2008年7月8日 19時36分更新
岡山県倉敷市の女性が振り込め詐欺でだまし取られた被害金およそ110万円を、携帯電話の銀行取引サービスを使って不正に入手したとして29歳の無職の男が逮捕され、警察は数十件に上る余罪があるのではないかとみて詳しく調べています。
逮捕されたのは、埼玉県越谷市の無職、多田慶一容疑者(29)です。
警察の調べによりますと、多田容疑者は去年3月、倉敷市の女性がだまし取られた振り込め詐欺の被害金およそ110万円を、携帯電話の銀行取引サービスを使って不正に入手した電子計算機使用詐欺の疑いがもたれています。
女性が振り込んだ銀行口座は、預金の取り引きを携帯電話で操作できるサービスが付いていたということです。
多田容疑者は、名義人になっていた男から口座を買い取った上で別の人物に転売し、この人物が振り込め詐欺で得た現金を、携帯電話による操作で不正に入手したとみられています。
調べに対して多田容疑者は「横取りした金は生活費に使った。他にも同じ手口で詐欺を重ねた」などと供述しているということで、警察は数十件に上る余罪があるのではないかとみて詳しく調べています。
振り込め詐欺の被害金をだまし取る事件が摘発されたのは、岡山県内ではこれが初めてです。