韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は9日の主要排出国会合(MEM)で、途上国の経済成長と温暖化ガス排出削減を両立させる方策を提案した。温暖化ガス削減への取り組みを加盟国間で支援する「東アジア気候パートナーシップ」創設と、途上国の排出量取引を促すインセンティブ制度の導入が柱だ。
韓国政府によると、気候パートナーシップの参加国は日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)を想定。各国が基金を拠出する。李大統領は韓国が2億ドルを拠出する用意があると明らかにした。温暖化ガス削減の政策調整や技術交流、財源支援などで協調する。
途上国の排出量取引を活発にするため、京都議定書に基づく排出量取得制度であるクリーン開発メカニズム(CDM)の見直しも提言した。温暖化ガス排出の削減計画を策定した途上国に削減量に相当するクレジットを提供。先進国に販売できるようにすることで途上国が温暖化ガス削減に積極的に取り組む動機づけにする。(13:02)