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提訴:「適切診察怠った」 死亡男性の妻ら、遠州病院を訴え--地裁浜松支部 /静岡

 腹膜炎の発見が遅れ合併症で死亡したのは適切な診察を怠ったためだとして、死亡した磐田市の男性(当時57歳)の妻(55)ら遺族が、遠州病院(浜松市中区)を運営する県厚生農業協同組合連合会に、3300万円の損害賠償を求める訴訟を地裁浜松支部に起こした。

 訴状によると男性は06年6月、同病院に糖尿病の治療で入院。退院予定日の朝、腹部の痛みを訴えたが、主治医は胃腸薬と鎮静剤を投与し、夕方まで様子を見た後に退院させた。男性は「胃の中じゃない。筋肉がつっぱる」と訴えたが、腹部の診察はなかったという。翌日再入院し、腹膜炎の緊急手術をしたが9日後、合併症の肺塞栓(そくせん)症で死亡した。

 原告側は「患者の訴えに真摯(しんし)に対応し、きちんと触診していれば腹膜炎は疑え、手術が遅れずに合併症は起きなかった」としている。

 同病院は「話し合いを続けてきたが、訴訟になってしまった。司法に判断を任せたい」と話している。【平林由梨】

毎日新聞 2008年7月9日 地方版

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