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歌唱力で頂点に立つ!カッコいいサブちゃん
【オトナの性・恋愛講座】
紅白歌合戦をご覧になっただろうか? なんだかんだ言っても紅白という番組は、NHKの演出意図にかかわらず時代のあれこれが分かるので、私は毎年見ることにしている。いまだ受信料も払っているし。
今回の紅白最大の収穫は北島三郎の発見である。今まで北島三郎を知らなかったわけではないが演歌に詳しくないため、この大御所の名前は知ってはいても曲目は『与作』しか出てこない程度の知識しかない。(2005.01.06掲載)
ところが紅白という番組の流れのなかで発見したのである。 サブちゃん、カッコいい!
北島三郎という人は、失礼を承知で言えば、ヘアスタイルは典型的なオヤジのそれであるし、鼻の穴は大きいし、ファッショナブルではない。どう見たって北の田舎のサブイ港町っぽい。つまり、多くの女性が好む都会的だとかヨーロッパの香りとはまったく無縁の人であり、女性からカッコ良さでの支持は得られに くい存在である。
そんなサブちゃんが、若手人気歌手や韓国を代表するイケメン俳優イ・ビョンホンよりもカッコよく見えた。そこに新たな発見があったのである。紅白よ、ありがとう。
そもそも歌手というのは歌の上手い人がなるべきだ。歌の下手な歌手なるものが成立するのはフランスと日本のみと言われるが、1年を締めくくる紅白歌合戦には歌の下手な歌手が多数出演する。
さらに、出演者にどうでもいいゲームをさせ、喋ることが苦手なスポーツ選手にコメントさせる。つまり、下手くそ芸のオンパレードが紅白という番組だが、まわりが軽薄になり、ふだんボイストレーニングすらしていないだろう歌手が増えるごとに、歌唱力のある人が際立つ。その頂点が北島三郎である。
ようするに、本業をしっかりやっていることこそが「オヤジのカッコ良さ」につながることをサブちゃんが教えてくれた。サブちゃんの歌の力に比べれば、若手歌手のダンスも趣向を凝らした演出も魅力が薄い。歌手はステージで歌の力によって客を納得させれば良し。当たり前だが、これがカッコいいということだ。私なんか、聴いていて涙が出ちゃったよ。
企業社会でいえば、ブランドのスーツを着こなしオシャレな店を知っていることなんかよりも、会社の売り上げの半分を稼ぎだす方がカッコいいということである。実力のある男は、男性からも女性からも認められる。
サブちゃんのキャッチフレーズは「この道ひとすじ」。企業社会の皆さんも、本業一筋で頑張ること、それがカッコいいオヤジへの道だと知ってほしい。
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●池内ひろみ
1961年生まれ。離婚、再婚を経験後、旧来のフェニズムとは異なる視点で、夫婦・家族問題コンサルタントとして活動。東京家族ラボ主宰。
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