2007年11月23日
むう 血が……
口の中に血豆が出来てしまい、そいつがつぶれたところに歯磨き。
接客もあるため、朝の歯磨きは必須です。故に、出血が……
吸血趣味はないんだけどなあ……
んでは、行ってきます。
接客もあるため、朝の歯磨きは必須です。故に、出血が……
吸血趣味はないんだけどなあ……
んでは、行ってきます。
Posted by 飛鳥エイジ at
05:42
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2007年11月22日
すき焼き風煮☆
美味いわ……
久々に炊きたてご飯で(自分の)手料理。やっぱり人間の食事はこうでないと……。
吉野家も松屋も幸楽苑もモスバーガーもいいんですけどね、やっぱり、自分で作ったメシが一番いいなあと。
いや、ここで作ってもらうのはそれ以上かな?
なんにしても、ようやく体調もとに戻りつつある飛鳥です。
で、真館に「飛鳥の巣」を上げときました。
いいのかな、あんなものさらして。
ま、いいか。全国に顔実名晒された飛鳥だし。なにげに全国区です、飛鳥エイジ。悪名だけど。
あ
ガンダムもいます。なんか、コメでずいぶんガンダムポイントが高かったので☆
久々に炊きたてご飯で(自分の)手料理。やっぱり人間の食事はこうでないと……。
吉野家も松屋も幸楽苑もモスバーガーもいいんですけどね、やっぱり、自分で作ったメシが一番いいなあと。
いや、ここで作ってもらうのはそれ以上かな?
なんにしても、ようやく体調もとに戻りつつある飛鳥です。
で、真館に「飛鳥の巣」を上げときました。
いいのかな、あんなものさらして。
ま、いいか。全国に顔実名晒された飛鳥だし。なにげに全国区です、飛鳥エイジ。悪名だけど。
あ
ガンダムもいます。なんか、コメでずいぶんガンダムポイントが高かったので☆
Posted by 飛鳥エイジ at
19:47
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2007年11月22日
雪ですな
といっても、ここは東北最南端。それでも、ちょいと山沿いなので、今日はかなりふってます。
青森とか秋田の方は大丈夫でしょうか??
2週間ぶりの洗濯を終え、コインランドリーの乾燥機で一気に乾かして収納。ようやく一息つけますよ……。
部屋の掃除も終わり、空気がきれいになってます。
で、今日中に「飛鳥ルーム」を真館に…………上げていいんですか?複数の方から「上げろよ」と脅迫要望いただいたのですが……………・・…人に見せるようなモンじゃないんですよね。
さてと、午後は料理だ!
すき焼き風煮で、3日間食いつなぐわ!
なんか、どうでもいい記事だなあ…………
青森とか秋田の方は大丈夫でしょうか??
2週間ぶりの洗濯を終え、コインランドリーの乾燥機で一気に乾かして収納。ようやく一息つけますよ……。
部屋の掃除も終わり、空気がきれいになってます。
で、今日中に「飛鳥ルーム」を真館に…………上げていいんですか?複数の方から「上げろよ」と
さてと、午後は料理だ!
すき焼き風煮で、3日間食いつなぐわ!
