2008年 7月 7日
運転手に時間外労働、旅行会社書類送検
去年12月、大阪府で観光バス3台などが衝突し、75人がケガをした事故で、バスを運行した岡山市の旅行会社が届け出もなく、運転手に時間外労働をさせていたとして、7日岡山地方検察庁に書類送検されました。労働基準法違反の疑いで書類送検されたのは岡山市の「シモデンツアーサービス」と事故当時の取締役管理部長です。岡山労働基準監督署によりますと、去年10月から12月の間、バスの運転手3人に対し、1週間あたり、40分から15時間5分、1日あたり、5分から3時間10分、法定労働時間を超えて、時間外労働させた疑いです。3人が運転するバスは去年12月4日、大阪府の阪和自動車道下り線のトンネルで、渋滞の列に追突し、乗客など75人がケガをしていました。シモデンツアーサービスは違反の事実を認めた上で、時間外労働に関する労働組合との協定を届け出るのを忘れていたと話しているということです。

岡山県議会総務委が知事発言修正求める
岡山県議会の総務委員会は、6月定例県議会最終日の石井知事のあいさつが事実と反するとして、修正を求める事を決めました。石井知事は、県議会の閉会あいさつで倉敷チボリ公園を運営するチボリ・ジャパン社の取締役会について触れ、「会社を解散する動議は坂口社長から出された」と発言しました。この発言について、県議会の総務委員会が7日急きょ開かれ、委員からは「事実と違う」、「坂口社長は、取締役会の議長として決を取っただけだ」などの意見が出ました。そして、総務委員会として知事に発言の修正を求める事を決めました。この内容は、議会運営委員会に伝えられ、知事に申し入れるか決めますが、知事の本会議での発言に議会が修正を求めるのは異例の事です。

全日本男子バレー、植田監督が知事表敬訪問
北京オリンピックに出場する全日本男子バレーボールチームの植田辰哉監督が、香川に里帰りし、7日、県庁で真鍋知事にチームの活躍を誓いました。全日本男子を16年ぶりにオリンピックに導いた植田監督は、東かがわ市白鳥の出身で、両親などとともに、香川県庁を訪れました。植田監督は、「日本は練習量が多いチームで、北京の暑さにばてることはありません。食事に気をつけながら体制を整えていきたい」と話し、真鍋知事に、チームの活躍を約束しました。植田監督は、7日夜、東かがわ市の実家に1泊した後、東京や大阪などで調整し、来月6日に北京に向け出発します。

五輪代表の小林晋選手が石井知事表敬訪問
北京オリンピックのライフル射撃に日本代表として出場する岡山県警の小林晋選手が、石井知事を表敬訪問し、健闘を誓いました。小林選手は、岡山県警教養課に所属する警部補で、去年12月のアジア選手権で北京オリンピックへの出場権を獲得しました。岡山県警では初めてのオリンピック選手で、ライフル射撃競技の10bエアピストルと50bピストルの2種目に出場する予定です。小林選手は、「オリンピックでは楽しんで射撃をして、良い成績を取って来たい」と抱負を語りました。これに対し、石井知事は、「県民の熱い期待に応え最高の得点を」と激励し、花束を贈りました。北京オリンピックは来月8日に開幕し翌日には小林選手が出場する10bエアピストルが行われます。

百間川に転落の男の子遺体で発見
5日夕方、岡山市の百間川に転落し行方不明になっていた小学生の男の子が6日夜約1.2キロの下流で遺体で発見されました。検死の結果、死因は溺死でした。遺体で発見されたのは岡山市桑野のパート従業員、寺元泉さんの長男で小学3年生の俊晶君(8)です。警察によりますと、6日午後9時45分ごろ、現場から約1.2キロ下流の岡山市新築港にある新岡山港のフェリー乗り場付近で、海に浮いている遺体をフェリーの船員が発見、駆け付けた警察などが身元を確認したところ行方不明となっていた俊晶君と分かりました。検死の結果、死因は溺死でした。俊晶君は5日午後5時ごろ、岡山市桑野の百間川に設置してある竹製のゴミ止めの上で同級生と妹の3人で遊んでいて転落したもので、警察や消防などが河口付近を中心に捜索を続けていました。

倉敷市の妻殺害事件で夫を起訴
先月、倉敷市で妻を殺害したとして逮捕、送検されていた夫で建設作業員の井上孝治被告(43)が7日、殺人の罪で岡山地方裁判所に起訴されました。起訴状などによりますと井上被告は、先月16日、倉敷市東塚の自宅で妻の哲子さん(当時43)の首を両手で強く締めて窒息死させたものです。これまでの警察の取り調べに対して井上被告は「離婚話のもつれから妻を殺害し、自分も死のうとした」と供述し、犯行を認めているということです。

香川県営住宅にアスベスト
香川県宇多津町にある県営住宅、宇多津団地の1棟の台所の壁にアスベストが吹き付けられていることが分かりました。アスベストの含有割合は国が規制する数値を上回っていますが、これまでに健康被害を訴える人はいないということです。同じ団地の他の建物からはアスベストは見つかっていません。県では今週中に室内の空気中のアスベスト濃度を調査し、入居者全員に他の建物への転居を要請することにしています。

津山市の大学、ゆかたで講義
7日は七夕です。津山市の大学では学生が浴衣姿で講義を受けました。この催しは1990年ごろ、学生の有志が七夕の日に浴衣で登校したのがきっかけで始まったもので、今では美作大学の恒例行事となっています。7日の津山市は午前中から夏日となる蒸し暑さで、学生の6割にあたる約600人が浴衣姿で登校しました。教室ではカラフルな色の浴衣を着た女子学生や甚平を着た男子学生の姿も見られ、華やかな雰囲気の中で講義が行われました。また、キャンパスには学生たちが短冊に願いを書いた笹が飾られ七夕ムードに包まれていました。

天満屋岡山店で店員が浴衣で接客
七夕の7日、岡山市のデパートでは店員がゆかた姿で買い物客をもてなしています。天満屋岡山店では午前10時の開店と同時にゆかた姿の店員が正面玄関で買い物客を出迎えました。この取り組みは日本ゆかた連合会が7月7日の七夕の日を、「ゆかたの日」と制定したのに合わせて、3年前から行っているものです。売り場やエレベーターの中などで約70人の店員が色とりどりのゆかた姿で買い物客をもてなし、店内は涼しげな雰囲気に包まれています。天満屋岡山店では今月いっぱい、毎週土曜日と日曜日に店員がゆかた姿で接客をする事にしています。

岡山市でガラスの作品展
19世紀末にヨーロッパで生まれた芸術様式、アール・ヌーヴォーとアール・デコのガラス作品を集めた展覧会が岡山市のデパートで開かれています。アール・ヌーヴォーとアール・デコは、自由な曲線の組み合わせや幾何学的な模様が特徴の芸術様式で、ガラスはその中心的な素材として多用されました。今回はこの時代を代表する芸術家の作品約60点が展示・販売されています。こちらの作品は、アール・ヌーヴォーの代表的芸術家、ガレの「雀に雪景色」です。日本の浮世絵画家葛飾北斎の実在する絵をモチーフに作られています。また、こちらはアール・デコの代表的芸術家、ラリックの作品です。ラリックが独自に生み出した乳白色のガラスは、見る角度によって異なった色に輝きます。この展覧会は8日まで、岡山高島屋で開かれています。