2008年7月7日 23時30分更新
岡山市のスーパーで、年金の還付を装ったいわゆる振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして、店長と従業員あわせて4人に警察から感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、岡山市にあるスーパー「天満屋ストア原尾島店」の牧野秀樹店長と従業員の吉野幸路さんなど4人です。
4人は、先月27日、年金の還付を装った振り込め詐欺の被害にあいそうになっていた女性に声をかけるなどして、被害を未然に防いだもので、7日、岡山市の東警察署で1人1人に感謝状が手渡されました。
このうち吉野さんは当日、休みでしたが、たまたま店に来てATM・現金自動預け払い機を利用しようとした際に、携帯電話をかけながら現金を振り込もうとしている女性に最初に気づいたということです。
吉野さんは、「ATMに長い列ができていたので、おかしいなと思いました。これからもお客様の安全を守っていきたいです」と話していました。
警察のまとめによりますと、県内ではこうした還付金を装う振り込め詐欺の被害が今年に入ってから5月までで合わせて70件に上り、被害総額は1億1000万円余りと去年の同じ時期より1億円以上増えています。
警察は、「ATMを設置する店の従業員は、高い防犯意識を持って業務にあたってほしい」と話していました。