横浜市立大は、付属病院(同市金沢区福浦3)と付属市民総合医療センター(同市南区浦舟町4)の2病院で、07年度に医療事故が3件あったと発表した。
発表によると、付属病院では2件発生。昨年5月、70代の男性患者の手術で麻酔薬を静脈注射した際、1分間当たりの規定量の16倍を7分間投与した。血圧低下でミスに気づき、血圧を上げる薬を投与して予定通り手術をした。
昨年12月には50代の男性患者の手術で助手が誤って、患者の腹に置いていた電気メスのスイッチを押し、3センチの切り傷を負わせた。
医療センターでは昨年8月、60代の男性患者の光線治療中に機械のボタンを押し間違え、予定よりも強い光を照射してしまい、男性の胸部が赤くなった。
3件とも症状は6日以内に回復し、後遺症もない。
同大では99年の患者取り違え事故を教訓に、01年度分から重大な医療事故は速やかに公表し、それ以外の事故は年1回公表している。【野口由紀】
毎日新聞 2008年7月8日 地方版