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会談を前に、胡錦涛国家主席(左)と握手する福田首相=9日、北海道洞爺湖町(代表撮影)

福田首相「対北朝鮮制裁、解除の状況にない」 日中首脳が会談

 福田康夫首相は9日、主要国首脳会議(洞爺湖サミット)閉幕後、会場ホテルで中国の胡錦濤国家主席と約45分間会談した。両首脳は北朝鮮の完全な核放棄に向け、同国が提出した核計画申告を厳密に検証することが必要との認識で一致。10日の首席代表者会合から始まる6カ国協議の枠組みが重要な役割を果たすとの見方で一致した。首相は8月8日の北京五輪開会式出席を正式に伝え、胡主席は歓迎する意向を示した。

 首相は拉致問題について「核放棄に成功した場合でも拉致問題が解決しなければ国交正常化はなく、北朝鮮は本格的な経済協力は得られない」と指摘。「再調査を約束したが具体的な行動をとっておらず、日本が制裁を解除する状況にない」と説明した。そのうえで「北朝鮮の指導者に拉致問題解決を働きかけてほしい」と要請した。胡主席は「日本の拉致問題に対する関心は理解する。中国も適切な形で推進していく」と答えた。(09日 20:52)

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