最新記事一覧
横浜市大謝礼金問題/二段構えで金品授受禁止へ
- 社会
- 2008/07/08
横浜市大医学部(同市金沢区)の学位取得に関する謝礼金授受問題で、学位審査の規程に「謝礼の禁止」「審査委員からの利害関係者の排除」の二項目が追加される見通しとなったことが七日、分かった。この問題を調査している「市大学位審査などにかかわる対策委員会」(委員長・元東京地検特捜部長の宗像紀夫弁護士)は近く、この新規定を含めた四本柱の再発防止策を盛り込んだ最終報告を発表する。
市大には二〇〇五年四月の法人化以降、職員倫理規程がなかった。このため、市職員倫理規程に準じ、利害関係者からの金品授受や便宜供与を禁止する項目を盛り込んだ市大の規程を新たに策定。学位審査の新規程と市大倫理規程の二段構えで、金品の授受を禁止する方針とみられる。
最終報告には、医師の人事やパワーハラスメントの温床となりやすい医局の在り方を改善するため、医局運営の透明性を確保するための方策も盛り込まれる見込み。同対策委は内部通報制度の見直しを合わせ、これら四項目を再発防止策の柱とする方針だ。
謝礼金授受問題は、前医学部長の嶋田紘教授が医局員らから謝礼金を受け取っていたなどとする内部通報から発覚。同対策委は二〇〇四~〇七年度について調査し、嶋田教授を含めた計十六人が計五百七十三万円を受け取っていたことが判明。十六人以外にも、学位取得者が「金銭を渡した」と名指しした教員が八人いたことなどから同対策委で再調査している。
このエントリーへのトラックバックURL:この記事はトラックバックを許可していません。
投稿したコメントの修正、削除をしたい場合は、こちらからお願いします。