なんか、どうでもいい記事だなあ…………
Posted by 飛鳥エイジ at
12:45
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2007年11月20日
本編3-8 遍路との出会い~四国八十八ヵ所巡礼&マチの笑顔
「いつの日か 『同行二人』 旅のそら」
四国八十八ヵ所巡り。東北人にはあまり馴染みのない言葉だが、その存在くらいは誰でも知っているものだろう。俺は、あのマチとの電話のすぐ後、なぜかこの四国巡りが気になって調べ始めていた。
インターネットとは便利なもので、居ながらにして日々詳しい情報を得ることが出来た。その中で得た四国遍路の情報は、死体寸前だった俺に、新たな生きる目的を与えてくれるかもしれないものになっていた。
四国をぐるりと一周するように存在する八十八の寺は、一番から八十八番までそれぞれ番号を持ち、「札所」と呼ばれている。その八十八の寺を巡ること、また巡る人のことを指して「遍路」と呼ぶのだ。
歩き遍路の場合、その歩行距離は1400キロメートルほどにもなり、所要日数は40日前後となる。
また、遍路が必ず手にする杖を「金剛杖」といい、これは、かの弘法大師空海の化身とされている。故に、金剛杖=空海とともに歩むとされる四国遍路の旅は、「同行二人(どうぎょうににん)」と呼ばれる。
そして、この旅は単なる寺廻りの旅ではない。
四国の人々は、遍路(特に歩きの)に対して、その旅を「お接待」をもって支えてくれるのだ。それは、時に食べ物や飲み物であったり、現金であったり、休憩所を設けてくれたりと様々に形を変え、遍路を助けてくれる。そして、遍路はその「お接待」を、決して断ってはいけないとされている。なぜなら、お接待とは単に遍路を助けるためだけのものではなく、お接待する者が、「自分は歩いてお参りできないので、私の分までどうか祈ってきてほしい」という思いを託す行為でもあるからだ。
つまり、お接待を受けた遍路は、その分だけ誰かの思いを背負って旅を続けなくてはならないのである。
なんと美しく、なんと厳しい習わしであろうか。
俺は、この「見ず知らずの人に支えられ、託される」という四国遍路の歩き旅に、強く惹かれていった。
そして、俺が遍路に興味を持つもう一つの理由。
俺が子どもたちの心に傷を負わせたことは紛れもない事実。その贖罪の意味も込めて、生まれて初めて神仏に祈ってみようと思ったのだ。
俺の思いは、アイナ、ユナ、マリカには伝わらないかもしれない。それでも、俺自身あの子たちに詫びたかった。自分の中のドロドロした怨念や迷いを、洗い流したかったのだ。
ようやく、俺に生きる目的が見つかった。
ただ、妻に遍路の話をすると「そんなことしてる暇あったら、再就職の勉強でもしてよね。」と、にべもなく一蹴された。妻はもう俺の教壇復帰はあり得ないと考えていた。冷静といえばそうなのかもしれない。
7月に入ると、俺は遍路実行に向けてトレーニングを開始した。ボロボロの体は、もはや普通に歩くことさえままならず、近くのスーパーまでの往復1㎞で、足は痛み、息はあがった。だが、俺の遍路への決意は、自覚している以上に強固なものだったのかもしれない。相変わらず食事や睡眠は十分にとれなかったが、肉体は急激にその力を取り戻していった。
特訓といっても、ガケから大岩を落としてもらったり、一日で一年時間が稼げる部屋に入るわけじゃない。ただ、ひたすら歩くだけの地味ィなものだが、開始から一週間でその距離は10㎞になっていた。荷物を背負い、10㎞を歩く。初めて挑んだ日は、8㎞の地点で足が動かなくなった。
そんなとき、俺の頭に浮かぶのは、決まってあの名前だった。
マチ
「お前のために、俺は生きる。生きるために、俺は歩く。マチ、勝手かもしれねーけど、俺を見守っていてくれ。」
滝のように流れる汗が、足下のアスファルトに点々と俺の航跡を染みつけていく。膝はがくがくと震え、歩く姿はC3-POのようだった。それでも、俺は止まらなかった。
遍路特訓開始から二週間。俺の一日の歩行距離は、20㎞に達していた。泣きながらクリアした10㎞は、もう散歩の感覚だった。最大時に比べて15㎏も減った体重もプラスに作用したのだろう。減り方の善し悪しはともかく、体が軽くなった事は事実。俺は、この体重を維持しようと考えていた。
そして、マチとの再会の日がやってきた。
M県Yメッセで、月に一度開かれるイベント「S台コミックマーケット」。通称、「コミケ」と呼ばれるこのイベントは、漫画やゲームなどの同人誌即売会だ。
俺はもともとこのイベントによく顔を出しているが、この日はマチが自分のサークルで出店することになっていた。数千人の客と出店者でごった返すフロア内。俺は、パンフレットを片手に、マチのサークル「Aca」を探した。
「あ!先生!来てくれたんですね!」
マチが先に俺を見つけて叫んだ。長机に座り、売り子をしているようだ。白のTシャツにデニム地のミニスカート姿のマチは、会うたびに魅力を増して見えた。当然、俺はマチの前に積まれた手作りのコピー誌を2冊買った。
「お買いあげありがとうございます!」
まだ中学生だというのに、レジ経験でもあるかのような売り子ぶりだ。
「なあ、マチ。後で時間とれるか?ちょい話がしたいんだが。」
「もちろん大丈夫ですよ。30分くらいしたらロビーに行きますから、会いましょう。」
その日は、他にも教え子が店を出していたので、出店スペースを一通りまわった。もちろん、みな俺が停職を食らったことは知っていて、会う子がみな、俺を励ましてくれた。
俺は、教壇を逐われて初めて、自分がどんな教師だったのかを知った気がした。
その後、ロビーの談話スペースで、俺はマチの自作マンガを読んだ。
ゲーム「ポップンミュージック」のキャラを使ったオリジナルストーリーだっただ、なんだか切ない話だった。主人公がぽろぽろと泣く一コマで、俺もまたこっそりと涙を流していた。
あれは、俺の姿だったのだろうか?それとも、片思いに苦しむマチだったのだろうか?
