最終更新: 2008/07/10 03:19

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イタリア大聖堂落書き問題 岐阜市の女子短大生ら、現地を訪れ関係者に謝罪

世界遺産にも登録されているイタリア・フィレンツェの大聖堂で落書きが見つかった問題で、落書きをした岐阜市の女子短大生らが現地を訪れ、関係者に謝罪した。大聖堂の関係者は、女子学生らに予想外の寛大な対応を示した。
岐阜市立女子短大の松田之利学長は「貴重な文化財を汚したということに対しまして、大学を代表して、深くおわび申し上げる次第でございます」と謝罪し、深々と頭を下げた。
6月に発覚したイタリア・フィレンツェの大聖堂落書き騒動で、落書きをした女子学生ら一行が私費で現地を訪れ、関係者に謝罪した。
大聖堂の館長は、女子学生の涙の謝罪を抱擁と温かい言葉で受け入れた。
落書きされた大聖堂の館長は、女性学生に「お願いだから、笑顔を見せてちょうだい」と話しかけた。
さらに館長は、「わざわざ謝罪に来るなんて、礼儀正しいわ」と話した。
また、岐阜市と姉妹都市関係にあるフィレンツェ市側は、1945年7月9日、岐阜市がアメリカの空襲を受けたことに触れ、女子学生らを平和大使に任命し、予想外の寛大な対応を示した。
謝罪の場で鳴り響く平和の鐘。
日本では物議を醸した「落書き騒動」は、おわび行脚で一件落着となるのか。
現地テレビ局記者は「信じられないほどの勇気ある行動だと思うわ。彼女の方が、われわれイタリア人よりもモニュメントに対する愛が大きいということを見せてくれた」と語った。
短大側は、今後の海外研修で、大聖堂で何らかのボランティアをしていきたいとしている。

(07/10 02:14)


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