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医療のひろば@諫早医師会:/1 こども準夜診療センター/上 /長崎

 ◇小児科のニーズに対応

 医療費削減で地域医療崩壊の危機が叫ばれている。諫早医師会(高原晶会長、会員260人)では「喫緊の課題」として地域に根ざした取り組みを進め、市民講座や夜間に対応する小児科の初期診療なども始めている。諫早医師会独自の取り組みを通し、医療を取り巻く現状を報告する。

  ◇  ◇

 諫早市の開業医、野田弘之さん(65)は6月23日夜、同市の諫早総合病院で準夜勤に就いていた。「1日に8人ほどの子どもたちが来ます。発熱や吐き気などの軽い症状がほとんどですね」と話す。

 諫早市には市立病院がなく、開業医が総合病院の準夜勤に取り組んでいる。女性の社会進出を背景に、小児科の夜間診療のニーズが高まっているための対応だ。

 軽い症状でも夜間に開業医を訪れる“コンビニ受診”は全国的に多く、地域医療崩壊の一因にもなっている。開業医への安易な時間外診療がさらに増えると、重篤患者への対応など、本当に必要な時に開業医が対応できなくなる恐れがあるためだ。

 こうした現状に応じ、医師会が06年11月に開設したのが「諫早市こども準夜診療センター」だった。【柳瀬成一郎】(次回は23日に掲載予定)

毎日新聞 2008年7月9日 地方版

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