大分県の教員採用汚職事件で県教育委員会参事の江藤勝由容疑者(52)に、昇進人事に絡んで商品券を贈ったことを県警に「告白」した同県佐伯市の小学校校長と教頭2人は9日、勤務する学校には姿を見せなかった。
贈賄罪で起訴された校長浅利幾美被告(52)と贈賄容疑で再逮捕された教頭矢野かおる容疑者(50)も佐伯市内の学校に勤めていたが、県教委の懲戒処分が遅れていることからいずれも後任が決まっておらず、学期末と夏休みを目前にした多忙時期に、5つの小学校で校長や教頭が不在という異常事態になっている。
佐伯市教委には「こんな学校には子どもを預けられない」と苦情の電話がかかってきたという。