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サントリーミュージアム[天保山]

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ガレとジャポニスム 関連グッズ発売

開催中の展覧会

ガレとジャポニスム エミール・ガレのガラス芸術にひそむ日本の美

会期: 2008年5月22日(木)〜7月13日(日)
休館日: 会期中無休
開館時間: 10:30〜19:30(最終入場は19:00まで)
入場料
大人 1,300円(1,100円)
高・大学生、シニア 1,000円(800円) ※シニアは60歳以上。
小・中学生 600円(500円)
※( )内は前売券料金。電子チケットぴあ(Pコード:688-101)やローソンチケット(Lコード:51605)で4月8日(火)〜7月13日(日)18時まで。
19世紀後半、海を越えヨーロッパに渡った日本の美術品は、ジャポニスムと呼ばれるブームを巻き起こしました。日本の美は、その土地の美術や文化に取り入れられ、絵画、彫刻、陶磁器、ガラス、そして建築など、多様なジャンルに影響を及ぼしました。フランス・アール・ヌーヴォー期を代表する装飾芸術家エミール・ガレ(1846-1904)は、そんな時代に、ナンシーでガラスと陶器の創作活動を開始したのです。
 
ガレが手がけたガラス、陶器、そして家具には、さまざまな形で日本美術との結びつきが見受けられます。多くの芸術家たちがそうだったように、彼もまた、当初は表面的なモチーフの転用から出発しました。しかし、ガレに与えた影響は、日本の美意識への理解が深まるとともに次第に深化し、彼独自の芸術性を確立する上で、重要な一端を担うことになったのです。
 
本展では、サントリー美術館のコレクションをはじめ、オルセー美術館、パリ装飾美術館など国内外のガレ作品と関連資料約140点によりジャポニスムの変遷を辿ります。
なお、会期中一部展示替えを行います。
 
第1章:コラージュされた日本美術・・・ジャポニスム全盛の時代
第2章:身を潜めた日本美術・・・西洋的表現との融合、触れて愛でる感覚
第3章:浸透した日本のこころ・・・自然への視線、もののあはれ
第4章:ガレと蜻蛉
作品をクリックすると解説が表示されます。
  1. 花器「鯉」1878年 伊豆ガラスと工芸美術館蔵
  2. 蓋付杯「アモルは黒い蝶を追う」1889年 サントリー美術館蔵[菊地コレクション]
  3. 尾形乾山「銹絵染付松樹文茶碗」18世紀前半 サントリー美術館蔵
  4. エミール・ガレ 脚付杯「蜻蛉」1903-04年 サントリー美術館蔵

花器「鯉」 1878年 伊豆ガラスと工芸美術館蔵
高さ27.5cm 胴径20cm

葛飾北斎の「北斎漫画」13編「魚濫観世音」からモティーフを転用して、大胆に鯉をあしらった花器。鯉の背から観世音を切り離し、のびやかに泳ぐ様のみを取り出して、ガラス花器の絵付けとした。1878年のパリ万博に出品されたものと同一モデルである。

蓋付杯「アモルは黒い蝶を追う」 1889年
サントリー美術館蔵(菊地コレクション)
高さ15.6cm 胴径8cm

黒いガラスによる「悲しみの花瓶」シリーズの一つで、1889年のパリ万博出品モデル。頸のまわりには、「アモルは黒い蝶を追う」との言葉が彫られている。翼をもった愛の神アモルはローマ神話上の神で(ギリシア神話ではエロスと呼ばれる)、弓矢を携える。その矢は、射られると激しい恋に落ちるという不思議なパワーを秘めていた。

尾形乾山「銹絵染付松樹文茶碗」 18世紀前半
サントリー美術館蔵
高さ6.7cm 口径10cm 高台径5.5cm

尾形乾山(1663-1743)は光琳の弟で、度々兄とのコラボレーションによって作陶した。その多くは画とともに和歌や漢詩が書き込まれる場合が多く、いわゆる「詩画一致」の世界を展開した。1880年代にはすでに、フランスの美術愛好家たちは日本の工芸品と詩歌とが切り離すことのできない関係にあることを理解していた。