「先生!お待たせしました!」
俺を見つけたマチが、元気に駆け寄ってくる。隣に座ったマチは、すっかり俺に寄り添うような距離だった。長い黒髪が、時折冷房の風にゆられて俺の肩にさらりと降りかかる。
「ポップンだな。」
「あ!読んだんですか?恥ずかしいですよぉ。でも、さすが飛鳥先生、当然知ってますよね、ポップン。」
「まあな。女の子のファンが多いだろ。俺はあんまり詳しくはないけど。しかし、マチのマンガ、初めてだったが、ちょい泣いちまったよ。深くは語らねえし、聞きもしないがな。」
「あはは!そうしてもらえると助かります。で、今日はあの話、詳しく聞けるんですよね?」
あの話とは、四国遍路のことだ。俺は遍路を思い立ったときから、マチとメールでその話をやりとりしていた。そして今日、直接話を聞いてほしいと頼んでいたのだ。
遍路のこと、トレーニングのこと、俺はこれまでの流れをマチに話した。
「俺はいろいろ罪を犯してきた。いろんな悪意に苦しめられてきた。一度、全部断ち切って本来の俺に戻りたいって思ってるんだ。八十八の寺を歩いて巡るのは楽なことじゃない。まして俺は重いものを背負って歩くんだ。荷物じゃなくてな。だから、極限まで自分を追い込んでやり抜く必要がある。八十八ヵ所全てをまわりきることを『結願(けちがん)』って呼ぶんだよ。『願いを結ぶ』と書いて、けちがん。その時俺は、生きる力を得られるって、思いたいんだな。」
じっと俺の話を聞いていたマチが、「先生」と、俺を呼んだ。
マチに顔を向けた俺は、いつものように人なつっこい笑顔が俺を見つめているのに気付いた。
「結願できるといいですね!」
大きな目をひときわ輝かせ、マチは真正面からそう言った。俺が、何よりもほしかった言葉だ。出来るなら妻にかけてほしかったその言葉を、マチは何よりも先に口にした。
「先生は悩みすぎだから、いろいろ吹っ切ってくるといいんですよ。帰ってきたら、また学校に戻ってがんばってください。」
「…………ありがとう、マチ。」
俺は、他に言葉がなかった。この子に会えて、よかった。
四国で、俺は必ず何かを手にしてくる。そう固く誓った瞬間だった。
しかし
この日、マチは一つ引っかかる言葉を残した。
「ね、先生。」
「ん、なんだ。」
「マチね、先生が四国に行くときに、一つお願いしたいことがあるんです。」
「ふ、恋愛成就か?まかせとけ。」
「あははっ!そうかもしれないですね。えっと、その時が来たら言います。マチの願いも持って行ってくれますか?」
「聞くまでもないな。お前の願いなら、いくらでも担いでいくさ。」
「うん……ありがとうございます。」
マチは笑顔だったが、どこかどうしようもなく淋しげだった。
マチがこのころ、中学の同級生「尾山」という男への片思いに悩んでいたのは知っていたが、それが原因なのであろう。だが、「その時が来たら言います」とは、どういうことか?マチの悩みは、単に片思いというだけではない何かがあるのだろうか?
