日本の朝鮮半島支配について「植民地支配は歴史的事実に反する」と発言した下関市教委の嶋倉剛教育長は八日、同市菊川町下岡枝の菊川ふれあい会館で開かれた教育委員会で、発言の経緯を説明。「認識不足のまま発言してしまった」と釈明した上で「大変ご迷惑を掛けた」と陳謝した。
嶋倉教育長は「補助金増額の要望の際に突然(過去の歴史について)発言があったので慌ててしまい、(植民地支配を認めた)日朝平壌宣言の正しい内容などの認識が不足したまま発言してしまった」と釈明。発言の翌日に「政府見解を尊重する」とのコメントを発表した趣旨を「発言の修正を行って、最終見解としてコメントを出したものだ」と説明した。
さらに「今回の件については大変ご迷惑をお掛けした。今後は教育行政の信頼を損なうことのないよう十分に留意したい」と陳謝した。ただ、事態収拾に向けた今後の対応については「各団体から申し入れがあるが、これ以上の個別の面会や文書回答などは考えていない」と述べた。 |