2007年09月17日
コメントの返事を
>飛鳥さんの境遇には同情します。ただ飛鳥さんが書いているように、三人の子には酷なことだった気がします。あと、三人の女の子ですが飛鳥さんと一身同体、運命共同体みたいな感じだったのかなあ。以前に書いてた、片ひざに一人ずつっていう記述から。あれは、どういう感じに 乗ってたんでしょうか?逆に その親密さが 後の悲劇につながったのかなあ。
Posted by 通りすがりです
ありがとうございます。確かにその通りなんですね。そういう意味ではあの3人が被害者であることは間違いありません。今も、3人を恨む気持ちはありませんが、3人を追い込んだのがさも飛鳥一人であるかのように情報を操作したT田や、子供の話を鵜呑みにして、教育委員会の策謀に結果的に荷担することになってしまった3人の保護者については、やはり許すことはできません。親密さが逆に悲劇に繋がったのも納得です。実は飛鳥も、未だになぜあの時、あんな風に3人から訴えられたのか全くその心中が理解できないのです。いずれ、3人が真実を語ってくれるのを期待していますが……。
>足跡どうもありがとござます。
よくも、あんなクラーイ内容に(笑)
タイトルに挽かれました。遠野はアタシの第二の故郷です。
愚痴に終わっても、価値がなくても、飛鳥さんがいる証がどっかにあります。
アタシも昔、未成年と社会人とゆぅ恋をしてました。世間に知れた時、誰からも否定されました。なんか、辛さわずかばかりでもわかります。
Posted by 愛
愛さま、いらっしゃい。
遠野にお住まいだったことが?飛鳥も何度も行ったことがあります。
道ならぬ恋と言ったら大げさですが、結構、つかすっかり、本気だったんですよねぇ……。
>そうですね!
ただの愚痴ではないので、疲れてしまうのでしょう…
良くも悪くも…
感情がまだ、生き生きしてしまうので…
生きてきた証、そして、実績、飛鳥さまを信じる教え子さん達の為にも…
どうか…
潔白を証明できる日が、一日でも、早く訪れることを、願います〜
憎しみが安らぎにかわることを、祈ります…
☆追伸☆
少々教育の現場に携わっておりますが…
子供たちが、教師を、信頼できる明日は
やってくるのでしょうか…
最近の
校長先生と、呼ばれる方々の、自分が良ければすべて良し、の、考え方は、私も、疑問に思っています…
現代、子供たちが、変わったんではなく、
教師たちが、変わったのだと、私は、生意気ながら、思っています〜
教職の皆さま、もう一度、事なかれ主義を見直し下さい…
子供たちの心に、真剣に向かい合って、生きざまを、教えて下さい…
思いやりの心、
本当の強さ、
親では、教えることのできない、
他人を信頼できる心地よさ…
理想郷ではないと、私は思っています〜
しかし、校長先生たちが、変わらないと、変わってはいけないと、思います…
校長先生!!
しっかりして下さい!!
Posted by すずらん
すずらんさま、ありがとうございます。
追伸は、考えさせられる内容ですね。学校は、やはり校長の力が絶大です。よくも悪くも、ですね。実力で校長になった方は、むしろ謙虚です。逆に、T田のようにごますりと(現場ほったらかしの)研修だけで校長になってしまった人間は、人の話を聞きませんね。なぜそういう人間的にも問題だらけの男が校長になどなってしまうのか。残念です。
>マックの月見セット
メチャ美味しそう\(^o^)/
Posted by SEI
こんばんは、SEIさま。
目玉焼きが意外に美味しいです!ナゲット付きが「名月セット」だそうで。サラダをつけて890円でした☆
さて、なんともネガティブで攻撃的な飛鳥の語りですが、開設から3ヶ月半、少しずつ手応えを感じ始めています。また、内容が内容だけに、感想は人それぞれでしょうがとりあえず興味は持ってもらえるようで。
本館の方の語りはいよいよ懲戒免職の章に。そして、マチとの関わりを詳しく語る時がやってきました。
マスコミが「交際を迫って」とか書いてましたが、普通に付き合ってましたから。
そして、その裏で進んでいた、信じがたい事実……。
中盤に差し掛かる「転落教師の独り言」。
たまに覗いてやって下さい。
2007年09月16日
遠野物語Ⅱ
ま、このサイズだと修正とか必要ないね。
この日の写真をみたある人物は、「エイジ、まるっきり引率じゃない!何考えてるのマチって子は!?」と怒り心頭だった。そういえば、そうだな(笑