この日は、30分ほどマチと話しただけで終わった。マチはサークルの売り子もしなくてはならない。
最後に、俺はマチの写真を撮らせてもらった。
「いいですよ!笑顔For飛鳥先生って感じで!!」
その笑顔は、本当に俺にだけ向けられた、輝くような笑顔だった。

いつか、俺はこの子のために四国を歩く。そして、結願の二文字を、マチに贈る。
そう決意して、俺はこの日、メッセを後にした。
平成14年7月20日。世は、夏休み。教壇から転落した俺には、いつもと何ら変わらない平日だった。
しかし-
本編3-9 BUMP OF CHICKEN そして、女子高生マチ!?
久しぶりこちらも本編更新です。本館には最新本編アップしてきました。飲み屋の話題です。(あぁ!?)
飲み屋&トラック運ちゃん&髪結い業については、いずれ詳しく語らなくてはならない職業です。さて、なぜでしょう?
それにつけても、ホントに今回は痛かったです。でも、今日火曜日を乗り切ったので、なんとか次の三連地獄(世間では三連休と呼ばれているが)も越えていきます。
その先に…………
ちょっと大きな出来事が控えています。最近動きのないある飛鳥の重大事ですが、それがどうなるかによっても年末の動きが変わってくるでしょう。
さてさて、あんまり長々書いてると、「病み上がりに何やってんの!!」とお叱りを受けますので、ここはこの辺で。
では、また☆
四国八十八ヵ所巡り。東北人にはあまり馴染みのない言葉だが、その存在くらいは誰でも知っているものだろう。俺は、あのマチとの電話のすぐ後、なぜかこの四国巡りが気になって調べ始めていた。
インターネットとは便利なもので、居ながらにして日々詳しい情報を得ることが出来た。その中で得た四国遍路の情報は、死体寸前だった俺に、新たな生きる目的を与えてくれるかもしれないものになっていた。
四国をぐるりと一周するように存在する八十八の寺は、一番から八十八番までそれぞれ番号を持ち、「札所」と呼ばれている。その八十八の寺を巡ること、また巡る人のことを指して「遍路」と呼ぶのだ。
歩き遍路の場合、その歩行距離は1400キロメートルほどにもなり、所要日数は40日前後となる。
また、遍路が必ず手にする杖を「金剛杖」といい、これは、かの弘法大師空海の化身とされている。故に、金剛杖=空海とともに歩むとされる四国遍路の旅は、「同行二人(どうぎょうににん)」と呼ばれる。
そして、この旅は単なる寺廻りの旅ではない。
四国の人々は、遍路(特に歩きの)に対して、その旅を「お接待」をもって支えてくれるのだ。それは、時に食べ物や飲み物であったり、現金であったり、休憩所を設けてくれたりと様々に形を変え、遍路を助けてくれる。そして、遍路はその「お接待」を、決して断ってはいけないとされている。なぜなら、お接待とは単に遍路を助けるためだけのものではなく、お接待する者が、「自分は歩いてお参りできないので、私の分までどうか祈ってきてほしい」という思いを託す行為でもあるからだ。
つまり、お接待を受けた遍路は、その分だけ誰かの思いを背負って旅を続けなくてはならないのである。
なんと美しく、なんと厳しい習わしであろうか。
俺は、この「見ず知らずの人に支えられ、託される」という四国遍路の歩き旅に、強く惹かれていった。
そして、俺が遍路に興味を持つもう一つの理由。
俺が子どもたちの心に傷を負わせたことは紛れもない事実。その贖罪の意味も込めて、生まれて初めて神仏に祈ってみようと思ったのだ。
