【パリ3日高木昭彦】漫画、ゲーム、コスプレなど日本のポップカルチャーを一堂に紹介する欧州最大の見本市「ジャパン・エキスポ」が3日、パリ郊外で開幕し、欧州各地から日本ファンの若者たちが集まった。主催者は6日までの4日間で10万人を超す入場者を見込んでいる。
同見本市は日本の漫画が好きなフランスの学生が企画、2000年に始まった。漫画の単行本やDVD、ゲームソフトの展示・販売のほか、漫画家のサイン会やコンサートが行われている。特に注目を集めたのが、漫画のキャラクターなどをまねた手作り衣装のコスプレ。会場のあちこちで、にわか撮影会が始まり、人だかりができた。
また、プロレスや武道のデモンストレーション、書道や碁・将棋の体験コーナーなど幅広く日本文化を紹介していた。
コスプレで会場を訪れたパリのエルイーズさん(19)は「5年前から日本語を学んでいるの。日本の音楽関係の会社で働くのが私の夢」と流ちょうな日本語で語った。
主催者は「日本のポップカルチャーはもはや一部の若者だけの文化ではなく、フランスの大勢の人々に浸透している」と話していた。
=2008/07/04付 西日本新聞夕刊=