で、本館の方では今夜、嘆願書をM県教育委員会に提出にいく場面をあげました。また、マチが当時援助交際に手を染めていたのではないかという疑念についても、初めて語りました。せひ、本館の方もご覧下さい。
こちら別館本編では、T田の非常識が加速していきます。そんな中、飛鳥エイジはM県国体や獅子座流星群観測などで着実に成果を挙げていきます。
「脇が甘い」飛鳥ですが、真の悪党は誰がなんと言おうとT田です。
ヤツのような校長がこの世に存在することがM県教育界の驚異であり奇跡といえよう。歩くゴミ箱。瞬間言い逃れ装置。man of 責任逃れ。臨界点駄々っ子。様々な形容が可能であるが、最も適切な表現は
Mad Principal
でもね、少々疲れました。なんか、こうしていても正義も真実も通らない。タダのグチで終わりそうな気がします。ま、その時は俺なりの方法でラストつくるから問題ないけど。
何度も言ってきたことだが
最後に勝つのは、飛鳥エイジ。それを止めるには、コロすしかないですよ、俺を。
2007年09月16日
本編 2-12 荒れる野獣 算数TTの授業技術
この年TT要員であった俺は、4・5年生の算数科を担当していた。どちらの学年も担任との協力態勢は上々で、TT学習の成果は着実に挙がっていた。特に、前年度の落ち込みが激しかった4年生の成長が著しい。
TTは俺の本意ではないポジションだが、やるからには結果を出すのがプロである。算数ただ一教科に自分の全能力を注いだとき、どんなことができるのか。俺自身、それを試してもみたかった。
とは言っても、俺は授業に際してあまり特別な準備などはしない。
TTにありがちな、黒板にべたべたと表やらグラフやらを貼り付けるといったことも一切しなかった。
黒板に向かってはチョークと定規だけで十分。自分が黒板に書くものは、「先生と同じ速さで書くように。」とだけ指示してノートに写させた。そういったやり方は、「今風じゃない」と批判する教師も多いが、「今風」が良いと誰が言うのだ?それどころか、「今風」の教育がどんな人間を生み続けているか考えてみるがいい。要は結果である。子どもが算数に対して意欲的になれたか、実際に算数力が向上したかが問題なのだ。
そして、俺の手法は確実に成果を挙げた。
4年生1学期最大の山場「割り算」。四則計算の最後に登場する除法は、それまでの三計算全てを応用して解かなくてはならないもので、バリエーションも多い。それだけに定着が難しく、ここで躓く子は、その後「算数嫌い」まっしぐらになるケースが目だつのだ。
俺がどんな指導をしたかはここには詳しく記さない。ただ、結果だけを明かそう。
「わり算」4学年平均得点、85点。(日本標準による)小学生の場合、これは決して高い得点ではない。公立小学校の学力テストは基本的内容の定着度を計るものであるからだ。それでも、85点はまずまずと言えよう。3年生の頃、ある算数のテストで平均60点というまるで高校の定期テストのような信じられない低得点をマークした子ども達にしては、大躍進である。
そもそも俺が4年生のTTに配されたのは、この学年の算数があまりにも悲惨な状態だったからだ。3年生次には授業が成立しないこともあった。居残り学習から逃げ出すような悪ガキの集まりだったのだから、無理もないことである。そういう意味では、俺は「適任」だったかもしれない。
俺の授業には派手さが無い。それだけに、傍目には「手抜き」とも映るようだ。(もっとも、当時俺の授業をダメだダメだと騒いでいたのはT田だけだが。)
だが、やれ○○式だ○○法だと大騒ぎし、「時間短縮」と黒板をデコレーションケーキにする教師達が、どれほどの成果を挙げているか?授業の主役は子どもである。子ども自身が集中力を高め、自らの頭脳を積極的に動かさなければ、どんなに(名前だけ)優れた指導法も、カラフルな飾りも無意味。そんな単純明快なことにすら気づかずに迷走を続ける日本の教師達があわれで仕方ない。
2学期の学級懇談会が近づいてきた。
俺はそれまでのTT指導の結果を検証するためにアンケートを実施した。これは俺の思いつきなどではなく、例年行われていることだ。そもそも、TTとは市町村が特別に予算を設けて行っている事業である。TT要員一名にかかる費用は年間数百万にもなる。それだけの出費に見合うだけの効果があるかどうかのチェックは当然必要なのだ。
