県内は8日、最高気温が山口市34・9度▽防府市34・6度▽岩国市広瀬34・1度を記録するなど各地で猛暑日(35度以上)に迫る暑さとなった。4日以降、熱中症で救急搬送されるケースが相次いでおり、県健康増進課は注意するよう呼び掛けている。
この日は午前3時ごろ、周南市の女性(72)が就寝中に体調不良を訴え、家族が119番した。熱中症による救急搬送は5日連続で1~8日までに計30人。前年同期の2人を大きく上回っている。
年齢別では、6~18歳が9人▽19~64歳が10人▽65歳以上が11人で、部活動などで運動中の子どもや、屋外で作業中の高齢者の搬送が目立つという。
下関地方気象台によると、この暑さは11日まで続く見込み。同課によると、熱中症予防にはこまめな水分補給が大事で、室内にいても睡眠不足や風邪などで体力が衰えるとかかりやすいという。
同課の石丸泰隆主幹は「冷房器具や衣類でうまく調節するなど涼しく過ごすことを心がけてほしい」とアドバイスしている。【大村健一】
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■今日のことば
日中の最高気温が35度以上の日。昨年4月から気象庁が使い始めた用語。日中の最高気温が25~29度は夏日、30~34度が真夏日。熱帯夜は夜間の最低気温が25度以上で、冬日は1日の最低気温が0度未満、真冬日は最高気温が0度未満をいう。
〔山口版〕
毎日新聞 2008年7月9日 地方版