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横浜市大、前医学部長を停職3カ月に 学位謝礼金問題

2008年7月9日3時1分

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 医学博士号をめぐり謝礼金を受け取ったとされる問題で、横浜市立大学は8日、300万円を受領したとされる前医学部長の嶋田紘教授を停職3カ月とする処分を本人に通告する方針を固めた。また、市立大が設置した「学位審査等に係る対策委員会」(委員長・宗像紀夫弁護士)の調査に対し、学位取得者2人が「金銭を要求された」と指摘した別の教授についても懲戒処分を通告する方針だ。

 関係者によると、9日にも公表される見通しの対策委員会の最終報告を受け、大学側が懲戒審査委員会で本人による弁明の機会を設けたうえで処分内容を最終決定し、通告する予定という。

 5月にあった対策委の中間報告で、04〜07年度、学位取得の謝礼金として教授・准教授計16人が計約570万円を受け取ったことが分かっている。

 市立大は、このうち300万円について、前医学部長の嶋田教授が受け取ったことを認めている。大学側によると、嶋田教授は、自らが教室主任を務める大学院医学研究科の消化器病態外科学(旧第二外科)の学位取得者から、謝礼金を受け取ったという。

 対策委員会は中間報告で、「学位を出さないこともできる」と言われ、「金銭を要求された」と感じたと答えた学位取得者がいたことも明らかにしている。市立大は、この教授は嶋田教授とは別人と認定し、大学幹部を務めたこともあるこの医学部教授に対し、本人は謝礼金の受け取りを否定しているものの、懲戒処分を通告する方針だ。

 嶋田教授の代理人弁護士は「いまの段階で、コメントはできない」としている。

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