「矢場とん」そっくり店問題 韓国の店が看板一部変更も「誤報が伝えられた」
愛知・名古屋市の老舗有名みそかつ店「矢場とん」が、韓国にある模倣店に商標使用の差し止めを求めている問題で、この模倣店が9日、看板の一部を下ろした。
韓国YABATONの社長は「本意ではなく、悪い気持ちでやったわけではないのに、誤報が伝えられた」と話した。
問題となっている韓国・ソウルの店は、ブタのイメージキャラクターもそっくりなうえ、最近創業したはずなのに、矢場とんと同じ「1497年創業」という明らかなうそまでついていた。
さらに、店内で使われている紙ナプキンもそっくりだった。
鈴木社長は「(うちの物と)まるっきり一緒ですよ。字体も一緒ですよ」、「改善命令を無視しているようだったら、そのまま告訴に入ります」と話した。
ところが9日、韓国の問題の店の看板からブタのキャラクターが消え、「1947」の字も消えた。
韓国YABATONの社長は「(「YABATON」の名を)もう使う気はありません。申し訳なかったとの言葉を伝えたい」、「わたしが知らずに使ってきたことは、悪いことだと思う」などと反省の言葉を口にした。
しかし、依然として店名は「YABATON」のままだった。
韓国YABATONの社長は「変えるつもりですけど、このまま『YABATON』を残すと、いい宣伝になると思うんだけどなぁ...」と、開き直ったかのような言葉も聞かれた。
ソウル市民は「その名前を聞いただけで、日本の店のような気がするので、一度行ってみたいなという気になります」、「逆の立場になったら、韓国も同じように怒ると思う」などと話した。
これに対し、本家「矢場とん」の鈴木社長は、「本当に反省しているのなら、何も謝りに来なくていい。ただ商標登録を抹消してくれれば」と一喜一憂せず、あくまでも商標登録抹消を求めている。
今回、看板を変えたのは2号店のみで、取材に答えた2号店の社長は「1号店は売った」と話している。
取材に対し、1号店は「こうした問題があることを知らされずに店舗を購入した」ということで、「これからどうしたらいいか途方に暮れている」などと話している。
(07/09 19:05)