4年生児童全員に対して行われたアンケートの結果は、俺の予想を超えて上々だった。
・4月にくらべて、算数が好きになった………76.8%
・4月にくらべて、算数が出来るようになった………76.8%
・飛鳥先生の授業はわかりやすい………76.8%
・飛鳥先生の授業は集中できる………68.1%
・飛鳥先生の授業が好き………68.1%
以上のような結果である。また、アンケートでは子ども達が自由に記述出来る欄もあったが、俺の方が照れてしまうほど子ども達は好印象をもってくれていた。
4月から高得点で安定し続けるテストの結果もあって、十分満足できる成果があると言えた。これならば、R町に対しても、来年度のTT継続を胸を張って申請できるというものだ。また、保護者にもTTの価値を理解してもらえるに違いない。
俺は二人の4学年担任と協議し、TTに関する今回のアンケート結果を学級懇談会の資料に差し挟んでもらうことにした。もちろん、担任は快諾してくれた。TTとは担任と協力して授業を進めることを言う。この年の算数の成長は、俺の力ばかりではなく、担任の協力によるところも大きいのだ。
学級懇談会は、一般の方々が思うほど気楽なものではない。実際、コレが原因で精神的に追いつめられる教師も多い。マジで自殺者まで出ているのだから、シャレにならないのである。そんな学級懇談会には、出来るだけ保護者ども……あ、いやいや保護者の皆様を安心させるデータがほしいのだ。今回の懇談会では、このTTのデータは格好の安心材料となるはずのものだった。
懇談会の前日、アンケート結果はすでに全家庭分印刷され、資料に綴じ込まれていた。
そして、懇談会資料が一部、サンプルとして管理職に提出されたとき、信じられないことが起こった。
「校長先生が呼んでます。」
教頭が面倒くさそうに俺に声をかけた。このS崎女史は、できることなら俺と関わりたくないと思っている人№1だろう。感情にまかせてモノを言うこの人は、議論において俺の敵ではない。最後には管理職権限で押し通せるのだが、筋はどうみても俺の方が通っていることが大半だ。まあ、それはどうでもいい。とにかく、T田の忠実な雌犬であるこの教頭がわざわざやってきて、校長がお呼びであることを伝えてきた。ま、用件は予想できる。
しかし、これから起きることを「実話」だと強調しても信じてもらえないかもしれないなぁ。
「これは、公表してはなりません。」
TTアンケートの結果を机上に広げ、苦々しい顔でT田は俺に告げた。
神経質なこのチビは、校長室内をいつもきれいに磨いていた。ぶっちゃけた話、校長などアホでも務まる。実際、俺の出会ってきた「校長」は、半数……50%が使い物にならない能なしだった。このT田はその中でも最悪だが。
小綺麗な室内と、T田の憎悪に満ちた醜い表情との対比に、俺は吐き気をもよおすほど不快だった。この部屋は、こんな屑のために用意されたモノではないはずだ。
「はぁそうですか。またですか。」
俺は吐き捨てるように言った。「また」とは、人気ランキングの件など、似たような嫌がらせがこれまでも多々あったからだ。もはや理由を聞くことさえ面倒である。
簡単なことだ。T田は、大嫌いな飛鳥が、教師として良い結果を残すのが我慢ならないのだ。TTの成果などどうでもいい。ただ自分の気に入らない教師をつぶしたくて仕方ない。実にシンプルな悪者なのだ、T田という男は。
俺の功はあらゆる方法で封殺する。
俺の罪はあらゆる手段で公開し、追いつめる。
Cの件とて、Cが「自閉症を疑われる健常児」でなかったなら、あんな程度では済まなかっただろう。
修学旅行の夜の出来事も、俺に対する正当な評価が無いばかりか、酒かっくらって自分のクラスの女子が血まみれになっている事実さえ知らなかった担任には、注意一つないのだ。もっとも、T田自身もべろんべろんになっていたのだから、言えようはずもないか。
本当に、分かり易すぎるよT田校長。
「いちおーうかがいます。りゆうはなんですか?」
「校長判断です。」
こうなるともう駄々っ子とかわりない。はいはいと呆れて俺は校長室を出た。こんな思いを、俺はもう何度味わったことだろう。
やがて、T田の飛鳥いびりはついに人事異動にまで及んだ。
11月、異動調書提出の際の出来事だ。
「あんた、来年異動ね。」
