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最終更新:2008年7月9日(水) 10時25分

東欧MD計画、米・チェコが協定に調印

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 アメリカが東ヨーロッパで進めているミサイル防衛計画について、アメリカとチェコが8日、レーダー施設を設置する協定に調印しました。

 この計画は、チェコ国内にミサイルを捕捉するレーダー基地を、また隣国のポーランドに地上配備型の迎撃ミサイルを設置しようとアメリカが配備を進めているもので、イランからヨーロッパへのミサイル攻撃を防ぐためだとしています。

 このうちチェコにレーダー基地を設置する協定について8日、アメリカとチェコが合意に達し、ライス国務長官とシュワルツェンベルグ外相が調印書に署名しました。計画では2012年の配備を目指していますが、着工にはチェコ議会の批准が必要になる上、迎撃ミサイルを配備するポーランドとアメリカの交渉が難航していることから、実現に向けてはなお曲折が予想されます。

 一方、ロシア外務省は8日、声明を発表し、「もし我々の国境近くでアメリカの戦略的なミサイル防衛計画の展開が始まれば、我々は外交ではなく軍事技術的な方法で対抗するしかない」と強く牽制しました。

 この計画をめぐっては、ロシアがヨーロッパに新たな軍事的緊張を与えるとして強く抗議していて、米ロ対立の新たな火種にもなっています。(09日05:11)