俺の思いは、アイナ、ユナ、マリカには伝わらないかもしれない。それでも、俺自身あの子たちに詫びたかった。自分の中のドロドロした怨念や迷いを、洗い流したかったのだ。
ようやく、俺に生きる目的が見つかった。
ただ、妻に遍路の話をすると「そんなことしてる暇あったら、再就職の勉強でもしてよね。」と、にべもなく一蹴された。妻はもう俺の教壇復帰はあり得ないと考えていた。冷静といえばそうなのかもしれない。
7月に入ると、俺は遍路実行に向けてトレーニングを開始した。ボロボロの体は、もはや普通に歩くことさえままならず、近くのスーパーまでの往復1㎞で、足は痛み、息はあがった。だが、俺の遍路への決意は、自覚している以上に強固なものだったのかもしれない。相変わらず食事や睡眠は十分にとれなかったが、肉体は急激にその力を取り戻していった。
特訓といっても、ガケから大岩を落としてもらったり、一日で一年時間が稼げる部屋に入るわけじゃない。ただ、ひたすら歩くだけの地味ィなものだが、開始から一週間でその距離は10㎞になっていた。荷物を背負い、10㎞を歩く。初めて挑んだ日は、8㎞の地点で足が動かなくなった。
そんなとき、俺の頭に浮かぶのは、決まってあの名前だった。
マチ
「お前のために、俺は生きる。生きるために、俺は歩く。マチ、勝手かもしれねーけど、俺を見守っていてくれ。」
滝のように流れる汗が、足下のアスファルトに点々と俺の航跡を染みつけていく。膝はがくがくと震え、歩く姿はC3-POのようだった。それでも、俺は止まらなかった。
遍路特訓開始から二週間。俺の一日の歩行距離は、20㎞に達していた。泣きながらクリアした10㎞は、もう散歩の感覚だった。最大時に比べて15㎏も減った体重もプラスに作用したのだろう。減り方の善し悪しはともかく、体が軽くなった事は事実。俺は、この体重を維持しようと考えていた。
そして、マチとの再会の日がやってきた。
M県Yメッセで、月に一度開かれるイベント「S台コミックマーケット」。通称、「コミケ」と呼ばれるこのイベントは、漫画やゲームなどの同人誌即売会だ。
俺はもともとこのイベントによく顔を出しているが、この日はマチが自分のサークルで出店することになっていた。数千人の客と出店者でごった返すフロア内。俺は、パンフレットを片手に、マチのサークル「Aca」を探した。
「あ!先生!来てくれたんですね!」
マチが先に俺を見つけて叫んだ。長机に座り、売り子をしているようだ。白のTシャツにデニム地のミニスカート姿のマチは、会うたびに魅力を増して見えた。当然、俺はマチの前に積まれた手作りのコピー誌を2冊買った。
「お買いあげありがとうございます!」
まだ中学生だというのに、レジ経験でもあるかのような売り子ぶりだ。
「なあ、マチ。後で時間とれるか?ちょい話がしたいんだが。」
「もちろん大丈夫ですよ。30分くらいしたらロビーに行きますから、会いましょう。」
その日は、他にも教え子が店を出していたので、出店スペースを一通りまわった。もちろん、みな俺が停職を食らったことは知っていて、会う子がみな、俺を励ましてくれた。
俺は、教壇を逐われて初めて、自分がどんな教師だったのかを知った気がした。
その後、ロビーの談話スペースで、俺はマチの自作マンガを読んだ。
ゲーム「ポップンミュージック」のキャラを使ったオリジナルストーリーだっただ、なんだか切ない話だった。主人公がぽろぽろと泣く一コマで、俺もまたこっそりと涙を流していた。
あれは、俺の姿だったのだろうか?それとも、片思いに苦しむマチだったのだろうか?
