個人消費の減速が一段と鮮明になってきた。小売り大手のイオンが8日発表した08年3〜5月期の連結決算では、前年同期は80億円の黒字だった当期損益が92億円の赤字に転落。セブン&アイ・ホールディングスが同日発表した3〜5月期連結決算では、営業利益の伸びがほぼゼロにとどまった。
「消費者心理が冷え込み、価格を下げても改善しない」。イオンの豊島正明専務執行役は、8日の会見でこう語った。
食品メーカーの値上げに対抗する特売や独自企画品(PB)の伸長で、売上高は前年同期比4.1%増の1兆2792億円と伸びたが、営業利益は20.2%減の226億円。利益率の高い衣料品や生活雑貨の売り上げが大幅に落ち込んだためだ。
クレジットカード子会社の貸し倒れ引当金の積み増しなど特別損失の増加も響き、3〜5月期としては四半期決算の開示を始めた04年度以降で初めての当期赤字となった。向こう3年で閉鎖や業態転換などのリストラを進める対象店舗も、100店から120店(うち閉鎖40店)に増やすという。
セブン&アイは、昨年買収したベビー用品会社の業績が寄与し、売上高は2%増の1兆3927億円。ただ、営業利益は前年同期から2千万円程度しか増えず、710億円にとどまった。
好調な金融事業を除けば、コンビニエンスストア、スーパー、百貨店の主力3事業の営業利益はいずれも減少。外食事業も営業赤字が続いた。