●更新日 07/04●
変態ニュースの毎日新聞英語版、過去の大誤報発覚
2008年7月2日の記事で取り上げた、毎日新聞英語版「Mainichi Daily News」の「変態ニュース」に対する抗議デモ。その様子がテレビでも放映され、反響を呼んでいる。
7月3日、読売テレビの「情報ライブ ミヤネ屋」が、この問題について大々的に報じた。放映内容は、youtubeにもアップされている。
東京大学教授のロバート・キャンベル氏は、「問題は、これが毎日新聞のサイトから流しているというところで、毎日新聞だから、やっぱりこれは本当の日本だ、本当の社会がこうだ、というふうに世界中の人たちは真に受けざるを得ないと思うんですね」とコメント。そして、毎日新聞は報道に対する責任を怠っていると批判した。
毎日新聞の当該の部局を見学したことがあるという読売テレビの岩田公雄氏は、現場の状況について語った。同氏曰く、担当者は一人で記事を制作していたようだが、その内容に対するデスク等のチェック機能がないことは信じがたいという。
今回の騒動の中で全くと言ってよいほど言及されていないが、Mainichi Daily Newsのチェック機能については、同紙が新聞紙として刊行されていた時代にも大問題になったことがある。それは、昭和天皇の崩御について誤報記事を配信したという騒動だ。
当時の状況を知るマスコミ関係者は、次のように語る。
「昭和天皇の崩御は近いらしいとのことで、その時に備えて社内でシミュレーションを重ねていました。速報を流せるように、事態を想定した記事も事前に作っていました。担当者の手違いで、その記事を崩御前に誤って流してしまったようです。」
誤報配信時にMainichi Daily Newsの局長だった人物は、この件がきっかけで役職を退いた。アメリカ問題に詳しい同氏はその後、母校の大学に教授として迎えられ、退職後も別の大学で教授や非常勤講師を担当した。
探偵ファイルでは、同氏の講義を受講したことのある人物にも話を聞くことができた。
「ある時、受講生の一人が偶然、図書館の人名事典で先生の名前を調べて、「誤報問題で編集長を辞任」と最後に一言書いてあるのを見つけたんです。学内で話がどのくらい伝わったのか分かりませんけど、その学生の周囲では騒ぎになっていました。」
マスコミは「過去に学べ」と盛んに主張するが、毎日新聞自身はそのような姿勢とは無縁だったということだろうか。
探偵ファイル
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