横領事件で会社を首になったとしても、犯罪だがカッコ悪くはない。しかし、痴漢で逮捕され懲戒解雇になったりセクハラをさも自慢気に本に著すことなど、このうえなくカッコ悪い。オヤジと性の取り扱いは極めて難しいのである。
世の中には女子社員にモテていると勘違いして抱きついたりキスしたり尻を触ってセクハラで訴えられて失脚するオヤジもいるが、逆に、女子社員といつもホテルで密会して彼女のネットワークで仕入れた社内情報を駆使して出世する弘兼憲史さんのマンガ「課長島耕作」みたいなオヤジもいる。そんなオヤジがみんな、島耕作みたいにスマートでオシャレであるわけではない。
では、共通項は何か? セックスが上手いのである。逆にセクハラで訴えられるのは、下手くそだからだ。訴えられる場合の半分以上は、肩や手への触り方、肌の触れ方が下手くそだといわれているのだと知れ。
女は下手くそな男が大嫌いだ。クルマの運転が下手な男、ケンカが下手、仕事が下手、口説き方が下手な男。女性からセクハラと言われないためには、お尻の触り方が下手ではダメだ。というわけで、自信のない男性は家に帰ったら勇気を出して奥さんのお尻を触って練習してみよう。妻であれば、いくら嫌がられてもセクハラにはなりにくい。あ、でも夫婦間であってもレイプはだめですよ。妻の肩や尻を触って、嫌な顔をされなくなったらセクハラ・オヤジを立派に卒業できる。がんばれ。
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●著者・池内ひろみ
1961年生まれ。夫婦・家族問題コンサルタント。東京家族ラボ主宰