イオンが8日発表した2008年3―5月期の連結業績は、営業利益が226億円と前年同期比20%減った。衣料不振などが響いた。業績低迷を受け、10年2月期末までに主力の総合スーパー(GMS)の約1割に当たる40店を閉鎖する。セブン&アイ・ホールディングスと並ぶ巨大小売りのイオンは今春、拡大路線を修正し縮小均衡に転じる方針を打ち出していた。消費減速感が強まる中、リストラを加速し収益力回復を急ぐ。
「原油高や食品値上げで買い控えが強まり、大変厳しい結果となった」。8日、都内で記者会見したイオンの豊島正明専務執行役はこう語った。3―5月期は売上高にあたる営業収益が1兆2792億円と4%増えたが、営業利益は226億円。未使用商品券の損失処理や税効果会計の基準変更に伴う繰り延べ税金資産の取り崩しが響いて、最終損益は92億円の赤字となった。赤字転落は06年に四半期業績の開示を始めて以来、初めて。(08日 22:05)