エミール・ガレ 脚付杯「蜻蛉」 1903-04年
サントリー美術館蔵
18.5cm×21cm×17cm

大理石を思わせるマーブル・ガラスに、まるで今にも飛び出しそうな蜻蛉の姿を留めた杯。ガレが最晩年に着想した器のひとつである。写実的に表わされた姿態の背後に、その魂を表しているのか、蜻蛉の影が封じ込められている。蜻蛉とは反対のカップ側面に、筆記体で「Gallé」の文字が彫られている。頭文字「G」は、よく見ると蜻蛉の形を象った飾り文字となっている。ガレが最後に蜻蛉に込めたのは、ガラスの中で永遠に生き続ける自身の魂だったのではないだろうか。

展覧会の見どころ

担当学芸員 岡田彰
フランスのアール・ヌーヴォーを代表するガラス芸術の巨匠エミール・ガレ。日本にはガレの名品が数多くあります。またガレもフランスで「ナンシーに生まれた日本人」と呼ばれたほど、日本美術を愛し、大きな影響を受けました。この両者の関係をあらためて探ってみようと、国内はもとより遠くヨーロッパの美術館からも作品を集めて企画されたのが「ガレとジャポニスム」です。
まず19世紀後半、万国博覧会に登場した日本美術がヨーロッパに与えた影響のさま(ジャポニスム)を、ガレと他の作品あわせてご紹介します。『北斎漫画』など日本美術と隣り合うことにより、引用が具体的にわかるのも見どころです。
ガレはその後、直接的な引用から離れ独自の芸術に向かってゆきました。その詩的で幻想的な作風はよくご存知のことと思います。一方それらの作品には、日本美術の特質が垣間見えます。その特質とは、触れて愛でる、「もののあはれ」を誘う、草花や虫、自然が題材となる、情趣を深めるため詩文を加えるなどです。ガレは日本美術の真髄に達し、自身の芸術と融合させたのでしょうか。みなさんの目で確かめてみてください。
展覧会場の様子

「ガレとジャポニスム」開催記念講演会

I 講演会「海を渡った日本の蜻蛉」
■日時: 5月25日(日) 14:00〜15:30
■講師: 高階秀爾氏(大原美術館館長)
■会場: 海遊館ホール(当館となり)
■定員: 250名(聴講無料・申込不要・先着順)
※このイベントは終了しました。
II ハープコンサート
■日時: 5月31日(土) 19:00〜(約30分)
■演奏者: 松村姉妹ハープデュオ ファルファーレ
■会場: 当館2階映像コーナー
■定員: 60名(無料・申込不要・先着順)
※このイベントは終了しました。
III キャンドルナイト
■日時: 6月21日(土)<夏至の日> 20:00〜22:00
■会場: 当館2階ロビー
※このイベントは終了しました。
「ガレとジャポニスム」関連キッズ・ワークショップ
「気分はガレ!ガラスに絵付けしてエコキャンドルを作ろう!」
※応募は締切りました。沢山のご応募ありがとうございました。
「キノコ型のランプシェードに模様を描こう!」
※応募は締切りました。沢山のご応募ありがとうございました。
ギャラリーツアー
6月7日(土)、6月28日(土) 各日とも16:00〜17:00で実施。
当館学芸員が、ギャラリーにて展示作品の解説を行います。
(聴講無料・申込不要、定員40名。但し、展覧会入場券が必要です)
見どころトーク
5階ギャラリー入り口前のレクチャールームにて、トークスタッフがスライドを使って、展覧会の見どころを説明します。
(所要時間約10分、無料、定員40名)
実施時間:11:00/12:00/13:00/14:00/15:00/16:00/17:00(会期中毎日、1日7回)
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