【北京=峯村健司】中国・新疆ウイグル自治区政府によると、ウルムチ市の地元警察は8日、中国から分離独立して新たな国家の設立のための「聖戦」を訴えている少数民族ウイグル族のグループの拠点を摘発し、メンバー5人を射殺し、8人を拘束した。公安省は北京五輪に向けて「テロの脅威としてウイグル族の独立派が挙げられる」(孟宏偉次官)として警戒を強めている。
調べによると、このグループのメンバー3人が5月23日夜、ウルムチ市内の美容室にナイフを持って押し入り、1人の店員に重傷を負わせて逃走したという。警察が摘発した際、ナイフで抵抗し、2人が負傷、警察官も1人がけがを負った。
グループは男性10人、女性5人で構成されており、多数派の漢民族の殺害を計画していたという。