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2007年12月21日

コリアタウンに感性豊かな韓茶カフェ(上):鄭容順

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「流れる千年」が店の屋号である。店の電話番号は電話06-6716-7111 FAX06-6716-7113 午前11時から午後6時まで。定休日は火曜日、
http://www.nagareru1000.com

体に優しいお茶「韓国茶」の韓茶(ハンチャ)カフエ「流れる千年」という店がこの11月7日、通称御幸森コリアタウンの一角にオープンした。

週末には口コミで訪問者が増え1歩店内に入るとこれまでと違う新しい感覚の韓茶カフエの店、静かに人気の拍車がかかっている。
生野区を歩くとたどるところは通称御幸森コリアタウン、数々の韓国食文化そして出会うことから文化発信、新たな文化発信の拠点になりそうだ。
経営者は洪貞淑さん(45歳)で同タウンの町で生まれ育った在日の2世だが新世代にあたる。実父の経営する事業に23年間参画してきたがこれまで蓄積をしてきたものをコリアタウンの町で生かしたいという思いが募った。さらに研究してコリアタウンのまちづくりに新しい韓国の風を入れたい。2年間研究したのが韓国茶だった。2年間研究した洪貞淑さん独自オリジナル製品、洪貞淑さん手作りの韓茶を生み出した。
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建物は鉄骨3階建て。敷地は45坪だが1階は韓国のかつて昔に使っていた生活用品の数々を展示、2階はカフエにした。カフエで飲んだ韓茶の数々、自宅でも飲めるように工夫されて販売されている。内装は木材を使った韓国のイメージを取り入れた。
これまでコリアタウンの町づくりに参画してきた洪さん。生活と密着した町、「食べる」「飲む」町としてのコリアタウンに多くの人が訪れている。
韓流は一過性にしてはいけない。韓流に在日がつないでいくものを試行錯誤してきた。そして人に体に優しい韓国茶に行きついた。
研究の師匠は韓国の1人の僧侶で韓国茶の歴史から学んだ。
学習したなかで知ったのは6世紀・7世紀からお茶を飲む風習は仏教徒の僧侶が中国から持ち帰ったものを王族や高位官僚に伝えられ高麗・新羅時代に飲まれた。朝鮮王朝に入り仏教の衰退とともに贅沢で高級品のお茶をたしなむことがなくなった。そのかわりに生まれたのが果実を煎じたお茶になった。自然の薬効を取り入れた民俗伝統茶が現在の韓国伝統茶として知られている。
そうしたなかで洪さんが店の屋号を「流れる千年」にした。
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洪さんによると「生野コリアタウンわが町、この中で健康と対峙していく今のニーズにあったもの。日本のコリアタウンで発信できるもの、まちづくりの相乗効果も狙って洪さん流、大人の会合ができる韓茶カフエを目指して多くの人に親しまれる店にしていきます。静かに優しくこのコリアタウンの町でブームを作っていきます」と話す。
人通りの多いコリアタウンの商店街を抜けたすぐ側は静かな住宅街、賑やかな喧騒から少し遠ざかって「ほっこり、しみじみと韓国茶を一服」である。
2階が洪さんのオリジナルブレンド韓茶が飲食するカフエになっている。店内はカウンター席10人、テーブル席も用意、総勢50人が入れる。
次回明日は店内の様子をお知らせしたい。
「流れる千年」の店は御幸森神社からコリアタウンに入り班家食工房を通りすぐとすぐ左に折れて50メートルほどの左側にあります。
【写真説明】2階にある韓茶カフェの洪貞淑さん。「流れる千年」の店の玄関です。もう1枚は1階のミニ美術館、韓国で昔使っていた生活用具などが展示されている。

2007年12月21日 10:31

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