2008年7月7日 23時30分更新
都道府県の枠組みを再編成して国の権限や財源を移す「道州制」について考えようと、7日岡山市でシンポジウムが開かれ、「道州制」のメリットや導入に向けた課題などについて意見が交わされました。
このシンポジウムは、中国地方の企業などでつくる中国経済連合会が、国などといっしょに開いたものです。
会場となった岡山市内のホテルには、自治体や経済界の関係者など、あわせておよそ450人が集まりました。
この中で基調講演を行った増田総務大臣は、「道州制を導入すれば国から地方への権限委譲が進み行政組織が大幅にスリム化する」と話した上で、「規模の拡大を生かしたダイナミックな経済運営が可能になる」と述べて道州制の意義を強調しました。
しかしこのあとの意見交換では、「権限だけでなく財源も委譲されなければ意味はない」とか「地域にインフラ格差がある以上、国が、ある程度格差の是正を行ってから、導入すべきだ」といった意見も出され、導入にあたっての課題などについて議論が行われました。