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NIKKEI NET

「2050年半減」盛らず 主要排出国の首脳宣言、ポスト京都へ試練

 主要排出国会合(MEM)の首脳宣言では、温暖化ガス削減の長期目標を世界で共有することまでは一致したが、「2050年までに排出半減」などの具体的な数値は明示できなかった。主要8カ国(G8)と中国やインドなど新興国との間になお深い溝があることを浮き彫りにした。13年以降の国際的な温暖化ガス削減の枠組み(ポスト京都)づくりは緒に就いたばかりだが、主要国と新興国の協調には試練が続く。

 温暖化ガス削減の長期目標をめぐっては、G8が8日の首脳会議で、50年までの排出半減の目標を共有するよう各国に求めることを決めたばかりだった。

 だが、MEMの合意は「国連条約の下での交渉で世界全体の長期目標を採択することが望ましい」とするだけで、具体的な数値目標を掲げるには至らなかった。

 背景には「排出量の枠をはめられると経済成長を妨げられかねない」という新興国の強い警戒感があった。これまでの事務レベルの交渉でも「過去に多く排出してきた主要国が一段と重い責任を負うべきだ」と強く主張してきた。 (13:48)

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