2008年7月9日 18時29分更新
岡山大学で9日、法律家を目指している学生に岡山地方検察庁の検事が講演し、「心の痛みのわかる人に検事を目指して欲しい」とメッセージを送りました。
これは、岡山大学の法科大学院の学生に、検事の仕事を知ってもらおうと開かれたもので、岡山地方検察庁の佐藤剛検事がおよそ70人を前に、講演しました。
この中で佐藤検事は「高校生の時に検事の仕事を紹介するテレビを見て興味を持ち、志しました。検察の仕事は、警察から送検された事件を起訴するかしないか判断をするだけでなく、捜査のため、警察官とともに現場に行くこともあります。」と話しました。
また、人を裁くことに関わる厳しい仕事の中で、うれしかった経験として、担当した盗みの常習犯が更生を決意して刑務所から手紙をくれたことがあると、エピソードを披露しました。
そして最後に「罪を犯す人や事件の被害者の多くは、社会的に弱い立場にある人です。真実を追い求める情熱を持ち、人の心の痛みのわかる学生に検事を目指して欲しい。」とメッセージを送りました。