もっと恋愛上手になれればいいのに…… それは誰もが願うことです。そこで心理学に助けを求めてみましょう。 不可解な恋愛中の心理を、学術的に分析することで、恋愛の必勝テクニックが見えてきます。
初めてのコンタクトが電話やメールの場合、面と向かっていない分、正直な気持ちを伝えられる一方、どこか不安が残ります。そんな不安は心理学テクニックで吹き消しましょう。
“簡単に引き受けてもらえそうな頼みごとをして、とりあえず相手に「イエス」と言ってもらう”。そのテクニックを、フット・イン・ザ・ドアといいます。いったんドアを開けてもらって家に足を踏み入れられれば、商品を売ることができるというセールスマンの技から由来する心理学の技。まずは相手の領域に足を踏み入れよ、ということです。初デートはお互い緊張するもの。いきなり、「泊まりがけで」と誘うのは、相手も身構えてしまいます。そこで、この心理作戦を使いましょう。相手が忙しそうだったり、まだあまり自分に興味を示してくれない場合は、「少しお茶でもしませんか?」と誘ってみましょう。相手も「それなら……」と言ってくれることでしょう。そうすれば次のステップも見えてきます。
相手が自分に好意を持っていることがわかれば、自分も相手に好意を持つようになります。私たちは他人から認められ、好意を持たれ、愛されることによって自分に自信を持ちます。そして自信を与えてくれた相手を嫌いにはなれません。ですから好意には好意で返すのです。それを「好意の返報性」といいます。なので、人から好かれたいときは、先にその人に好意の気持ちを示せばいいわけです。 しかし、会ってもいないのに「好き」「愛してる」とは言えません。心理学者の実験によると、人はとにかくほめてくれる人が好きです。1つでも多くのほめ言葉を言ってくれる人が好きなのです。電話やメールでは相手をほめることが次のステップに続く方法です。どんな些細なことでもいいのです。
手軽にメッセージが伝えられる携帯電話のメール、何も考えずに送っていませんか? 心理学のテクニックを駆使してメールを送れば、次のステップに進むのもスムーズです。
本当ですか!? 僕も映画が大好きなんですよ。奇遇ですね(^▽^) 周りには映画好きが少なくて、花子さんが映画好きだと聞いて、とってもうれしいです 今度一緒に映画観に行きましょう♪最近は何を観たんですか?
●ひと言アドバイス● 男性なのに絵文字を使ってくれるんだ……という意外性(ギャップ)をアピールして。同じ趣味だとわかったら、そこから会話を広げていきましょう。
おはようございます。今日は寝坊してしまいました。駅までダッシュです。 朝からいい運動になりましたけど。
●ひと言アドバイス● 短く簡潔に終わりがちな男性のメール。自己開示をすることから恋愛は始まりますから、苦手でも長めに。相手が返事しやすいように疑問文で終わらせるとなお◎。
こんな遅い時間まで仕事だなんて!おつかれさまです 毎日大変でしょうけれど、ほんとうに尊敬してしまいます!! 仕事を頑張っている男性っていいですね!
●ひと言アドバイス● 男性の自己是認欲求を満たす場合は、仕事や趣味、彼のこだわりなどをほめて。少し大げさに表現することも大事。女性は大量に使いがちな絵文字を控えめに。
今日は仕事が休みだったので、久しぶりにお菓子作りをしました チョコレートケーキを作ったんですよ! 自分で言うのもナンですが、とっても美味しかったですよ 私はチョコレートが大好きで、ひとりでワンホールも食べてしまいました…
●ひと言アドバイス● 女性の場合、メールがひとりよがりになりがち。長く書くのもいいけれど、相手に具体的なビジョンが見えるように。メールでの自己開示は、わかりやすく。
監修:齊藤 勇 (さいとう いさむ) 文学博士。早稲田大学文学研究科博士課程修了。カリフォルニア大学留学を経て、現在立正大学心理学部教授。心理テストのテレビ番組「それいけ×ココロジー」の監修・出演がきっかけで、心理ゲームの先駆者として有名に。『人間関係心理学』『図解雑学 恋愛心理学』(ともにナツメ社)、『目からウロコの心理学』(PHPエディターズ・グループ/PHP研究所)など、著書も多数。ビジネス雑誌でも幅広く活躍している。現在フジテレビ系「笑っていいとも!」木曜日、“心理塾スペースALTA”に出演中。