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愛知県立校の給与、タクシーで運搬 費用は年数百万円

2008年7月8日18時2分

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 愛知県の県立学校で、給与の現金支給を希望する職員のために学校と銀行間の行き来をするのにタクシーを使っていたことが明らかになった。約30年前から続いている慣習で、金額は年に数百万円に上る可能性がある。

 県教委によると、約1万2500人の県立学校の教職員のうち、344人が給与・賞与を現金で受けている(いずれも5月現在)。176の県立高校・特別支援学校のほとんどで、県教委から学校の銀行口座に振り込まれた給与を受け取るため、事務職員らがタクシーを使っている。

 昨年度、県立学校で使ったタクシー代は1100万円弱。うち、入試の資料運搬などを除く一般使用が約540万円で、給与の運搬目的はその一部という。

 79年、県外で学校給与を運んでいた職員が襲われる事件が起きたのを受け、県教委は盗難や事故防止のために「運搬は複数の職員で行い、必要に応じてタクシーを使用する」との通知を出した。通知は各市町村立の学校も対象としていたため、県教委は「市町村立学校でも同様の方法をとっている可能性がある」としている。

 県教委は銀行振り込みへの切り替えを勧めているが、「町の中心部から離れている学校が多い。給料日に一定の現金を家庭に届けたいなどの希望がある」(総務課)という。

 職員が約1万人の同県の知事部局では「現金支給は10人足らず」(人事課)。岐阜県教委は12人、三重県教委は2人まで減っている。

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