「先生!お待たせしました!」
俺を見つけたマチが、元気に駆け寄ってくる。隣に座ったマチは、すっかり俺に寄り添うような距離だった。長い黒髪が、時折冷房の風にゆられて俺の肩にさらりと降りかかる。
「ポップンだな。」
「あ!読んだんですか?恥ずかしいですよぉ。でも、さすが飛鳥先生、当然知ってますよね、ポップン。」
「まあな。女の子のファンが多いだろ。俺はあんまり詳しくはないけど。しかし、マチのマンガ、初めてだったが、ちょい泣いちまったよ。深くは語らねえし、聞きもしないがな。」
「あはは!そうしてもらえると助かります。で、今日はあの話、詳しく聞けるんですよね?」
あの話とは、四国遍路のことだ。俺は遍路を思い立ったときから、マチとメールでその話をやりとりしていた。そして今日、直接話を聞いてほしいと頼んでいたのだ。
遍路のこと、トレーニングのこと、俺はこれまでの流れをマチに話した。
「俺はいろいろ罪を犯してきた。いろんな悪意に苦しめられてきた。一度、全部断ち切って本来の俺に戻りたいって思ってるんだ。八十八の寺を歩いて巡るのは楽なことじゃない。まして俺は重いものを背負って歩くんだ。荷物じゃなくてな。だから、極限まで自分を追い込んでやり抜く必要がある。八十八ヵ所全てをまわりきることを『結願(けちがん)』って呼ぶんだよ。『願いを結ぶ』と書いて、けちがん。その時俺は、生きる力を得られるって、思いたいんだな。」
じっと俺の話を聞いていたマチが、「先生」と、俺を呼んだ。
マチに顔を向けた俺は、いつものように人なつっこい笑顔が俺を見つめているのに気付いた。
「結願できるといいですね!」
大きな目をひときわ輝かせ、マチは真正面からそう言った。俺が、何よりもほしかった言葉だ。出来るなら妻にかけてほしかったその言葉を、マチは何よりも先に口にした。
「先生は悩みすぎだから、いろいろ吹っ切ってくるといいんですよ。帰ってきたら、また学校に戻ってがんばってください。」
「…………ありがとう、マチ。」
俺は、他に言葉がなかった。この子に会えて、よかった。
四国で、俺は必ず何かを手にしてくる。そう固く誓った瞬間だった。
しかし
この日、マチは一つ引っかかる言葉を残した。
「ね、先生。」
「ん、なんだ。」
「マチね、先生が四国に行くときに、一つお願いしたいことがあるんです。」
「ふ、恋愛成就か?まかせとけ。」
「あははっ!そうかもしれないですね。えっと、その時が来たら言います。マチの願いも持って行ってくれますか?」
「聞くまでもないな。お前の願いなら、いくらでも担いでいくさ。」
「うん……ありがとうございます。」
マチは笑顔だったが、どこかどうしようもなく淋しげだった。
マチがこのころ、中学の同級生「尾山」という男への片思いに悩んでいたのは知っていたが、それが原因なのであろう。だが、「その時が来たら言います」とは、どういうことか?マチの悩みは、単に片思いというだけではない何かがあるのだろうか?
この日は、30分ほどマチと話しただけで終わった。マチはサークルの売り子もしなくてはならない。
最後に、俺はマチの写真を撮らせてもらった。
「いいですよ!笑顔For飛鳥先生って感じで!!」
その笑顔は、本当に俺にだけ向けられた、輝くような笑顔だった。
いつか、俺はこの子のために四国を歩く。そして、結願の二文字を、マチに贈る。
そう決意して、俺はこの日、メッセを後にした。
平成14年7月20日。世は、夏休み。教壇から転落した俺には、いつもと何ら変わらない平日だった。
しかし-
本編3-9 BUMP OF CHICKEN そして、女子高生マチ!?
久しぶりこちらも本編更新です。本館には最新本編アップしてきました。飲み屋の話題です。(あぁ!?)
飲み屋&トラック運ちゃん&髪結い業については、いずれ詳しく語らなくてはならない職業です。さて、なぜでしょう?