おいおい、本人の希望を確認する前にいきなり異動かよ。
通常、教師が強く異動を勧められるのは、同一校に7~8年継続勤務した場合である。S台小学校勤続5年目の俺は、異動勧告を受ける立場にはない。だが、T田にはS井さんをだまし討ちにした前科もある。こいつは人事に関しても手のつけられない駄々っ子なのだ。
「納得いきませんね。」
俺は、そう一言だけ告げて調書を提出した。もちろん、留任希望で、だ。T田との議論は、道端の地蔵と会話する以上に困難かつ不毛だ。いや、訳のわからないことを言い返してくる分、地蔵よりタチが悪い。とにかく俺は、一秒でも早くこの禍々しい怨念漂う校長室から退散したかった。
デスクで大きなため息をつくと、4年生担任のK谷さんがコーヒーを運んできてくれた。俺と同世代くらいの女性教師だが、子供たちに対しては常に毅然とした態度で臨む立派な方だ。K谷さんは、俺のよき理解者でもある。
「またなんかやられたの?」
『また』という単語が可笑しかった。T田が俺に対して徹底的に嫌がらせを繰り返していることは、職員の誰もが知っていたことだ。K谷さん自身、4年生の学級懇談会資料にTTのアンケート結果を入れる件が、T田によって直前に差し止められたことに憤慨もしていた。
「いえ、毎度おなじみの駄々に付き合わされただけですよ。」
「あの校長、ワケわかんないところあるから注意しなくちゃね。あれで親の評判は良いんだから、ホントに点数稼ぎのうまい人だよ。」
ま、確かにT田は親の評判はよかった。ただ、これもぶっちゃけた話になるが、親なんてものは自分の子供がどう成長するかなんて大して問題にしていない。ただ「褒めて」もらっていれば気持ちいいという、困った生き物なのだ。教師は、子供が出来ようが出来まいが、ただ褒めていればいい。そうすれば、親から余計な批判を浴びなくて済むのだ。俺のように「本当に出来たときしか褒めない」教師は、今時はなかなか生き延びることが難しい。
コーヒーを口に含みながら、俺はふととんでもないことに思い至った。
前年度、S井さんが無理矢理転勤させられたのは、もしや俺のせいではないか、と。
T麻、S井だけ持ち上がりとし、俺一人6年生担任から外したのでは不自然になる。そこで、S井さんは異動となれば、必然的に担任が替わることになり、「T麻さんは主任だから一人持ち上がり」という苦しい理由もなんとか押し通せるというわけだ。T麻さんはT田従順派ではない方だが、温厚な性格なので表立ってT田に噛みついたりすることはない。S井さんを異動させてしまえば、あとは俺をハジくのは容易となる。そのうえで1組にY田、3組にT子を据えれば、「T田体制」は確立する。
現に、S井さんの号泣事件直後、複数の女性教師が「私に異動の勧めがあったら即OKだったのに、なぜS井さん以外の人には一言も確認されなかったのかなぁ?」と話している。T田がS井さんにターゲットを絞って意図的に異動させたのは疑いのない事実なのだ。
その動機は、何が何でも飛鳥エイジを6年生担任にさせないため?
証拠はないが、状況的に十分考えられることだ。なによりあのT田のことである。与えられた権限を私情で振り回すことなどなんとも思わないあ奴なら、俺をつぶすために女性教師一人くらい泣かせても平然としているだろう。
職員室で号泣するS井さんをよそに、校長室でほくそ笑むT田。
俺は、軽い吐き気を感じていた。
そして2学期中旬。
俺は明らかに精神不安定となっていた。ひどいときにはクラブ教室で机や椅子を放り投げたり、黒板や壁を拳で殴ったりした。俺の拳は「鉄拳」だった。スチールのロッカーは一撃で派手に変形し、扉が閉まらなくなった。
教師としてあるまじき行為であることは自覚していた。しかし、連日のT田の嫌がらせに怒りを募らせていた俺は、完全に制御を失った野獣と化していた。
日々確実に崩壊していく俺を辛うじて支えてくれていたのが、アイナ、ユナ、マリカの3人だった。
「先生、だめだよそんなに暴れちゃ……。」
「そうだよ、椅子がかわいそうだよ。」
「手、血が出てるよ。拭いたげるよ。」
狂える獣となっている俺を、3人はまるで回復魔法でもかけるようにして労ってくれていた。
俺は心が痛んだ。この子たちは、この小さな体と心で必死で俺を支えてくれている。なのに、俺は俺自身を抑えることが出来ない。T田や、その腰巾着どもに対する怒りを鎮めることができないのだ!
