千葉県柏市鷲野谷の無職、木内芳雄容疑者(77)が自宅で家族4人を殺害した事件で、千葉地検は8日、木内容疑者の犯行時の精神状態を調べる鑑定留置を千葉地裁に請求し、認められたと発表した。留置期間は8日から10月2日まで。
これまでの調べに対し、木内容疑者は動機について「妻に邪魔だと言われた」「家族全員を殺せば楽になると思った」などと供述、明確な殺意を示した。しかし、孫麻奈美ちゃん(4)まで殺害するなど動機に一貫性がなく、精神疾患で治療を受けていたことなどから、地検は公判では責任能力の有無が争点になるとみて、起訴前の精神鑑定が必要と判断した。
木内容疑者は6月24日午前6時ごろから同7時ごろにかけ、自宅母屋や離れで、妻とき子さん(75)、長男茂さん(49)、茂さんの妻みゆきさん(44)、茂さんの長女麻奈美ちゃんの頭部などを、大型ハンマーで殴って殺害した疑い。【寺田剛】
毎日新聞 2008年7月8日 21時16分