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6月の生産者物価、10.5%上昇

 韓国銀行は9日、6月の生産者物価上昇率が前年同月比10.5%を記録したと発表した。原油価格の上昇が続いていることが背景で、アジア通貨危機当時の1998年11月(10.9%)以来の高水準となった。

 生産者物価は1-2カ月の時差で消費者物価に影響を与えるとされ、7月の消費者物価上昇率は6月(5.5%)を上回る5%台後半から6%台前半に達するとみられる。工業製品の生産者物価は同15.2%上昇した。上げ幅は98年7月(15.8%)以来最も高かった。

 工業製品のうち、石油化学製品の値上がりが目立った。前月比の上昇率は複合肥料が69.9%、ヨウ素肥料が66.9%も上昇した。これまで値上げを抑制していた肥料メーカーが一度に価格を引き上げたことが原因。また、エンジン油(22.6%)、ジェット燃料(19.8%)、ブタンガス(8.7%)、灯油(7.2%)などの上昇が目立った。

 米国産牛肉問題の余波で、牛肉以外の食肉需要が高まり、需要量は豚肉が前月比10.6%、鶏肉が同9.4%増加した。これらの品目の価格も大きく上昇した。しかし、野菜など農産物は気温上昇による出荷増で同2.4%下落した。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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