毎日毎日、俺が壊れきってしまわないように修復を続けてくれる3人の6年生。しかし、この小さな体が、荒れる猛獣に回復魔法をかけ続けるのは、あまりにも酷であった。
2-13 国体その1 県知事の嘘 ボランティアって意味、知ってる?
さて、どのくらいの方がここを見て下さっているでしょう。
次回は、先日東京都知事選に出馬などと阿呆かつ無謀な真似をしてくれた、M県前知事、A野が登場します。といっても、直接舞台に上がってくるわけではありませんが、ヤツのパフォーマンスがどれほど外っつらだけのモノであるかを知るには十分なエピソードであると思います。
それと、この件については俺は当事者ですので、情報源がそこらの野良猫か河原の空き缶かわからんマスコミどもの話よりよほど「真実」です。
当時同じ目に遭わされた人間は、R町内小学校6校の3年生・5年生担任と、そのクラスの子どもたち合わせて数百人になります。ほら、いくらでも取材源があるでしょ?どうです、「報道に命を賭ける」ご立派なみなさん、調べてみてはいかがで?……て、そんな骨のあるヤツはいないか。所詮ブン屋なんて、自分より弱いモノを一方的にいじめて数字を稼ぐ連中ですから。
ほら、言われて悔しかったら、調べてみては?
次回、平成13年M県国体の開会式マスゲームがどうやって生まれたかを、その場にいた飛鳥の体験から語ります。
あ、そうだ。もう済んだことだけど、東京都知事の石原慎太郎さん、A野前知事の話題ですんで、話のタネに是非ごらんになって頂きたいですね。ガキの頃から、「裕次郎に似てるよな」と言われ続けてきた飛鳥からのお誘いです。
2007年09月16日
教え子脅迫の元教師・逮捕から拘留の記録フライング版
しかし……獄中の体験を書き綴ったものってのは多いが、どれもなんというか……もとの職業が感じられるもんばかりなんだよね。ヤクザが書いたものはなるほどヤクザらしいし、国会議員が書いたものはなるほど議員らしく心にもない反省やら自戒やらがとりあえず並べてあって実にウザい。
で、俺の「獄中記」は、どうなるんだろうね?
雑居房でぶち切れて、同室の元組長と、傷害犯の駆け出しヤクザが必死こいて止める話とか
接見室で雄叫びを上げて、S署内を騒然とさせ、全刑事と全刑務官が接見室のドア前に集合した話とか(弁護士接見中は、誰も入室出来ないんですよ。)
ヤクでとっつかまった馬鹿が入房したが、そいつが夜、奇声を発して暴れるのに頭にきた俺が「次、俺の体に触れたらこいつ殺します。」と静かに言い放って、刑務官が「それだけは勘弁して下さい飛鳥さん!我々も出来る限りのことはしますから」と懇願した話とか
切れて壁を殴るヤツはよくいるが、大体擬音をつけると「ゴン」なのに対して、俺が殴ると「ドゴオォン」なのですぐばれてしまったこととか
俺の雄叫びを聞いて他の房の容疑者が「ここは俺のいるところじゃねえぇ……」と、膝を抱えて泣き出した話とか
おいおい……とてもじゃねえが「元教師」の体験記じゃねえよコレ。
でも、一応断っておくが、俺は基本的に模範的な被拘置人だったんだぜ。言葉遣いも物腰も普段は紳士だったしね。ただ……何かの拍子に
奴らの嘘を思い出すと
つい……ね。それがわかっているから、刑務課の皆さんも落ち着いて対応してくれていたわけさ。そりゃ、そうだ。あの事件内容と、あの証拠品をみていれば、俺がどれほど理不尽に拘留されているかわかっているのだからね。読者諸氏も想像してみてほしい。嘘と口裏合わせで逮捕拘留なんて目にあったら、平静でいられるだろうか。
いずれ詳しく語られる俺の「獄中記」は、よくある反省ものでも、みょーに慣れたヤクザの書くものでもない。
元教師でありながら、圧倒的な戦闘力と不屈の闘志で留置場の主にまで登り詰めた男の物語だ(違う!)。
あ、でも主になったのは本当です。
最後に
同室だったヤクザさんに言われた言葉。彼はもう二度ほど刑務所を経験していて、今度実刑だと3回目の服役になる。
「…でね、初犯は大体山形刑務所なんですよ。よっぽど重罪でなけりゃね。そんで、だいたい初めてのヤツってのは調子に乗って一度しめられるんですよ。その担当作業ごとに親玉がいましてね。目立つヤツは懲罰覚悟で一発やられるわけです。あ、でも飛鳥さんは絶対大丈夫ですけど。」
