周南市は、市休日夜間急病診療所(同市慶万町)の小児科を社会保険徳山中央病院(同市孝田町)に移し、12月1日から同病院が主体の「周南地域子ども急病センター」(仮称)として民設民営化する方針を固めた。9月議会に診療所条例の改正案を提出する。
市によると、同診療所は周南、下松、光市から内科、外科、小児科の急病患者を受け入れており、07年度の受診者は延べ1万4063人。うち小児科は7525人と半数以上を占めるが、入り組んだ住宅街の中にあり「利用しづらい」との声が上がっていた。このため周南市は昨年から、国道2号沿いにある同病院や徳山医師会と協議し、小児科の移設を検討してきた。
計画によると、徳山中央病院に設ける周南地域子ども急病センターでは、現在と同じ周南小児科医会の当番医(1人)が夜間、休日の診療を担当する。同病院は重病患者に対応する2次救急を担っており、市健康増進課は「同じ病院内にあることで初期救急との連携がスムーズになり、市民が安心して受診できる」としている。【内田久光】
〔山口東版〕
毎日新聞 2008年7月8日 地方版