岡山放送局

2008年7月9日 18時29分更新

農林水産業の温暖化対策を研究


地球温暖化による農業や漁業への影響が心配される中、岡山県は、農林水産業の研究機関の専門家を集めて対策を考えるための研究チームを設置し、9日、初めての会合を開きました。

研究チームは、県が農業総合センターや水産試験場、それに総合畜産センターなど、県の研究機関から専門家を集めて設けたもので、9日、岡山市で開かれた初会合は、岡山大学農学部の教授など外部の研究者も加わって行われました。

会合では、出席者から地球温暖化の影響で、岡山県の平均気温が100年で2度、上がっていることや、近年、かきの身が小さくなったり、ノリの色落ちが起きたりしていることが報告されました。

また、地球温暖化へ対応するため、気温が上がっても品質が落ちないコメの開発をしていることなどが報告されました。

研究チームでは、今後、県内を中心に地球温暖化による農林水産物への影響を詳しく調べた上で、気温が上がっても栽培できる農作物の開発や、栽培方法の研究などの対策について議論を交わすことにしています。