絶対かよ。まったく、俺は元教師だよ。なんだと思ってるんだろうね。
と、言いながら拳から流れる血で房の壁に落書きし、同室の若者と刑務官から
「飛鳥さん……だめですよ、それは。」
多分、今もS署留置場第5房のトイレ側壁面には、俺の血の落書きが残っている。誰か、見てきてくれ。
さて、写真は、わかる人にはわかるだろう。MKTFNで購入した、本物だ。この写真については、覚えていたら明日語ろう。なにせ明日は9月17日。石原マチの誕生日なのだ。20才の、な。
どうも、俺にいろいろ語られて不都合なヤツが動いているようだ。ご苦労様。年末頃、飛鳥エイジの語りと戦闘は次のステージに入る。(予定)その時にまた、あわてる人物が多々いることだろう。だが、俺のあの時の苦痛と狼狽に比べたら、蚊が刺したより甘い。
写真の人物はもちろんマチ本人だ。当時高校1年生。SM高校(だからこのイニシャル名は……)に2%(だっけ?)枠で学区外から合格したコイツは、いろいろ訳ありでSM高校に入学したのだった。その辺も、いずれ語る。本館の方でもまだ一言も触れていないが、その裏にはとんでもねえ事実が……。思い出すのも胸くそ悪い。
2007年09月15日
本編 2-11 アイナ~ペルセウス座流星群の夜に
S台小学校6年1組は確実にパワーダウンしていった。クラスにまとまりがなくなり、何より最高学年として示しがつかないほどに日々の生活がだらけていた。もっとも、担任が時間を守らず、ふざける子ども達といっしょになって授業をぶち壊しているのだから、子ども達がダメになるのも無理からぬ事だ。
アイナ、ユナ、マリカの3人は、そんな状況を何とかしようと4月から心を砕いてきた。しかし、その小さく純粋な思いは、決して担任のY田先生に届くことはなかった。それどころか3人は、「飛鳥の手先」というレッテルを貼られてしまい、クラスで冷遇されてしまうことになる。それでもなお、3人の6年生は「正しいこと」を信じて、堕落するクラスの空気に染まることなく日々を生きていた。
アイナは、3人の中で一番背が小さいが、一番声の大きな、元気のかたまりのような女の子だ。
そんなアイナは、とても正直な子で、クラスの不満もストレートにぶつけてくる。
「YTはね、アイナ達のことがキライなんだよ。ユナさんはひどいこと言われてるし!飛Tのとこに来てるのだって気に入らないんだよ。」
アイナの訴えが、一番わかりやすい。
アイナもユナもマリカも、俺の膝の上が大好きだ。特にアイナとユナは、最後には場所の取り合いになってしまう。そして最後には、左膝にアイナ、右膝にユナが乗っかってしまう。俺は仕事にならず、ちょっと困る……。
アイナは、よく泣く。
「どうして6年1組の男子はユナさんのこといじめるの?アイナ達のやってることって、間違ってるの?YTはいつもサッカー軍団の味方で、アイナ達の話なんて全然聞いてくれないんだよ……。」
目の前でポロポロと涙を流すアイナを、俺はそっと抱いて語りかける。
「大丈夫。お前たちは間違ってなんかいない。正しいことを続けていけば、いつか周りも解ってくれる。それに、アイナには仲間がいるじゃないか。どんなときでもお前のそばにいてくれるユナとマリカが、な。だから、もう泣くな、アイナ。」
アイナは、家族のことでも悩んでいた。
「お母さんが嫌い……。アイナね、ピアノは大好きだよ。でもね、お母さんに教えられるピアノは大嫌い。その時のお母さんも嫌い。レッスンが大事なのは解ってるよ。でも、アイナはもっと自由にピアノが弾きたいの。」
そんなアイナは、よく俺のためにピアノを弾いてくれた。新しい曲を覚えてくると、俺を朝、音楽室に連れ込んで弾いて聞かせてくれる。俺の大好きな「ファイナルファンタジー」の曲を次々に練習してきて、目の前で弾いてくれるのだ。
「アイナね、飛Tのためにピアノ練習するのが一番楽しいんだよ。これからもいっぱい覚えてくるから、必ず聴いてね!」
ピアノの前で笑うアイナ。アイナが最高に輝いて見える瞬間だ。
俺は、TTとなってからもT田の執拗な個人攻撃に苦しめられていた。また、修学旅行の夜の件のように、あまりにもプロ意識のないS台小学校の教師達にも絶望していた。
そんな俺の苦悩を聞いてくれるのも、アイナたちだった。
家族?何それ?
