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スローセックス実践講座(21)―キスを楽しむ
彼女と奥さんを惚れ直させるスローセックス実践講座
前回は、7種類ある“レインボーキス”のうち3色目までレクチャーしました。今回はその後半です。
4色目は、“タンキス”。タンとは舌という意味で、互いの舌先と舌先をついばみあうライト感覚のキスです。この段階では、まだ舌を激しく絡めあわせてはいけません。ゲーム感覚で、舌と舌を遊ばせましょう。
一見ベストに思える濃厚なキスは、実は諸刃の剣なのです。興奮は高まりますが、つい射精に突き進んでしまい、結果的に、性エネルギーの交流が不十分な状態でフィニッシュしてしまいがちだからです。
それに、女性はセックスに美しさを求めます。いきなり舌をねじ込むキスは、前戯なしでペニスを挿入するような非紳士的な行為だと認識してください。
5色目は、“ディープキス”。ここからは、“紳士的に”の限定を解除して、濃厚にみだらに舌を絡めあいましょう。
6色目はレインボーキスの中で最もエロチックに女性の性感脳を刺激する“ペニスキス”です。一方は舌先をペニスに見立てて相手の口の中に挿入します。対する一方は口を膣に見立てて、相手の舌を唇でチュ~ッと締め付けるのです。要するに、口と舌で行うバーチャルセックス。これを男女が交互に行うことで、倒錯した興奮を呼び起こします。ペニスキスを楽しむコツは、舌を硬くしないこと。舌を出そうとするとつい舌先に力が入りがちですが、意識して牛レバーのようなトロ~リと柔らかい感触を心掛けてください。ペニスは硬い方がいいですが、ペニスキスのときの舌は柔らかいほど、なんとも言えないエロチックな官能を味わえるのです。
レインボーキスの最終章、7色目は“バキュームキス”です。バキュームとは真空の意。まさに互いの口の中が真空状態になって、唇が真っ赤に腫れあがるほど、情熱的に吸引しあいましょう。
今回は便宜上、7種類のキスを激しさの度合いの順に並べました。しかし実践では、マニュアル的にこの順番にこだわる必要はありません。キスの導入部においては“ソフトで紳士的に”の大原則を守っていただく必要がありますが、それ以外は、その場の状況に応じて、臨機応変に順序を入れ替えていただいて結構です。理想的なキスとは、一口で言えば“深い感性で味わう”キスです。その感性を育てるためには、何よりも“キスを楽しむ精神”が大切なのです。
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アダム徳永(セックスセラピスト)
1000人以上の女性とのフィールドワークを経て、アダム性理論を確立。スローセックスの生みの親に。話題作「スローセックス実践入門」は30万部を突破。このほど「妻を愛する技術 スローセックスから日常の会話まで」(講談社)を出版。東京・六本木「セックススクールadam」=http://www.adam-tokunaga.com/
■スローセックス実践講座
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(9)女性を絶叫させる“Tスポット”
(10)愛撫は舌と指のどちら?
(11)「イク」より大切な「感じる」
(12)“ねちっこさ”と“唾液”の使い方
(13)絶対的な“官能美”
(14)女性への喜びの基本は「超ソフトに」
(15)男も受け身を楽しもう
(16)夫婦仲とスキンシップ
(17)愛は気持ちいいセックスから
(18)「くすぐったい」は「気持ちいい」の登山口
(19)髪の毛への愛撫で女性を敏感に
(20)―レインボーキス講座(1)唇を3つのパートに分けて