それにつけても、ホントに今回は痛かったです。でも、今日火曜日を乗り切ったので、なんとか次の三連地獄(世間では三連休と呼ばれているが)も越えていきます。
その先に…………
ちょっと大きな出来事が控えています。最近動きのないある飛鳥の重大事ですが、それがどうなるかによっても年末の動きが変わってくるでしょう。
さてさて、あんまり長々書いてると、「病み上がりに何やってんの!!」とお叱りを受けますので、ここはこの辺で。
では、また☆
2007年11月20日
やはり神経痛のようでした。すいません。
土曜の夜に本編更新と予告しておいて実行できず、すいませんでした。
土曜午後から首筋に激痛が走り、痛み始めるともう悶絶して起きあがることもできませんでした。
今日病院で、筋肉が異常に硬直してしまっているようだと言われました。原因は、疲労、ストレス、ミネラルバランスの崩壊が考えられますとも。いやいや、全部ハマってんじゃん……。
で、ビタミン剤やらなにやらクスリ出されまして、なんとか回復してきました。まだ痛みはありますし、今日職場でちょっとアクシデントがあり、早速明日きついことになりそうですが、なんとか乗り切ります。
ホントに、最近ダウンしてばかりで申し訳ありません。「無理しないように!」とたくさんの方に声をかけられました。ありがとうございます。コメントやメールのお返事も滞ってましたので、少しずつお返し致します。
>通りすがりさま
そうですね。バス停での件は、中学校でのみ、やたら噂になっていたそうです。今となっては、どうも中学校の校長も飛鳥の処分口実でっち上げにかんでいた可能性があります。自分の中学校内での、生徒たちの「不純な交友」を、なんとか隠れ蓑に覆いたかったというのがその理由です。
その辺、また記事で書くこともありますので、よろしくお願いします。
>あびすけさま
16%という数字は、これから「子供に関わる全ての人間」が考えなくてはならないものでしょうね。わかっているふりとか、わかっていて当然なんだという思いこみが怖いのでしょう。残念ながら、ユナやマチの母親がその典型でした。
>応援団さま
寝違えではないようですね……。土曜、目覚めたときはどこも異常はなかったのです。それが昼過ぎ、突然痛み出して職場で動けなくなり……。危うく運転もできなくなるところでした。
>ふぁいとさま
これから、ぜひこちらにもいらして下さい。
はい。ムリはしないようにしますね。今夜も、コメなど返し終えたらすぐ寝ます……・
>ゆっこさま
いろいろ情報もありがとうございました。おかげで助かりました。そうですね……これからもダウンするかもしれませんが、愛想尽かさず待っていただけると嬉しいです。
>すずらんさま
今日は病院でちゃんと診てもらいました。完治まではちょっとかかるかも知れませんが、少し加減して動くようにしますね。
土曜午後から首筋に激痛が走り、痛み始めるともう悶絶して起きあがることもできませんでした。
今日病院で、筋肉が異常に硬直してしまっているようだと言われました。原因は、疲労、ストレス、ミネラルバランスの崩壊が考えられますとも。いやいや、全部ハマってんじゃん……。
で、ビタミン剤やらなにやらクスリ出されまして、なんとか回復してきました。まだ痛みはありますし、今日職場でちょっとアクシデントがあり、早速明日きついことになりそうですが、なんとか乗り切ります。
ホントに、最近ダウンしてばかりで申し訳ありません。「無理しないように!」とたくさんの方に声をかけられました。ありがとうございます。コメントやメールのお返事も滞ってましたので、少しずつお返し致します。
>通りすがりさま
そうですね。バス停での件は、中学校でのみ、やたら噂になっていたそうです。今となっては、どうも中学校の校長も飛鳥の処分口実でっち上げにかんでいた可能性があります。自分の中学校内での、生徒たちの「不純な交友」を、なんとか隠れ蓑に覆いたかったというのがその理由です。
その辺、また記事で書くこともありますので、よろしくお願いします。
>あびすけさま
16%という数字は、これから「子供に関わる全ての人間」が考えなくてはならないものでしょうね。わかっているふりとか、わかっていて当然なんだという思いこみが怖いのでしょう。残念ながら、ユナやマチの母親がその典型でした。
>応援団さま
寝違えではないようですね……。土曜、目覚めたときはどこも異常はなかったのです。それが昼過ぎ、突然痛み出して職場で動けなくなり……。危うく運転もできなくなるところでした。
>ふぁいとさま
これから、ぜひこちらにもいらして下さい。
はい。ムリはしないようにしますね。今夜も、コメなど返し終えたらすぐ寝ます……・
>ゆっこさま
いろいろ情報もありがとうございました。おかげで助かりました。そうですね……これからもダウンするかもしれませんが、愛想尽かさず待っていただけると嬉しいです。
>すずらんさま
今日は病院でちゃんと診てもらいました。完治まではちょっとかかるかも知れませんが、少し加減して動くようにしますね。
Posted by 飛鳥エイジ at
04:50
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