とか、フェイタンみたいな事までは言わないが、両親や妻についてはあまり話したくない。家族もまた、当時俺にとって苦悩の元であったとだけ白状しておこう。俺に、安らぎの場所は皆無だったのだ。
日々俺を頼り、慕い、信頼して通ってくれていたアイナ、ユナ、マリカ。(誤解の無いようにことわっておくが、毎日俺の元にやってきたのは何もこの3人だけではない。数にして数十人の子ども達が毎日俺の教室に様々な相談に訪れていたことを明かしておく。)
俺は、追いつめられ、心身共に衰弱していく中、この3人に救いを求めてしまった。それは、教師としては許されないことだったかもしれない。しかし、俺を追いつめていたモノは、教師としての常識範囲内のことだったのだろうか?
俺と、T田。
非常識であり、罪を犯していた者は、どちらだったのだろうか?
当時も今も、俺はそれを考えると気が狂わんばかりに怒りを感じる。
そして、「長いものには巻かれろ」とばかりにT田に対して従順を装った多くのS台小学校教師どもに対しても、同じ思いなのだ。
1学期を終える頃、俺の心は修復不能なほどにメチャクチャに壊れきってしまっていた。
「ペルセウス座流星群」というものを知っている人も多いのではないか。毎年8月12日ごろにピークを迎える、最も有名な流星群である。まあ、他に有名なものとして「獅子座流星群」もあるが、あれは通常はさして流星の数も多くない、ごく普通の群である。ペルセウス座流星群は流星の数も多く、毎年安定して出現する観測しやすい流星群なのだ。
平成13年8月12日。俺は、二人の6年生を自宅に招いて、このペルセウス座流星群の観測会を開くつもりだった。そのうちの一人が、アイナだった。
その日はあいにくの曇天で、星は全く見えなかった。仕方なく俺は、その夜は普通に就寝することにした。二人の寝室はあらかじめ用意していたが、アイナが別の場所で寝たいと言い始めた。俺の部屋にはロフトがあるのだが、アイナはそこで眠りたいと言うのだ。屋根裏部屋のようなロフトで一度寝てみたかったらしく、めったにない機会だからなんとかここで寝かせてくれといって引き下がらない。仕方なく俺は、用意しておいた寝室の布団をロフトに運び込み、アイナの寝床を作ってやった。
布団を担いではしごを登る俺を見ながら大喜びするアイナ。普段学校や家庭でストレスをため込んでいるアイナは、この時本当に楽しそうに笑った。
俺は、ロフトの下に布団を敷き、横になっていた。
その夜更け。
「アイナ、眠ってるか?」
「ううん。まだ起きてるよ。」
ふと時計を見る。時刻はもう0時を過ぎていた。どうやらアイナも眠れないらしい。お互いに学校や家庭のことでぼろぼろになってしまって、眠れない夜を過ごすことも多くなっていたのだろう。(少なくとも俺はそうだったし)
「そうか……。なあ、ちょっと聞いていいか?」
「うん。」
「6年1組はどうだ?」
返答は分かり切った質問だったが、それでもアイナの口から現状を確認したかった。なによりも、アイナ自身が今の6年1組をどうとらえているのかを知りたかった。
「んー……相変わらずだよ。YTはサッカー軍団の男子のことは全然注意しないし、ウチらのことはやっぱり嫌ってるし。話なんかひとっつも聞いてくれないもん。」
「そうか……。ユナは大丈夫か?」
「最近はあまりいじめられたりしなくなったけど、クラスにいるときはやっぱり楽しくなさそうだよ。」
その後も、俺は6年1組やアイナ達自身のことを一つ一つ尋ねた。わかってはいたが、何一つ改善されていない。いや、予想通り状況はますます悪くなっている。
そして、この夜、俺は自身の胸の内をアイナに明かしてしまった。
TTを務めることになった詳しい経緯。
T田に嫌がらせを受ける毎日。
