【埼玉】生活保護不正受給 返還請求直後に名義変更 元組員の高級車 深谷市『差し押さえ困難』2008年7月9日 深谷市の生活保護費不正受給事件で、逮捕された元暴力団組員崔鳳海容疑者(60)が、市から不正受給分の返還請求を受けた直後に、所有する高級国産車を親族名義に変更していたことが八日、分かった。同日の深谷市臨時議会の全員協議会で報告された。市は「差し押さえが難しくなってしまった。弁護士とも相談し対応を検討したい」としている。 (柏崎智子) 市福祉課によると、市は四月二十一日に約十万円、五月十五日に約千八百万円の返還を崔容疑者に請求した。同容疑者は同十九日に同課を訪れ、車の名義を弟に変更したとして車検証の写しを職員に見せた。変更は同二日付で行われていたという。 また、崔容疑者は同二十二日、一括返還はできないため月額一万円の分割払いをしたいという内容の履行延期申請を提出。市が六月、不承認を通知すると、再び月額二万円の分割払いを申し込む内容で申請してきたという。月額二万円でも返済には七十五年かかり、同課は「認めない」としている。
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