息子と一緒に過ごすことが出来ない週末。
事なかれ主義で日和見ばかり上手なS台小学校の教師達。
小学6年生に話すことではなかったかもしれない。アイナには申し訳ないことをしてしまった。しかし、当時の俺には、アイナ達の他にそれを話せる存在はなかったのだ。
当時俺が職場のことで悩んでいたというと、みな、「なぜ家族に相談しなかったの?」と言う。
当時俺が家庭のことで悩んでいたというと、みな、「なぜ同僚に相談しなかったの?」と言う。
そのどちらも悩みの種であった俺は、どうすればよかったのだ?精神科にかかって入院でもすればよかったというのか?上司、同僚、妻、両親がみな俺を追いつめる者であった俺には、逃げ道など無かった。また、T田に精神、肉体の不調など明かしたら、何をされるかわかったものではない。これ幸いと辞職にまで追い込まれていたかもしれないのだ。T田なら、そこまでやりかねない。(事実、T田が俺をつぶすためならなんでもやることは、それからまもなく実証される。)
アイナ達は、4月……いや、それ以前から、ずっと苦悩する俺を見守ってくれていた。誰よりも、俺の話を受け止めてくれていた。
ロフトに登った俺は、アイナの隣に横になり、左腕で肩を抱くようにして引き寄せた。アイナの髪は、シャンプーのものだろうか、さわやかな香りがした。
「なんかな……。お前たちには苦労ばかりかけてごめんな。俺は大人の悩みをお前たちに背負わせてしまってるよな。」
「そんなことないよ。アイナたちもいっぱい聞いてもらってるし、ユナさんもマリカも、先生いなかったら大変だったよ。」
嬉しかった。こんな俺を必要だと言ってくれるアイナ達は、俺が教師として存在し続ける意味であり目的となっていた。
「すまねえ……。俺はお前たちに支えてもらう分、お前たちを守るからな。俺に出来ることがあったら、何でも言ってくれ!」
「うん。今日は先生の辛いこといっぱい聞けてよかったよ。アイナ達も、これからもいっぱい話すから、よろしくね。」
そして俺は、アイナの肩を抱いたまま、取り留めもない話をして一時を過ごした。俺にとって、久しぶりに味わう安らぎの時だった。アイナの体温を感じながら、俺はさっきまで数え切れない不安に追い立てられていた自分を忘れてしまっていた。
翌朝、アイナは笑顔だった。大人の苦しみを打ち明けられた11歳の少女は、その時何を思っていたのだろう。あらゆるものが俺にとって敵となる中、アイナ達3人は数少ない拠り所だった。しかし、アイナ達に俺の悩みを解決する力などあるはずもない。それでも俺は3人を頼ってしまった。
だが、アイナは俺が思っているよりも強かった。
一週間後、アイナから手紙が届いた。この手紙は今も俺の手元にある。
『12日、星見れなくて残念だよ。(略)先生も、もし私にはなせるなら、はなしてすこしはらくになったほーがいいんじゃないかな。だからいやなことあったらいろいろ私とかユナさん、マリさんに話したらいいよ。ちゃんと聞いてあげるから!先生、それ以上おちこまないでね。ユナさんもマリさんも先生のこと心配してるんだから。ところでさー、なんかこのごろクラスの女子とかがやっぱりユナさんのことさけてるってかんじがする。』(原文のまま)
アイナの強さ、健気さに俺は複雑な思いだった。だが、俺はこの時決心した。3人が卒業するまで、自分に出来ることを全力でやっていこうと。時に3人に甘えてしまうかもしれないが、それでも前に進んでいこうと決めたのだ。
しかし……そんな俺に立ちふさがったのは、学校の最高責任者である「校長」だった。
2学期、俺が如何にしてT田に破壊されていったかを語る。3人の子ども達もその詳細を知らなかった数々の事実をここに明かす。
2-12 荒れる野獣~算数TTと、学級懇談会の出来事 に続く